個人山行 余呉南越前ウインドファーム予定地の観察 報告2

【実施日】2024年5月30日(木) 晴れ

【参加者】M田、S口、M内、H場、K内(報告)5名

【集合】7:30中河内ザゼンソウ群生地付近集合

【車】K内車(軽・4人)、S口車(1人)

距離:堅田米プラザ~中河内 約90km

アクセス :堅田米プラザ→ R161→(野口信号)→R303→(木ノ本IC付近・湖北病院)→R365

→中河内ザゼンソウ群生地付近→半明登山口P

【コース】半明登山口~△大音波817m~・873~~下谷山971m~林道伐採終了地点(往復) 

【コースタイム】7:20中河内→8:30半明登山口P~10:30△大音波817m~11:30 ・873(昼食)

~13:00下谷山手前~14:55 ・873(休憩)15:05~17:10車着 →19:10堅田米プラザ着(解散)

 

 

 

【報告】

 2024年になってから、三十三間山の風力発電計画地に2本目、美浜新庄ウインドファーム計画地に4本目の風況観測塔が建設されているとの報告を受け、余呉南越前ウインドファームは大丈夫か気になって、今回の観察会を計画した。

 滋賀県最奥のこの地は遠い。参加者に無理をお願いして、早朝発にしたがそれでも登り始めたのは8:30を過ぎていた。高時川の氾濫はまだ記憶に新しい。中河内集落から少し上流に進んだあたりから護岸工事が始まっていた。余呉トレールの地図にある愛宕神社跡とその先のゲートを車のP地点に予定していたが跡形もなく、気づかないまま通り過ぎかなり奥まで入り込んでしまい、引き返すのに苦労した。

 半明登山口には駐車できるスペースがある。道路わきの枯れ木に、目印のピンクリボンがあり、登り始めてからも、大音波ピークまでは小さなピンクテープが付いていて、ルートは分かりやすい。大音波から下谷山までは素晴らしいブナ林が続いていた。スピードを上げようとするM田さんには悪かったが、工事の痕跡がないか探したり、熊糞をカメラに撮ったりして歩いたので、もともと遅い歩きがさらに遅くなった。(下山後聞いた話では、M田さんは遅くなり過ぎないようペースメーカーとして、意識して歩いてくれていたらしい。)

 下谷山から音波山伐採終了地点への歩きを健脚の4人にお願いして、私は下谷山周辺を歩いてみた。一斗缶を4個ずつ担いだ2人の若者が降りてきたので、何のためのものか尋ねたら、もっと奥の工事現場まで燃料を歩荷してきたとのこと。帰宅後、風力発電計画地図を確認したら、北のピーク(船ケ洞山)から下谷山をかすめて針川分岐付近までが計画地になっていた。高時川の濁りがまだ治まらず、滋賀県も環境省・経済産業省も工事中止勧告を出しているのに、もし工事が密かに進められているとしたら大変な問題である。確認を急ぎたい。(K内)

 

【参加者一口感想】

◆尾根への取り付きがかなりの急登で大変でが、大音波の尾根に出ると稜線までは緩やかな登りとなり、見事なブナ林が広がっていました。下谷山への稜線を音波山の方へ行くと、風力発電の工事で無残にもブナが伐採されていました。

再生可能エネルギーの名のもとに森林破壊が止まりません。この見事なブナ林を見たら、だれもが伐採の酷いやり方に反対したくなると思います。(M田)

◆前回の林道最終地点迄到達できず 林道延長されているか確認できませんでしたが 延長予定の目印のトラロープがあるのにびっくりしました。新しい観測塔やブナの伐採が行われていなくて安心しました。また、バリルートの激登り、激下り、そして少しルーファイも楽しく、思い出深い山行になりました。(S口)

◆私はこの下谷山の山行に同行するまで、この場所にウィンドファームが計画されているとは知りませんでした。初めて観察に行かせてもらい、こんなブナ林の美しい場所があること、そしてこんな美しいところにウィンドファームが計画されていることに驚きました。

女子ばかりで可愛らしい山行かと思いきやとってもサバイバル。みなさん強くてかっこよかったです!

トラバースや地図読みなど勉強になりました。この美しい山を後世に残していきたいと思います。ありがとうございました。( H場)

 

個人山行 横山岳(1,131.7m)山行+土倉鉱山跡見学

 

 ~  急登にあえぐが,ブナ林の素晴らしさに感動  ~ 

 

【日 時】2024年(令和6年)5月30日(木)

【天気】晴れのち曇り

【参加者】Y森(CL) S口、Nま、N野の4人

【データ】距離9.1K  累積標高差1,039m  行動時間約6時間35分

【コースタイム】              

 

 8:05駐車場発(265m)→9:07東尾根登山口(463m)→(イワカガミ群生地&ブナ林)→11:17横山岳東峰(1,132mと書いてました)→11:48横山岳西峰(本峰1,131.7m)昼食11:28 →13:48鳥越峠(502m)→13:57分岐コエチ谷に入る(510m)→14:18林道に出る(330m)→14:34舗装路に出る(260m)→14:40駐車場着    

   

  

 

 

 

【内 容】                  

 5月30日(木)は、天気が良さそうなので、日帰りで横山岳に行こうと計画する。2日前の28日は、警報が出るくらいの大雨。なので五銚子ルートは危険と思い東尾根コースからの周回で実施することにしました。

