個人山行 音羽山の岩壁を求めて 音羽山の屏風岩だ~!

【日にち】2025年2月26日(水)晴れ

【メンバー】T田(L)、Nま、N西(感想)

【コースタイム】

 7:40JR膳所駅-8:25御用池南西左岸沢取付-谷筋遡行-8:50音羽山の岩壁又の名は音羽山の屏風岩-9:30音羽山大津ルート430m地点-10:10音羽山10:50-11:10火の用心分岐-膳所ルート390m北方向谷筋下降点-諸子川源頭部-11:45BBC横登山口-JR膳所駅 距離 10.5km 登り 552m 下り 550m

 

 

 

 

 

【感想】  

  音羽山に岩壁があると聞き、音羽山探検隊としては確認せずにはいられない。御用池南西左岸沢取付から沢沿いに歩く。和田神社所有地との表示がある。ちょっとお邪魔させていただきにそこから入山。明治45年建と刻印された「餅九蔵植林記念碑」がある。江戸時代の植林功労者加藤九蔵氏の功績を顕彰するもののようだ。九蔵氏の篤行を称える木札を膳所藩主が建て、古くなると更新されていたが、廃藩後は更新されなくなったので、地元の有志が協力して明治45年に石碑を建て、九蔵氏の業績を永く伝えることとされたようだ。

 そこから僅かに進むと、何やら見たことがあるような洞窟ができてきた。もしやこれはマンガン採掘跡ではなかろか。あれ、すぐ近くにまた採掘跡が。ここでもマンガンの採掘が行われていたのか。探すと他にもありそうだが、本日のメインミッションは採掘跡探しではないので、この辺りで前に進むとする。鹿の骨が散乱している。大きな音がして、見るとキジではないか。猪クンの堀跡もいっぱいだ。動物たちの住処にお邪魔させてもらう。林道もあり昔の生活の名残を感じる。谷筋を遡行していく。沢は水もよく流れている。音羽山バリ山行ではもう珍しくも何ともない倒木祭り!わーい、跨いで潜っての連続だー!鳴滝不動尊からの沢筋遡行とは雰囲気が違う。沢筋がちょっと違うとこんなにも雰囲気が変わるものなのか。楽しすぎるっ。

 走行していると音羽山の岸壁が見えてきた。高さは優に15mはあるだろう。思っていた以上の岩壁が反り立っている。下には大きな石がゴロゴロしている。クライミング練習にもってこいの岩壁だが、いつ崩れるかわからない岩でクライミング練習は危険すぎる。待っていたかのようにちょうど陽が差し込んできた。音羽山の屏風岩と名付けても誰も文句は言わないくらい立派な岩だ。音羽山は期待を裏切らない。

 ここからはルートファインディングで430m地点を目指して登っていく。源頭部の水は涸れている。いつもの如くどこにも道はなく、地図と地形を確認しながら、歩きやすそうなところを登っていく。敷き詰められた朴の葉を上を、生きた木を頼りにキックステップで登っていく。めちゃくちゃ楽しい!登っている時は気づかないが、振り返ると結構な急斜面だ。登山道が見えていても、敢えて最後までバリを楽しむ。これがリーダーのこだわり。登ったルートは下ってみないと気が済まない。いつの日か、近いうちにこのルートを下ることになるだろ。これもリーダーのこだわり。

 ほぼ予定通りの時間に430m地点に出た。登山道には雪もまだ残っている。火の用心の分岐を少し上がったところなので、山頂まであと半分くらいある。10時過ぎに音羽山到着。平日のせいかハイカーも少ない。山頂から少し下ったところで、たっぷり休憩し下山。最後にもう一つ楽しみが残っている。火の用心の分岐を尾根に下り、そこから沢過ぎに急下降するバリルート。これもなかなかの急斜面だ。下りは登りよりも気を遣う。大股にならないように注意して、慎重にくだる。下った斜面を振り返って、次はどこから登ろうかと、TさんとNさんが話している。どれだけ音羽山を歩き倒したら気が済むのか。きっと、彼らは全ての尾根と沢を歩き尽くすのだろう。アッパレだ!今日も音羽山を十二分に楽しませてもらった。音羽山の神様ありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。