【実施日】2024年12月10日(火) 天候:晴れ時々曇り
【参加者】Ts本(L)、I野(SL)、K藤、M田、K澤、 K原
【行 程】臼杵ヶ岳登山口(08:00)・・・鬼ヶ牙登山口(08:05)・・・鬼ヶ牙(08:55)[休憩05分]・・・長坂ノ頭(09:50)[休憩 5分]・・・大岩(11:05)・・・船石(11:10)[休憩20分]・・・臼杵ヶ岳(12:15)[休憩 05分]・・・臼杵山(12:45)・・・臼杵岳登山口(13:35)
【記 録】
12月に入って次第に寒さが厳しくなってきたが、まだ紅葉が楽しめるということで、鈴鹿の鬼ヶ牙から臼杵ヶ岳を周回する山行をおこなった。ネットでの山行記録を見るとなかなか厳しい急登や岩場の上り下りの連続のようでけがや滑落などがないよう気を引き締めて出発した。登山口には危険につき通行止めの看板があったが、少し前に3人組のパーティーが登っていったので、それなりの装備と経験があれば大丈夫だろうと突入。登りはじめから谷筋の急な岩場に細い足場、頼りなげなロープが張ってあるが、バランスを崩さないよう緊張して登っていく。続いて岩場の急登を木の根や岩の出っ張りをつかみながら登ること40分ほどでやや傾斜が緩やかになり、まもなく鬼ヶ牙の山頂へ着いた。山頂からは東に伊勢湾や亀山、鈴鹿等の町並みを臨むことができ、北には野登山から仙が岳の稜線がきれいに見えた。山頂から少し戻って長坂の頭への登山道を進む。10分ほどで尾根道コースとの分岐があり、少し進んだところに鬼ヶ牙西峰の表示。その先ザレた花崗岩の長い激下りをすり切れたロープを頼らないようにつかんで下っていくとカクレ谷乗越。そこからは上り坂でそれまでのアップダウンで足が痛くなっているところに急登がこたえた。長坂の頭で小休止、ソロ山行の男の人が通り過ぎてゆく。小休止の後はまた激下り、高さ1~2メートルくらいの岩場を足場を探し、手でつかむ木や根っこを確かめながら下降。だいぶ下ったところからまた登っていく、急登だが落ち葉の多い土の道で大岩に近づくと枯れ葉の上にうっすらと雪が積もっていた。大岩の横で県境縦走路に突き当たった。そこを上に登ると大岩のピークで伊勢湾方面が開けて見えた。10分ほど県境登山道を歩くと船石。この周回コースの最高峰、船の形をした見晴台のような岩があり、北からの風が稜線で遮られてぽかぽかと暖かい。予定を変更してここで昼食休憩にすることになった。晴れて青い空と山のコントラストが美しい。ややかすんでいるが伊勢湾と三重県の町々が一望できた。
昼食後は県境を臼杵ヶ岳へ向かう。この頃から風が強くなって上空には雲が広がってきた。登山道は淺に比べると広くて歩きやすい。一時間弱で臼杵ヶ岳山頂へ。そこで休憩しておられた3人組の方に写真を撮っていただいた。少し東へ進むと展望台があるとのことだったがすでに景色を楽しんできたので、ここはパスして臼杵山へ向かった。臼杵山は痩せた尾根の先端のようなところ。眼下に新名神高速道路とその向こうに三重の市街その先に伊勢湾が広がっている。しばらく眺望を楽しみ、臼岩・杵岩めざして下る。そう言われれば見えなくもない臼杵岩を眺めて、高度感のある下山の道を痛む足をかばいながら下り、無事駐車スペースへとたどり着いた。
参加者は口々に「登りごたえのあるいい山」と充実の表情。鬼ヶ牙・臼杵ヶ岳とも童話に出てくるような名前だが、参加者にも強く印象に残る山行だった。