 当日は、晴れのち曇り、気温も高くなくカラッとした天候でした。まずは、駐車場から網谷林道(舗装あり)を進み、横山岳林道と合流するまで緩やかに登る。そして夜這橋横の「夜這の水」に到着。でも水は出ていませんでした。2日前の雨で滝は水量が多く大きな音をたてて落ちていました。ここから100m程で東尾根登山口です。

 登山道を上がっていくと、急登途中で日向ぼっこに現れたマムシ、小さく卵からかえったばかりのようでしたが、小さくても危険です。さてお花もちらほらと現れ、花は終わっているけど、イワウチワは群生しています。他は、イタチハギ、ヤマボウシ、ナナカマド、ヤマツツジ、マムシグサ、コアジサイ、ハイノキ、ウツギ、アカモノ、ランの仲間等。そして最大の見どころはブナ林です。標高800m手前から山頂まで続きます。大きく背が高く新緑が美しいです。でもここまで急登の連続です。ブナ林地帯は少し緩やかになっていました。ブナ林の中でほっと一息つきます。どんどん進んでいくと東峰手前に岩場があって、ここから周辺の山々伊吹山、土倉岳が見渡せます。琵琶湖に目を向けると竹生島も見えました。東峰に11:17に到着、ここからは緩やかな道で、新緑の季節を感じます。糞や、足跡等野生動物の痕跡もあります。もちろん熊鈴必須で注意して歩きます。そして東峰を少し過ぎたあたりからは、余呉湖も望めました。

横山岳山頂近くで、五銚子の滝から登ってきたという男性にお会いしました。聞くと、水量多く一度滑ったと言っておられました。若い人でも今日は危険なんだ。11:48横山岳西峰(本峰)に到着。山頂は、広場になっていますが、眺望は南方向しか見えません。プレハブの倉庫があって、はしごが掛かっていて屋根に登れるようになっています。入れ替わり登ってみましたが眺望が開けるほどではありませんでした。さて山頂で昼食にしました。

 食後下山します。実は、ここからが最難関、疲れている足に急坂下りは堪えます。ゆっくりと下ります。ブナ林もあるのですが、周囲の木々に目はいきません、目線はつねに足元の急坂です。筋肉痛などは当たり前、痛めている膝を悪化させないように膝への負担を減らす歩き方に集中しました。でも数年前にハイキング部の例会で歩いているのですが、「あの頃はみんな10才ほど若かったからね」とNさんがぽつりと言う。実感です。鳥越峠では林道が通っていました。ここから100m程進んでコエチ谷に入ります。この谷も急坂で厳しいものでしたが、すぐに林道に出ました。そして舗装道路に出て、100m歩いて駐車場到着。良い山ですが疲れました。

 さて、せっかく、琵琶湖の端からきたので、この近くにある土倉鉱山跡を訪れました。明治から昭和にかけて稼働していた銅山跡です。今は草が生い茂っていますが、最近コスプレの聖地として人気が出たようです。

                                           (記 Y森)

 

 

 

 

 

 

 

            

 

 


清掃登山報告 鈴鹿山脈・雨乞岳

【実施日】2024年5月26日(日)曇り一時小雨

【参加者】K原(L・報告)、H川(県連)、N野、M内、K澤、A見、T本、T田、M野、K藤、H場、S谷 

     会員12名、一般2名、 計14名

 

 【行程】土山支所 8時 武平トンネル西 9時集合、

 登山口9:10-沢谷峠10:00-クラ谷-11:40七人山のコル-12:15東雨乞岳-12:40雨乞岳山頂13:15

-東雨乞岳13:35-14:10三人山-いっぷく峠-15:50登山口 17:00土山支所(解散) 

行動時間:6時間40分 距離:約8km

【回収ゴミ集計】可燃:2.3Kg、不燃:0.6Kg、びん:4.0Kg 合計:6.9Kg

 

 

【報告】

 昨年と同様に登山道のゴミはごく少なく、東雨乞岳と雨乞岳山頂に古いゴミなどがある程度ありました。お酒の一升瓶など、登山者のものかどうかは不明ですが回収しました。出会った登山者から「清掃登山ですか」といわれ、認識されるようになったと感じました。登山道の一部に昨年には無かった崩れがあったので、準備してもらっていたロープで安全を確保して通過してもらうこともありました。それと心配されたヤマビルは1匹だけザックに付いていましたが、献血をさせられた人はいませんでした。崖道、渡渉、アップダウンも多い行程でしたが、誰も怪我無く山行できたことが一番の成果だったと思います。K原

 

【参加者の感想】

◆家を出たときは晴天で、車中でも3人で水分は足りるかなと話していましたが、いざ登山口に到着すると、雨が降り始め雨衣を着ての出発となりました。雨の影響もあって足元が滑りやすく、登山道も細く、崖のようなところが多く緊張の連続でした。ゴミを拾うより私が落ちてゴミにならないか心配でした。広場や休憩場所でゴミを探していても、それほどゴミが落ちていなくて綺麗な雨乞岳でした。まだ慣れていない私の服装チェックや、ポールの使い方など教えてくださり、安全で楽しい登山が出来ました。

