【実施日】 2024年3月11日(月) 快晴
【メンバー】Ts本
【行 程】
旧カドハラスキー場(07:00)・・・旧リフト終点(07:50)[休憩 5分]・・・シャクナゲ平(10:00)[休憩 10分]・・・荒島岳(11:40)[休憩 25分]・・・シャクナゲ平(13:15)[休憩 5分]・・・旧リフト終点(14:20)[休憩 5分]・・・旧カドハラスキー場(14:50)
【報告と感想】
[平日でも人気の荒島岳]
3月初め早春の荒島岳を楽しもうと良い天気予報の11日に山行に出かけた。家から往復6時間運転と日帰り山行はきついので、大野市の旅館で前泊、朝6時に宿を出発した。6時半頃旧勝原スキー場駐車場に到着、すでに数台が停まっていた。出発の準備をしている間に車が入ってきて、出発時点では10台以上になっていた。さすがに人気の百名山,平日でも登山者が多い。
[ふかふかの雪で快適な登山-だけどしんどい]
7日木曜日の山行レポートでは、標高1000メートル以下では雪が少なく登山道はドロドロなどの情報が書かれていたが、8日~9日の寒波で30センチ以上の雪が積もったようで、登山道は新雪、さらに前日の日曜日の登山者にしっかり踏まれたトレースが、ふかふかだけど歩きやすい絶妙な登山道になっていた。
標高900メートル付近まではつぼ足で、その先はアイゼンを着けて歩いたが、シャクナゲ平までの登山道が地味にきつく、3時間ほどかかってシャクナゲ平に着いた時にはヘロヘロになっていた。(ところで10時前、シャクナゲ平の手前で下山してくる若い女性とすれ違った。何時に登り始めたか聞いたところ6時とのこと。私は7時から登り始めたのだが・・・)
[ロープも埋まるモチが壁-稜線に出たら絶景]
シャクナゲ平から少し下って向かいの急坂に取り付くとそこが「モチが壁」。ロープがあるはずだが雪に埋もれたようで見当たらない。ここでストックからピッケルに持ち替えて、周りの木の枝などもつかみながらよじ登る。幸い地面は見えず雪がしっかり固まっていたので、アイゼンがよく効いて登りやすかった。モチが壁を抜けて稜線に出ると雪原にトレースの跡がくっきりと映えて、山頂方面に続く絶景が広がる。周りの山々もよく見えるようになって、テンションが上がる。
[山頂は春の陽気-下りもふかふか雪に助けられ]
山頂への道は中荒島岳の手前などに急坂や雪庇越えなどもあるが、終始良い展望の中を歩くので、しんどさはそれほど感じない。時折風が吹き付けるが、それほど強くないし寒さも感じない。山頂からは360度のパノラマ。正面の白山をはじめ遠く乗鞍岳や御岳、中央アルプスも見える。反対側には能郷白山や銀杏峰・部子山、加賀・越前大日など眺めていても飽きない景色だった。日当たりの良い祠の南側で昼食休憩。登ってきた人たちがそこに並んで休憩する。「こんな素晴らしい天気に来れてよかった」と賑やかだ。
下りは日差しでやや柔らかくなった登山道をドタドタと下る。つま先に荷重がかかるために,アイゼンを着けていると痛みが出てきたので、途中でアイゼンを外しつぼ足で歩くとすこし楽になる。最後のスキー場跡まで雪の感触を楽しみながら下山することができた。天候の変動が激しい今年の3月、好天のもとで、早春の雪の荒島岳を満喫した山行だった。