個人山行 白谷本流コースから横山岳周回

個人山行 白谷本流コースから横山岳周回

【実施日】 2024年6月26日(水) 曇りのち晴れ

【メンバー】 Ts本、H場、A隅

【行 程】横山白谷小屋(08:10)・・・太鼓橋(08:55)[休憩 5分]・・・経ヶ滝(09:05)[休憩5分]・・・五銚子ノ滝(09:45)[休憩 5分]・・・横山岳(11:35)[休憩 5分]・・・横山岳東峰への稜線(11:55)[休憩 30分]・・・金居原コース分岐(13:05)・・・東尾根登山口(14:10)・・・横山白谷小屋(14:45)

 

 

 

 

 

 

【報告と感想】

 梅雨の晴れ間を期待して、横山岳山行に出かけた。そろそろ夏の花も見られるのではないかと期待。今回は涼しい滝を眺めながらの白谷本流コースだが、渡渉も急登も多いコースだった。登山口駐車場のすぐ隣の林道から谷沿いに進んでいき、15分ほどで林道が途切れたところから登山道に入る。前日の雨で滑りやすい上に結構な急登。さらに30分ほど進んだところで一旦林道に出る。橋のたもとから再び登山道に入って急坂を登っていく。あたりには山あじさいの青い花や大葉ギボシの白い花がたくさん咲いている。

 息を切らして谷沿いを登っていくとすぐに経ヶ滝。水量が多いためかとりわけ涼しく感じる。滝の前でしばらく休んでからまた、谷沿いに登っていく。40分ほど登ると五銚子の滝。奥の高い段から流れ落ちてさらに落差の大きい手前の滝のしぶきが飛んでくる。このあたりで天気も良くなり、びわ湖方面の眺めもきれいに望むことができた。

 五銚子の滝を過ぎ、しばらくして谷から離れ稜線に登り上げる。所々大きな岩を乗り越える厳しい登山道。このあたりはヤマボウシの白い花がたくさん咲いていて、一息ついてあたりを見渡すと疲れを癒やしてくれる。1時間半ほど急坂が続いてようやく山頂に到着した。山頂は南側の三高尾根沿いにわずかに展望があるが、周りは木に覆われて景色が見えない。プレハブの物置小屋の屋根に登れるようになっているが、そこからも北側の野坂山地などがわずかに見えるだけだった。記念写真を撮ってから東峰に向け歩き出す。途中、藪の中から兎が登山道を横切っていった。少し展望のある稜線で昼食休憩。びわ湖方面には余呉湖と竹生島などがよく見えた。

 昼からはブナの林がきれいな東尾根を下る。登りとは違って歩きやすい道だが、雨の後の登山道、滑らないように注意して慎重に下る。ブナの林を抜けて急坂を下りると東峰登山口の林道に出る。ここから駐車場まで30分ほどの林道歩き。林道を歩き始めると、道の左手の低木に子熊がいて、こちらをチラリと見てそろそろと藪の中に入っていった。親熊が出てきたらどうしようなどと心配したが、まあ知らん顔して通り過ぎようということになって鈴を大きく鳴らしながらそのまま下っていった。林道は舗装してあったが、水が流れていて、コケのようなものがつるつるとよく滑るので、これに気をつけながら歩かねばならなかった。少し先に動物が座り込んでいて、また熊か?と緊張したが、茶色い色をした猿だった。近づくと藪の中に入って「キーキー」と何か話しかけてきているようだった。

 

兎と熊に猿、山深く自然豊かな横山岳をかいま見せてくれた。天気も暑すぎず爽やかな風に吹かれて歩くことができた楽しい1日だった。帰りはあねがわ温泉で疲れを癒やして帰路に就いた。