一緒に同行してくださった皆様ありがとうございました。またこの活動に参加して、これからも滋賀の山が美しくあり続けるために継承していきたいと思います。H場

◆山友会に入って清掃登山はまだ2回目。今回の雨乞岳は行ってみたいお山だったので楽しみにしてましたが天気は下り坂、霧雨小雨の中、ゴミ拾いがメインなのに、急登や滑りやすい登山道で歩くのに必死でした。山頂はガスガスで真っ白でしたが、晴れてたらさぞ素晴らしい眺めなんだろうな、

と想像力で見てました。リーダー達の手際よいロープさばきや安全確保の声かけなどで全員無事に下山でき感謝しています。ありがとうございました。T田

◆滋賀岳人の先輩方が長年続けて来られた活動。そんな歴史ある活動に今回初めて参加することが出来ました(雨乞岳)。 街の道路脇と違い、あまり目立ったゴミは有りませんが、目を凝らしてみると所々にゴミが落ちています。特に登山道での休息出来そうな場所周辺、登山者が昼食を食べる山頂

周辺。特に山頂周辺を探してみると、過去に登山者が廃棄したと思われる様なビン類、缶類、プラスチック類と様々。そんな状況を目の当たりにし、同じ岳人として少し残念に思いました。普段自然から恩恵を受けている自身が微力ながらも今回参加し、ゴミは絶対落とさない、自分のゴミはし

っかり持ち帰る意識は、最低限のマナーだと強く感じました。今後も安全に楽しく登山をするために、環境意識も高めたいと改めて思います。                    S谷

個人山行 大文字山レアルートシリーズ④ 七つの滝巡り

【実施日】2024年5月21日(火) 晴れ 

【メンバー】K原(L・感想)、N西

【コースタイム】

蹴上駅7:55ー(仮称)白玉の滝ー8:50駒の滝ー9:20千手の滝ー10:10楼門の滝ー11:15幻の滝ー中尾の滝ー

13:15二段の滝ー14:40大文字山ー経塚山―16:00山科駅

 

 

 

 

【感想】

大文字山レアルートウォーキング④として滝巡りをした。

1/25000地形図には1カ所も無い滝が調べるうちにたくさんあるのがわかった。この日はそのうちの七つを一筆書きにたどった。落差3mくらいから30m程の滝があり、中には水が無いのに「滝」と名付けられているものもあった。京都の市街地から近く、すぐに行けるのにあまり知られていないようだ。この日は晴れて暑くなったが、新緑の木陰で涼しく滝見物を満喫できた。

県連主催初級登山教室「読図・バリエーション実技①」

日時  2024年5月19日(日)  7時45分~15時45分
場所  比良 牛山・滝山  
天気  曇のち小雨
講師及びスタッフ
 N森(山の会オフトレイル)・T内(山の会オフトレイル)・K口(滋賀山友会)・
H川(滋賀山友会)・H本(ちごゆり)
受講生
 N村、M代(滋賀山友会)、N堀(滋賀山友会)、T成(滋賀山友会・記録)
ルート
 比良元気村~滝山登山口~鳶岩~牛山~P655出合い~P622~オトシ出合い~
楊梅の滝登山口~比良元気村  滝山は時間の都合で省略
実技
受講生4名が区間を8つに区切り、順番にリーダーとして地図・コンパスを使用して進行方向・距離・その区間の地形の特徴を読み取り、残りの8名を先導した。
➀目標地点
 地形図の磁北線とコンパスのノースマークを合わせる。現在地と目標地点をベースプレートの辺で結ぶ。磁北線とノースマークを平行にし、磁北と目標地点との角度を確認。「方位〇〇°、距離〇〇m」と目標地点をメンバーに宣言。さらにそこまでの間に予想されるルートの特徴を告げる。そしてスタート。
⓶先導中のポイント
・体の正面にコンパスをあて進行線の方向に進むようにする。
・磁石をこまめに見て、大まかに方向がずれていないか確認する。
・ピークを通過したり、進行方向が変わる時はその都度案内する。
・まめに後ろを振り返り、グループの人数が揃っているかを確認する。
・距離感覚をつかむ。これだけ歩けば〇〇mは進んだだろうと。
・トラバース道や突起物など危険個所はその都度案内する。
・水の流れがあれば、どちらに流れているかを見て、今の位置を確認できる。
・地図上の466の地点が記されていても、ピークとは限らない。
・小ピークなどは地図に現れにくいので、10m以上登ったり下りたりしたときは等高線が描かれているので一つの目安になる。
⓷経験談
・最初から進行方向が違っていて、本来南の方向に進んでいなくてはいけないのに、南東の方向にすすんでいて、講師に指摘されるまで気付かなかった。
・目標のピークに着いたと思っていたら、まだ2つも手前のピークだった。
・高度計を現在地確認のツールにしていたが、けっこう誤差があったので、現在地を誤った。
・必死に前ばかりに神経を集中していたので、メンバーの一人が遭難(仮)していて、列にいないことに気づかずに進んでいた。
・トビ岩までは明確なルートがあり、ピンクテープも随所にあったので、それを頼りに進んでしまった。

 

 

  
 

 

 

 

一口感想(受講生編)

★昼前からぽつぽつ雨が降り出したが、雨具を着用するまでもない程度のまま下山までできたのはラッキーでした。肝心の実技では今一コンパスの使い方が分からず、踏み跡を頼りに進んでしまいました。地図は10m間隔なのでそれ以下のサイズの地形は読み取れず現在地を把握するのが困難なこともありました。普段ヤマレコの足跡ばかりを頼りにしているので、地図読みはとても楽しいけど難しいと感じました。普段よりかなり疲れた山行になりました。(T成)
 

