【日にち】 2024年11月14日(木) 晴れのち曇り
【メンバー】K原(L)、H川、A井、Nま
【コースタイム】
甲津原、中津又林道駐車地8:20―8:45石碑(645m)―9:45お地蔵さん―10:10県境尾根―10:30新穂谷山(1039.9m)―11:35新穂山(1067m,昼食)12:15―13:35新穂峠―14:10林道終点―14:50駐車地(540m)
【報告】
「新穂山」という山の名を聞いたこと、ありますか?滋賀県で登山をしている方でもほとんどの人はご存知ないようですね。湖北、伊吹山の北、岐阜県との県境にある標高1067mの山です。1999年にナカニシヤ出版から出された「近江百山」という本に出ていました。本を読んで興味を持ってから十数年、なかなか行く機会がありませんでしたが、今回やっと登ることができました。
奥伊吹スキー場へ向かう道の途中の甲津原から北の中津又林道に車で入って、駐車スペースに停めてから出発です。地図に点線で書かれてある昔からの峠道を辿ろうとしたところ、林道からの分岐からもうわかりません。林道に戻って峠谷を進むと林道終点に峠道がありました。峠道は谷から緩い尾根を登りはじめ、お地蔵様を過ぎた辺りで斜面の道に入る辺りからあまり使われてないようになりました。代わりに尾根に踏み跡とテープがついていたのでそちらへ進むと踏み跡は尾根を辿り、昔からの峠道からは離れて県境への支尾根を登っていきます。
県境尾根にたどり着くとそこは新穂峠から200mあまり北の地点でした。そこには青い幟ポールの折れたのが地面にささってありました。そこから北へ尾根を辿ると20分もかからずに新穂谷山へ着きました。さらにほとんどなだらかな起伏のある尾根を北へ歩くと1時間ほどで新穂山(別名;アリカミノ岳)につきました。その間の道ははっきりしていて、目印のテープもしっかりついていたので、予想していたより歩きやすかったです。
山頂で写真を撮り、食事をしてから早めに来た道を降り始めました。登ってきた支尾根ではなく、新穂峠へ降りると御影石の立派な新しい表示板があり、岐阜県側のすぐ下には林道も見えました。古くからの峠道の滋賀県側のしっかりした道を降り始めましたが、10分も行かないうちに雪や雨に削られ、崩れそうな斜面の踏み跡になりました。こういうところに慣れない人は通ってはいけないところをやっとのことで通過して、登りルートが尾根になっていた理由がわかりました。登った道に出てようやく安心してお地蔵に感謝し、手を合わせました。
新穂山はこのあたりでは目立つ高さでもなく、山容に特徴があるわけでもなく、展望もあまり無く、山名すらあまり知られない山ですが、なだらかな稜線とブナをはじめとする自然林が豊かで特にこの時期の紅葉は心和むように思いました。近江の百山に選ばれた方の感性が感じられました。私もこの山で百座目になり、感慨深い山行になりました。同行して協力していただいた皆さんに感謝し、記念バナーを準備していただいたH川さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。(K原)
【感想】新穂山2回目のチャレンジです。お天気にも時期にもめぐまれてブナやカエデ類等のきれいな紅葉が楽しめました。古道の雰囲気が残っていたりおだやかな尾根道だったりと気持ちのいいルートでした。K原さん、近江百山完登おめでとうございます!(A井)
最近までの早朝からの蒸し暑さがなく、登山開始時の天候は晴れ、無風で今シーズン初の10℃以下の9℃で、朝靄を伴う冷気に冬の近いことを感じつつ紅葉を楽しめた。登山口から頂上までは、数日来の好天により落ち葉の絨毯が延々と続き、景色に溶け込み味わい深かかったものの、歩きにくく足首からふくらはぎに負荷がかかり思いのほか疲れる山行でした。(Nま)