個人山行 槍ヶ岳

 

 

 

【実  施  日】2024年8月3日(土)~5日(月)

【  天 気  】晴れ

【参  加  者】T田、他1名

【コースデータ】 約42km (3日間合計)

 

【  行 程  】

   1日目 8.00 あかんだな駐車場‐9.00 上高地バスターミナル‐10.00 明神橋‐11.00   徳沢ロッジ‐12.30 横尾山荘

       14.50 槍沢ロッジ‐15.45 ババ平テント場

   2日目 4.00 テント場出発‐6.20  坊主岩小屋‐7.45  槍ヶ岳山荘‐8.30 槍ヶ岳山頂‐9.30 槍ヶ岳山荘‐11.30 坊主岩小屋

       13.30 ババ平テント場

   3日目 6.00  テント場出発‐6.20  槍沢ロッジ‐8.00 横尾山荘‐9.20 徳沢ロッジ‐10.20 明神橋‐11.30 岳沢湿原

                       12.00 河童橋

 

 

 

【報告と感想】

  山友会に入会して3年目の夏を迎えました、登山者なら誰もが憧れる槍ヶ岳、私にはまだ無理だと思ってましたが今回のリーダーに『そろそろ行ってみるか』と言われなんだか行けそうな気がして挑戦心が出てきました。くしくも7月に胃に悪性リンパ腫が見つかり、やはり今のうちに行っておこうと2泊のテント泊で比較的危険箇所も少ないが距離が長い上高地ルートで計画してくださり実行しました。

 

1日目:早朝に大津を出発 平湯温泉あかんだな駐車場に車を止めてバスで上高地へ向かう。観光地の大正池、河童橋は大勢の人で賑わっていたがここは素通り。明神橋のほとりにある穂高神社で安全登山のお参りをして徳沢ロッジを過ぎ横尾まで平坦な道を歩く、横尾大橋を渡ると涸沢カールの方に行けるらしい。途中木々の隙間から槍ヶ岳のとんがりが見えると少しテンションが上がるがまだまだ遠いなぁと実感。まずは今日の目的地のババ平まで15時には着かないと、と気持ちは急ぐが景色を堪能しながらなのでなかなか足が進まない。槍沢ロッジに15時着、暑さで多量の水分も減りここでさらに補給して予定より少し遅れてババ平に到着。テント場にはすでにいくつか張ってあり食事してるグループもいた、ここはトイレも水場もある。空いてる場所を探しテントを張る前に整地しテントの張り方や組み立て方をレクチャーしてもらい完成した、天気はずっと快晴で寝るのがもったいないくらいだが明日のことを考えて8時就寝。

 

2日目:2時起床、空には満天の星空。こんなにたくさんの星があるのかと思うくらいの星がぎっしり夜空を埋め尽くしていた、ヘッテンとヘルメット、軽ザックで4時出発。途中の山々がだんだんとオレンジに染まってきた、これがモルゲンロートか!またまた感動しながら先を急ぐ、分岐の天狗原まで1時間半、山の斜面には花が咲いてて疲れの癒しになる。湧き水でタオルを濡らし首を冷やすと気持ちも引き締まった、歩きにくい岩場のガレ場をすぎ、槍ヶ岳は見えてるのになかなか着かない、簡単には登らせてくれないように感じた、出発して3時間半、やっと槍ヶ岳山荘に到着、装備を整えていざヤリの先っぽへ!目の前には見上げるヤリ様。緊張でドキドキし手に汗がでる、山が(やっと来たか)と、言ってるように見下ろされている。ゆっくり慎重に登っていく、子槍も見えた、あんなところを登る人がいるなんて信じられない、そしてYouTubeで見た垂直のハシゴ、高度感を感じるが下を見なければ意外と登れた。30分ほどで山頂へ360度パノラマ世界、北アルプスのオールスターの山々に囲まれて空は青く絶好の山日和、槍ヶ岳ブルーの空に吸い込まれそうになる、あと何回この景色が見られるのかと思ったら涙が出てきた、日本で5番目に高い山に自分が立ってるなんて信じられない不思議な気持ちでしたがまずはリーダーに感謝しかない。ハシゴを降りるときは後ろ向きで鎖があれば握りしめるも足がすくみ登りより怖さを感じた、結局下りも30分ほどで降りられた、下山後は大喰岳〜中岳と天狗池周りで、と、思ったがガスってきたのでピストンで下山する、天気予報では午後から雨だというので降る前にテント場に戻らねばと早歩きで下山、結局雨は夕方から降ってきた。

 

3日目:夜中降ってた雨は朝にはやんでいた、4時起床、朝食後濡れたテントを軽く拭いて丁寧にたたむが重く感じる。

6時テント場を出発、また15キロの道のりを歩く、お昼には上高地バスターミナルへ着きたいが昨夜の雨で登山道は濡れて滑りやすくなっているので慎重になる、川も増水して流れは早いがひんやりした空気とマイナスイオンと朝日が見送ってくれてるようだった、木の仮の橋がグラグラしてこれが一番怖かったかも。すれ違う人が多く道を譲り合う、夏休み中なので若い学生っぽい団体もいた、スムーズに槍沢ロッジ、横尾山荘、徳沢ロッジを過ぎる、明神橋で少し休憩し岳沢湿原の神秘的な景色には観光客もたくさん写真撮っていました。ここまで来ると下界まで帰ってきたんだ、と実感、野生の猿も近くで見られたりとてもリラックスして楽しみながら歩くことができました、今回のテント泊は体のすべてで山を感じ自然を感じ一生忘れられない景色を見ることができて充実した3日間でした。