★大人の難易度大のオリエンテーリングの様な地図読み。角度を持ってチーム内で情報共有し、地と周りの状況と見ながらの山行は、身体より頭が疲れました。万が一の遭難に備えて、定期的に地図読み山行をしてみようと思いました。みなさま、ありがとうございました。(M代)

★どうしても踏み跡に頼ってしまい、また最初は目的地の方向を把握していても目の前の障害物に気を取られて避けるうちに方向を見失ってしまうということの繰り返しでした。常に俯瞰的に自分の現在地、周りの地形、行く先の方向を把握しておくことの大切さがわかりました。また地図上で見る地形が実際どのくらいの高さ、大きさなのかを感覚的にわかるようにしておくことも重要だと思いました。コンパスの使い方はこの一日で少し慣れることができましたので日頃の山行でも使っていけたらと思います。   (N堀)

 

★最近はずっとスマホの地図アプリで登山計画を作成しての山行でしたが、今回の講習では久々に紙地図とコンパスでの登山ということで、自分で目的地を設定し、迷いながらも到達する楽しさを再確認しました。地図における現在地と地形から判断した自分の位置が合っているかを正確に判断することが一番大事だと思いました。そういった点からGPSの便利さにも改めて気づかされました。これからはバリエーションルートにも挑戦していきたいと思います。(N村)

一口感想(講師・スタッフ)

 

★地形図は「見る」ものではなく「読む」ものです。
ルートの線ではなく、立体として三次元で読み取るように心がけて下さい。そして何よりも次に出てくる地形を予想した上で、その通りに歩けているか、傾斜・方向・距離をモニターしながら進むことが大切です。これは道標のある一般登山道でも同じです。また、顕著なルートが無い場合は尾根を辿ることが原則です。これは谷よりも見通しがよく危険も少ないからですが、尾根がはっきりしていれば、それを外さなければそうそう迷うことはありません。それと同時に、慣れないうちは難しいかもしれませんが、リラックスして広い視野を持つことも必要になります。残りの講習を通じて、少しずつポイントを掴んでいっていただければと思います。(N森)

★クライミングもハイキングも基本は同じです。
クライミングはフォロワーの場合でもどこに手足を置くのか岩から少し身体を離して考え行動します。トップをビレイしている間はトップの動きを注視してロープを繰り出し、次の動作に手際よく移せるのかイメージしながらピッチを刻みます。ハイキング、今回はバリエーションですが目的地の方向を地図とコンパスで確認し、どこを歩けば到達できるのか地形を見て判断します。方向が判っていても急斜面や谷があるので真っ直ぐには歩けません。どこが弱点(歩きやすい)なのかよく見て行動します。私事で恐縮ですが報酬を受けるガイドの仕事と一般山行のリーダーとは反復継続してパーティを連れて行く点において同じです。もちろん責任の度合いは違いますがリーダーはパーティの他のメンバーはルートなど何も知らない(会山行では各自が自覚して当然です)ことを前提として安全で歩きやすいルートを選択し、間違いがあればすぐに軌道修正できることが必要です。山行では読図をすることで登山の楽しみが広がり安全につながると思います。(T内)

★地図読みは自分の読んだ通りに行けると面白いですし、間違ってもリカバリー出来れば自信も着くと思います。あとは、習うより慣れろで数をこなして精度を上げて下さい。(K口)

★今日は天気が怪しい中お疲れ様でした。終了時のミーティングでの感想に付け加え、雨の状況ならどうだったでしょうか?カッパを頭から被り視界の悪い中、また集中力も無くなりそうな中、全員が無事に下山できたでしょうか? などなど最悪の状況を考えるとゾッとしますが、そんな状況も想定して歩くのも悪くはないと思います。皆様本当にお疲れ様でした。(H川)

★昨日は、コンパスが使えない老人を無事下山まで導いて頂きありがとうございました。
平素から地図は入山前に眺め倒して地形を記憶して、予想した地形を辿るのが、マイスタイルでした。
 以前、冬季登山で伊那側と木曽側を勘違いして懸垂下降してビバークした時もスタイルを変えませんでしたが、今回の受講生の真剣な姿勢を見させて頂き激しく反省した次第です。まともなコンパスと国土地理院の地形図で一からやり直したく思いました。(H本)

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県連主催初級登山教室「クライミング実技③」大原・金毘羅山

日時:2024年5月12日(日)9:00 ~ 14:00 曇り後雨 
講師及びスタッフ:N森(山の会オフトレイル)、T内(山の会オフトレイル)、K口(滋賀山友会)、H谷川(滋賀山友会)
受講生: M代(滋賀山友会)、T成(滋賀山友会)、N堀(滋賀山友会)、N村(記録)
【報告】
今までのクライミング座学及び実技に基づき、実際に岩場にてシングルピッチ登攀、懸垂下降の技術を二組に分かれて学んだ。まず講師陣がリードで登り受講生がビレイを行う。続いて講師陣が終了点で支点を構築しセカンドビレイを行い、受講生がフォローで登攀を行う。受講生はそのまま終了点でセルフビレイをセットし、続いて懸垂下降のセットをバックアップ付で行い、実際に岩場を懸垂下降する。この動作を繰り返し行い、ビレイ・登攀~セルフビレイ・懸垂下降の手順・操作・注意点などを実践形式で学んだ。

