個人山行 音羽山ミステリー 謎解きは水車谷不動尊で

【実施日】2024年2月10日(土) 

【メンバー】K原(L)、N西(感想)

【コースタイム】

7:40JR大津駅ー音羽台取付き―貯水槽跡ー縦走路ー8:45水車谷不動尊ー火の用心分岐

ー9:50石積跡10:10―路傍休憩所分岐ー10:40音羽山11:25ー東海自然歩道大津分岐ー木

ノ下谷分岐ー12:35水車谷不動尊ー13:10縦走路350m分岐ー大津IC裏ー14:25JR膳所駅

 

 音羽山ミステリースポットに再訪。1か月前に歩いた時はうっすら雪化粧していたが、今日は枯葉の上を歩く。前回の軌跡を頼りに、ルートを確認しながら歩く。

 貯水槽跡から縦走路に出て、水車谷不動尊を目指す。水車谷不動尊から谷添いを歩き石垣と洞窟を目指す。そろそろかと思っていたところで石垣が見えた。堀り方を見るとどうやら鉱山の採掘跡のようだ。洞窟は大小2つある。まずは小さい洞窟の中にヘッドライトを付けて屈んで歩いていく。洞窟の奥まで進むと、右に曲がりそして左に曲がり行き止まりになっている。奥までは20mくらいだろうか。小さい洞窟の少し上辺りに、もう1つ大きい洞窟がある。こちらも入ってみる。高さは2m程あるだろうか、屈まなくても余裕で歩くことができる。中はとても広く、入ってすぐに左右に分かれている。少し歩くと空気が暖かい。どんどん奥まで進むと右に曲がっている。小さい方の洞窟よりかなり長い。石垣は発掘した時に出た石が積まれたものだろう。石垣の積み方には穴太積みが生かされてるようだ。山師は発掘と穴太積みの両方の技術を兼ね揃えた方だったのだろうか。

 谷添いを進み、路傍休憩所の分岐に出て音羽山山頂に到着。暖かい場所でゆっくり休憩して、再び水車谷不動尊まで下る。登りとは違うコースで下っていく。525m付近で東側にぐるっと回って下っていく。源頭部に水は流れていない。植林地帯でピンクテープもあるが、このテープは登山者用のテープではないだろう。石垣方面への分岐を過ぎて谷添いを歩く。倒木も多く歩きやすいところを探す。この辺りは水が流れていて、苔むした石は滑りやすいので要注意。(喋って油断していたら、滑って尻もちをついてしまった。思った以上に痛くて、その後の登りがきつかった~(^^;))斜面も削れて崩れやすいので注意する。

 本日2回目の水車谷不動尊に着くと、地元の方が作業をしておられ、石垣と洞窟のことを尋ねると、戦時中であろうか、音羽山でマンガンの採掘が行われていたようだ。その方も石垣と洞窟には行ったことがないようで、人伝に聞いた話だということであった。水車谷不動尊も昔は今の場所ではなく、もっと高くに位置していたようだが、自然災害等により今の場所まで下がってきたとのことであった。音羽山ミステリースポットの謎が解明され、水車谷不動尊の新たな事実を知ることができた。

 以前歩いた軌跡を頼りに、縦走路を分岐まで登る。途中、片脚がすっぽり入ってしまうくらいの、深さ1m程の穴がいくつかあった。動物が彫ったようではなく、人工的にきれいに彫られている。マンガン採掘時の空気穴だろうか。枯葉や雪に隠れていたら完全に落とし穴だ。ここを歩くモノ好きさんは要注意だ。大津IC裏で本日2回目の休憩をして下山した。