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個人山行 余呉南越前ウインドファーム予定地の観察 報告2

【実施日】2024年5月30日(木) 晴れ

【参加者】M田、S口、M内、H場、K内(報告)5名

【集合】7:30中河内ザゼンソウ群生地付近集合

【車】K内車(軽・4人)、S口車(1人)

距離:堅田米プラザ~中河内 約90km

アクセス :堅田米プラザ→ R161→(野口信号)→R303→(木ノ本IC付近・湖北病院)→R365

→中河内ザゼンソウ群生地付近→半明登山口P

【コース】半明登山口~△大音波817m~・873~~下谷山971m~林道伐採終了地点(往復) 

【コースタイム】7:20中河内→8:30半明登山口P~10:30△大音波817m~11:30 ・873(昼食)

~13:00下谷山手前~14:55 ・873(休憩)15:05~17:10車着 →19:10堅田米プラザ着(解散)

 

 

 

【報告】

 2024年になってから、三十三間山の風力発電計画地に2本目、美浜新庄ウインドファーム計画地に4本目の風況観測塔が建設されているとの報告を受け、余呉南越前ウインドファームは大丈夫か気になって、今回の観察会を計画した。

 滋賀県最奥のこの地は遠い。参加者に無理をお願いして、早朝発にしたがそれでも登り始めたのは8:30を過ぎていた。高時川の氾濫はまだ記憶に新しい。中河内集落から少し上流に進んだあたりから護岸工事が始まっていた。余呉トレールの地図にある愛宕神社跡とその先のゲートを車のP地点に予定していたが跡形もなく、気づかないまま通り過ぎかなり奥まで入り込んでしまい、引き返すのに苦労した。

 半明登山口には駐車できるスペースがある。道路わきの枯れ木に、目印のピンクリボンがあり、登り始めてからも、大音波ピークまでは小さなピンクテープが付いていて、ルートは分かりやすい。大音波から下谷山までは素晴らしいブナ林が続いていた。スピードを上げようとするM田さんには悪かったが、工事の痕跡がないか探したり、熊糞をカメラに撮ったりして歩いたので、もともと遅い歩きがさらに遅くなった。(下山後聞いた話では、M田さんは遅くなり過ぎないようペースメーカーとして、意識して歩いてくれていたらしい。)

 下谷山から音波山伐採終了地点への歩きを健脚の4人にお願いして、私は下谷山周辺を歩いてみた。一斗缶を4個ずつ担いだ2人の若者が降りてきたので、何のためのものか尋ねたら、もっと奥の工事現場まで燃料を歩荷してきたとのこと。帰宅後、風力発電計画地図を確認したら、北のピーク(船ケ洞山)から下谷山をかすめて針川分岐付近までが計画地になっていた。高時川の濁りがまだ治まらず、滋賀県も環境省・経済産業省も工事中止勧告を出しているのに、もし工事が密かに進められているとしたら大変な問題である。確認を急ぎたい。(K内)

 

【参加者一口感想】

◆尾根への取り付きがかなりの急登で大変でが、大音波の尾根に出ると稜線までは緩やかな登りとなり、見事なブナ林が広がっていました。下谷山への稜線を音波山の方へ行くと、風力発電の工事で無残にもブナが伐採されていました。

再生可能エネルギーの名のもとに森林破壊が止まりません。この見事なブナ林を見たら、だれもが伐採の酷いやり方に反対したくなると思います。(M田)

◆前回の林道最終地点迄到達できず 林道延長されているか確認できませんでしたが 延長予定の目印のトラロープがあるのにびっくりしました。新しい観測塔やブナの伐採が行われていなくて安心しました。また、バリルートの激登り、激下り、そして少しルーファイも楽しく、思い出深い山行になりました。(S口)

◆私はこの下谷山の山行に同行するまで、この場所にウィンドファームが計画されているとは知りませんでした。初めて観察に行かせてもらい、こんなブナ林の美しい場所があること、そしてこんな美しいところにウィンドファームが計画されていることに驚きました。

女子ばかりで可愛らしい山行かと思いきやとってもサバイバル。みなさん強くてかっこよかったです!

トラバースや地図読みなど勉強になりました。この美しい山を後世に残していきたいと思います。ありがとうございました。( H場)