1. 準備
岩場に到着したらまず初めにヘルメットの装着を行う。できるだけ岩場に背を向けないでハーネスの着用・クライミングシューズの履き替え等を行い、ザックなどが落ちないよう固定し、落下の危険があるところでは素早くセルフビレイを確実にセットする。
2. ビレイ
  まずお互いの装備を声出し確認でおこなう。次にビレイヤーはセルフビレイを適切な箇所で行えるよう、位置はクライマーの落下地点の真下に入ることは避け、なおかつできるだけ壁に近いところを選択するようにする。壁から離れたところから斜めにロープを張るとクライマーが落下したときに壁のほうにひきずられて衝突する危険がある。続いてビレイループにHMSカラビナをかけてビレイデバイスを取り付け、メインロープを通してビレイ態勢に入る。この時メインロープの向きに注意し適正にセットされていることを必ず確認する。クライマーが登り始めたら右手は常に右腰より下に配置し、クライマーの動きを確認しながらロープを繰り出していく。この時は絶対にメインロープから手が離れないよう注意しながら右手が腰より上にある状態はできるだけ短くなるよう素早く操作を確実に行う。クライマーが中間支点にヌンチャクをセットする際は素早くロープを繰り出して引っ張られないよう注意する必要がある。続いてクライマーからビレイ解除のコールがあればビレイ解除を行う。
3. 登攀~セルフビレイ
  ロープが引き上げられるのを確認しロープがいっぱいまできたら、ロープいっぱいとコールし、続いて登りますとコールする。テンションが掛かっているのを確認したら実際に登っていく。登る際はあまり手の力だけで登ろうとせず、足の置き場を常に確認しながら慎重に登っていく。できるだけ上半身を壁から離すと足の置き場がよく確認できるようになる。終了点まできたら素早く仮のセルフビレイをセットし、続いてメインロープを使ってクローブヒッチでセルフビレイをセットする。この際はよくムンターヒッチになりやすいので必ずクローブヒッチになっているかロープを実際に引っ張って確認を行う。
4. 懸垂下降
セルフビレイをセットしたのち、ロープを懸垂支点の真ん中にくるようセットをおこなう。次にロープの末端をオーバーハンドノットで確実に結んでからメインロープの振り分けを末端のほうから行い、残りを腕に振り分け2つに分ける。次に懸垂下降で降りる場所の確認をおこない、ロープダウンとコールし、支点側のロープの束から投げ下ろす。続いて同じようにコールしてから末端側の残りのロープを投げ下ろす。この時の注意点はロープダウンのコールをしてから少し間をおいて下に問題ないことを確認してから投げ下ろすようにする。次にバックアップをメインロープに取付け、確実に効くか確認し、続いてスリング等で延長したところにビレイデバイスをセットする。この時もビレイデバイスの方向に注意し制動テストを実施するようにする。懸垂下降の準備が出来たら、パートナーにもう一度確認してもらい下降の位置に着く。続いてビレイデバイスの下側のロープを強く引き、ロックした状態を保ったまま、セルフビレイを解除し下降を開始する。下降する際は、右手でバックアップを下げながら行うが、あまり強く握らないようフリクションヒッチの上のほうに手を軽く添えるようにするとスムーズに下降が行える。下降中はできるだけ後ろに体重を預け、壁に対して足が垂直になるよう、ゆっくり歩くように後方を確認しながら下降していく。着地したら一旦しゃがみ込みロープが引き上げられないようにし、ロープからビレイデバイスとバックアップを外すようにする。特に外す際にはビレイデバイスを落としたりするので必ずカラビナからロープだけを外すよう工夫する必要がある。
以上が一連の流れになります。今回の講習では2回繰り返し行いました。

 

 

  
 

 

 

 

一口感想】
 〈講師・スタッフ〉
★「今回は金毘羅・船でシングルピッチ登攀、懸垂下降の練習をしましたが、ルートをよく覚えておらず、終了点を取り直すなどして手際がよくなかったのは運営の反省点です。実際の岩場での講習は今年初めてでしたが、自然物相手ではなかなか型通りにいかず、戸惑うことも多かったのではないでしょうか?しかしそれだけに、繰り返し復習して原則的な安全の考え方を確実に身につけ、初めての場面でも適切な判断と行動ができるようにしてください。細かいルーティーンについては、今後段々と慣れていかれると思います。2点具体的な注意点として、ビレイヤーは、クライマーがロープクリップする際には、引きずり落とさないようクライマーが手を伸ばす前にロープを出すようにすることと、クライマー落下の際、ハングしていない斜壁では打撲・骨折等のリスクが大きいので、即刻ロックすることを心がけてください。」 (N森)
★「久しぶりの岩登りで緊張しましたが手順を思い出しながら上り下りしました。トップのビレイや懸垂下降はシステムとして自分の身体で覚えてください。私も手順を間違うことが良くあります。褒められることではありませんが間違った場合は道迷いと同じで早く気付いて正しい手順に戻ることが大切です。特に懸垂下降は間違いが取り返しのつかない事故につながります。懸垂開始時は必ずパートナーとシステムを確認しあうことが大切です。」 (T内)
★「初めて岩登りをされる方、恐怖心から何が何だかわからないまま時間が過ぎたかもしれません。少し経験された方は何もかもが曖昧なままで時間がすぎたかもわかりません。経験値高めの方は今までの常識が違って混乱されたかもわかりません。そんな時はみんなの集まる場で遠慮なく言ってください。コミュニケーションはクライミングだけではなく登山全般で大切です。技術、知識は大事ですが人間同士の信頼関係が最も大事です。信頼できない人にビレイを任せられません。なんてかっこいい事を言いましたが、とにかく迷った時は気軽に質問して下さい。お疲れ様でした。」 (H谷川)
★今回実技は初めてと言う事で皆さんの心配と緊張が伝わって来ました。慣れるまでは手順を覚えたり大変だと思います。しかしながら確実に覚えないと自分自身やパートナーを危険にさらす事になります。確実に覚え尚且つ体が自然に動く様に回数をこなしていきましょう。(K口)
〈受講生〉
★「平地にて事前に練習は行ったが果たして初めての岩場でシングルピッチ登攀と懸垂下降が自分にはできるのかと思っていたが、講師とスタッフの方々の大変親切で熱意のあるご指導のお陰で自分でも何とかできたことに感動した。懸垂下降でロープに振られたが慌てず体勢を持ち直して落ち着いて降りるようお声がけ頂いて気持ちを持ち直すことができた。パニックになることが一番危険だと感じたし、最初にこの経験をしたことでロープに振られる感覚もわかった。登攀中や下降中の色々なアドバイスや激励が大変助けになりますし、また写真や動画で自分のクライミングを振り返ることができとてもありがたく思います。」 (N 堀)
★「とうとう実地でのクライミング講習日。金毘羅山の『ふね』さんにご対面。緊張で、装備のセットに時間がかかりましたが、講師の方々の的確なアドバイスもあり、フォローとして2回登攀、懸垂下降も2回出来ました。途中、ぴりりと雨が来ましたが、無事講習終了。講習中は、各所作の注意点等を細かく指導いただき、ありがとうございました!」(M代)
★「懸垂下降ではフリクションを装着するのが初めてでしたので、操作が難しかったですが、安全を確保する上では必要なものだと感じました。ビレイヤーは雨が降り出したので1回しか出来ませんでしたが、左手の使い方を学べたと思います。」(T成)
★「色々覚えることが多く何度も反復練習しないと覚えきれないと思いました。ただ間違った場合はすぐに気づいて修正すれば大きな事故につながらないと思います。気づくことの大切さと必ず自分でどんなことも確認する重要性を強く感じた講習でした。」(N村)

5月ハイキング部例会  鈴鹿セブン 入道ヶ岳(906m)

 

[日時] 2024.5.12(日)曇天

[参加者] U影(CL)、F田(SL)、S井(記録)、K川、Y森、Y口、O本(和)、A隅、

                 S藤、A成、横江(元会員)

[コース]

        7:30 新名神土山SA → 8:10 椿大神社第3🅿 → 8:51 井戸谷登山口 →

       10:40分岐 → 10:53奥宮 → 11:05入道ヶ岳山頂(昼食)→

       11:56 二本松尾根コース → 13:48 椿大神社第3🅿

   

 

[報告]

 1月例会のリベンジで入道ヶ岳に行くことになりましたが、当日は曇天です。16:00迄は降水確率は低いと言う事で気にしながらの出発です。新名神土山SAで3台が集合し椿大神社へと走ります。

 

 椿大神社の正式名称は「つばきおおかみのやしろ」と云うそうです。二千年の歴史のある日本最古の神社です。駐車場は入口から第3、第2、第1となっており、登山者は1番手前の第3で登山口迄なかなかの距離です。ここで準備、自己紹介を済ませてアスファルトの道を北尾根コースと井戸谷コースの分岐まで約25分歩きます。北尾根は長く、危険な箇所もあるそうで私達は安全な井戸谷へ。景色を楽しみながらゆっくり登ろうと言ってましたが、霧では前を見るしかありません…渡渉を何度か渡り、水の流れる岩場を登ります。いましたよ!!ヒルのお出ましです😵‍💫これからの季節はきっとうじゃうじゃいると思います!!

 

 周りは真っ白霧の中〜それでも藤、ヤマボウシ、名前の分からない可愛い白い花を見つけ、少し気分が上がります。

3月の中旬はこの井戸谷は花盛りだそうですよ🥰

 何度か水分補給の小休止をしながら頂上を目指します。北の頭の手前はお天気なら素晴らしい景色が見られるはず。想像しながら奥の院への道へ。奥の院の背後には高山入道ヶ嶽がそびえ立ってるみたいですが行きません。

 

 草原の上の方に鳥居発見、頂上です。少し下って馬酔木を風除けに昼食タイム。景色はゼロなので霧の流れを見ながらのんびりと。でもそうは言っても暖かくは無いので早めに下山、二本松コースここから馬酔木のトンネル道を下ります〜

花が咲いてたら圧巻だろうな!!オレンジのヤマツツジが目の前に、唯一色付きの景色だぁ🤗

結構な岩ゴロゴロの道を慎重に下りました。

春には避難小屋の下から河原までの間にシロバナネコノメソウの群生が見られるそうです〜

 

予定より早くの下山です。🅿への途中で皆さん名物の麩饅頭・草餅等々ゲット、帰宅組と温泉組に分かれて山行きを終えました。

景色無しの登山でしたが怪我無く下山で一安心、皆さまありがとうございました!!

3月には是非お花の入道ヶ岳に、おいでくださーい🙌

 

 

 

 

 

5月オールラウンド部例会  敦賀半島 さざえヶ岳~西方ヶ岳のプチ縦走

【実施日】2024年5月11日(土) 快晴

【参加者】T成(L・報告)、K原、T中、K口、M田、M野、K藤、A隅、Hま、T田、F井、S藤 

                    合計12名

【コース】

 常宮バス停発7:20→浦底バス停着7:30→登山口7:45→長命水8:00→

 9:58さざえヶ岳10:16→10:48カモシカ台11:04→11:30西方ヶ岳

 12:00→14:04常宮小学校校庭着

 コースタイム(休憩含む) 6時間34分 累積標高差 809m 総歩行距離 9.5㎞

[報告]

 

7時の集合でしたが6時30分には既に大津からの車4台のうち2台が到着していてびっくり。当日は地元「敦賀山の会」による草刈りがあるとのことで、20名程が道具を片手に集合していたこともあり、とても賑やかになっていました。

 

 7時全員揃ったところで集まって、本日のコース説明をし、自己紹介などしてもらい、過去西方ヶ岳に登ったことあるか尋ねたところ、

全員が初めてとのことで、またまたびっくり。どうりで大ベテランの方の参加が多いわけだと。登山口のある浦底地区まではバスで移動しました。しばらく道路を歩いて登山口へ。10分休憩1回・水分補給のみの小休憩を1回とって長命水に到着。ここからは稜線歩きとなり、アップダウンを4~5回繰り返してさざえヶ岳へ。ここでは先行していた女性2名より眺望ポイントを教えていただき、「北陸のハワイ」と呼ばれる水島を眺め、遠くには雪を被った白山をも望める絶景に感動!さざえヶ岳からはいきなり急坂をくだり、アップダウンを繰り返します。

稜線を進みますが、樹木が直射日光を遮ってくれ、また比較的強い風が吹くので、快適に歩き続けます。やがてカモシカ台へ。今度は西側も眺望が良く、若狭湾に若狭富士と呼ばれる青葉山までが見える絶景を楽しみました。ここでは巨岩の上に多くの方がよじ登り、展望を楽しんでいましたが、今度は自力では降りることが出来なくなってしまい、助けを借りてなんとか無事降りていました。

 

最後は最高峰の西方ヶ岳です。ここは展望が全くないものの広いスペースがあり、各自お好みの場所で昼食をとり、立派な避難小屋の中を確認したりしました。。最後に全員の集合写真を撮ってもらい下山開始。

途中奥の院展望所・オウム岩では繰り返し敦賀湾の絶景を楽しみながら下山となりました。

 

私自身まだ2度目の西方ヶ岳ということで案内をするというより、ただ先導しただけで何もガイドできませんでしたが、快晴の天気に助けられて参加した皆様には楽しんでいただけたのではと思っています。ありがとうございました。 

 

 

 

 

個人山行 静寂の愛宕山から地蔵山へ

【実施日】2024年5月11日(土) 晴れ 

【メンバー】N西、他1名

【コースタイム】

 5:50清滝トンネル手前駐車場―試峠―6:15愛宕神社二の鳥居―ツツジ尾根分岐―水尾分かれ―黒門―

7:45愛宕山―8:20愛宕山三角点―9:00地蔵山―9:50愛宕山―ツツジ尾根分岐―五合目小屋から空也滝方面へ―11:30愛宕山登山口―試峠―11:45駐車場 距離19.6km 標高差1480m

 

 

【感想】

 天気がいいので愛宕山から地蔵山に行こうと計画したが、朝起きたら体がだるおもくて、登山をやめようかと思ったが、ツレが準備を始めたので気合を入れて起きた。

 清滝トンネル手前に駐車して登山開始。早い時間なので表参道は人はほとんどいないが、それでも既に下ってくる人がいた。以前登った時は倒木があったが、それもなくなって登山道は整備されていた。クリーンハイクの予定であったが、ペットボトルを1本拾ったのみであった。クリンソウがきれいに咲いていて、山頂手前ではバンビが登山道の草を食べていた。手が届く距離まで近づいても全く逃げることなく、食事に夢中であった。何とも可愛かったが獣害もあるのだろう。

 新緑が美しい早朝の愛宕神社では法要も行われており、厳かな雰囲気でとてもよかった。桜もまだ咲いていた。ここから三角点を経由して地蔵山に向かう。地蔵山へのルートは歩きやすく、特にこの時期は新緑がきれいで気持ちがいい。愛宕山三角点から40分程度で地蔵山に着いた。山頂は展望はないが、明るくてちょっとした広場のような感じだ。愛宕山から地蔵山までのルートはとっても気持ちがいいのでピストンでも全く苦にならない。

 愛宕山に戻るとハイカーたくさん登ってこられた。五合目小屋から空也滝方面へ下った。歩かれていない登山道は小石が多く、堂承川までは単調な下り坂で膝に負担がかかる。清滝トンネル手前に駐車し、試峠を往復したので、結構な距離になったが気持ちのいいハイキングであった。愛宕山から地蔵山へのコースはお勧めだ。

個人山行 大日山~越前甲 周回コース

【実施日】2024年5月5日(日)~6日(月・祝日) 
 参加者 Cl・M内・M野(車・運転)・S藤(食担)
 1日目 晴れ    9:30木地山登山口~12:00カタクリ小屋12:25~滝見尾根分岐
       14:00大日山山頂(p1368)~15:00大日避難小屋(p1312加賀甲)
 2日目 強風・曇
       5:40出発~6:20分岐~8:40越前甲(p1319)~9:55大日峠~10:40鉄塔~(鉄塔尾根)~11:30p791~12:00国道416号着地

       ~12:30木地山登山口13:00 帰路につく 

 

 

 

 

 

【記録】

今年のゴールデンウィークは、安定した晴れマーク。
日程的に5日~6日でしか計画が組めない、6日下り坂の天気予報、昼までに下山できる計画で行こうと決めた。
このコース選択は、昨年県連の交流山行でオフトレイルが企画実施    (2023年7/15-16ブログアップ済)の周回コースに魅力を感じ、9月オールラウンド山行部例会の下見山行として計画した。
 計画を詰めていく内に、テント泊の記録が見当たらない。水場はあるのか?と調べるうちに不安材料ばかりがメンバーから出される。さらに前日になって現地への道路416号が5/31まで閉鎖という情報。どうする。集合時間を早め、唐橋の青年会館早朝5時30分スタートとする。
 オフトレイルのコースを踏襲する行程では、カタクリ避難小屋泊であった。が 翌日の距離が長くなるので、できるだけ距離を稼ぎ、大日山山頂でテントは張る。張れるのか?強風の場合は、等高線上は暖傾斜なので下りて張れるところを探すことにする。予定では14時山頂。水場は、不明瞭ということで、オフトレイルN氏のアドバイスで、渡渉箇所で給水するのが確かかもということであった。
 駐車場には、3台停まっていた。木地小屋から9時30分スタート。登山道は、はっきりしていた。天気が続いていた割には、水量は多かったが、渡渉箇所4か所をクリアして、最後の渡渉箇所で水を各自確保する(私は2.5L)。急登の登りもゆっくり登りカタクリ小屋で昼食タイムとする。滝見尾根の分岐で水場の看板はない、水を確保した安心感から、先に進む。大日山からピストンする登山者3組ととすれ違い、水場を尋ねるが、日帰り登山客は、気にかけていないので、不明のまま情報は得られず。大日山への急登もゆっくりと進み、14時山頂到着。360度の展望がある小さなピークであった。テントを張るスペースは、あったが風もあり、強風が心配で諦め、緩傾斜を探すが、地図でも笹原のマークでテントを張るスペースの確保はできないと判断して、結局大日避難小屋まで行くことにする。1時間かけてきつい下り登りの果てに大日避難小屋(加賀甲p1312)に到着。風を避けられる避難小屋泊で「泊り」はクリアできた。さらに確保した水で何とか、下山までこの水で乗り切れると安心した。
一日良い天気であり、、カタクリ、イワウチワの群生に気分よく登れた。食担Sさんの鍋を美味しくいただき、明日に備えて午後7時に横になった。しかし夜中 強風でトタン屋根の騒音に悩まされ、何度も目を覚まし、音を聞いている内に、いつの間にか寝ていたようであるが・・・熟睡はできなかった。翌日は、雨予報であったので、早く下山できるように4時起きで身支度をして、5時40分にスタートした。避難小屋から分岐まで昨日の半分の時間(30分)で着いた。分岐からは、笹薮である。強風に耐えながら、足元の踏み跡を確認しながら、ルートファイティング。急坂も厳しかった。コースタイムでは、1時間とあるが、何の何の越前甲(p1319)まで2時間もかかってしまった。越前甲からは、大日峠の先のピークP955までも笹薮と急坂であった。2時間とてこずったことになる。P955からすぐのところに鉄塔があり、鉄塔尾根に入る。巡視路なので、階段状のコースになり、国道416号に12時に着地、木地小屋までの舗装道をゆっくり歩いて駐車地12時30分着 装備解除して車に乗り込むと同時に雨が降りだし間一髪セーフ。雨はすぐに上がったが・・・・山間を抜けて、高速に入り、渋滞もなく、唐橋の青年会館に16時着。

一口感想

 今回のテント泊では、笹薮のわかりにくい場所をリーダーが小まめに地図でルートを確認し、皆で確認納得しながら進んだことで、ルートから外れることがなかった。背の高い笹薮は手強かったけれど、身長の低い私は視点が低いので、笹の葉が上に生い茂るその下の道筋を見やすいということもあり、低身長が役に立つこともあるんだ、と気分良く歩けた。また、食担の仕事を遂行する中で、テント泊の食材の扱い方を知り得るという嬉しいことがあり、本当に有意義なテント泊となりました。(S藤)

 

 道の両側にカタクリが咲き、さながらカタクリロードが楽しい。時間に余裕をもたせたゆっくり登山が楽しい。どこからも白山や縦走路が見える周回コースが楽しい。テントを担いでるのに、わざわざ「避難小屋」なるものに初めて泊まるスリルが楽しい。地味な山かもという予想とは裏腹に超楽しい山行でした。笹薮のある区間は登山サイトにあるコースタイム通りには到底いかなくて、そこはいい経験になりました。(M野)