【日程・天気】 2023年11月5日 (日) 快晴
【参加者】 K藤(CL・記録)、N堀(SL)、T田(会計)、F井(配車)
【山概要】
大山隠岐国立公園の中心地にある伯耆大山(ほうきだいせん)と呼ばれる中国地方の最高峰。独立峰でありながら約1kmにわたり複数の峰が連なる成層火山。剣ヶ峰1729mを頂点に、弥山(みせん)標高1709m、天狗ヶ峰、槍ヶ峰、三鈷峰などのピークからなる。年々自然風化が進み山が崩壊し危険箇所が多い為、ピーク間は縦走禁止。東の富士山 西の大山とも言われるほどで、大山西側の伯耆町から望む山容が富士山に似ていることから伯耆富士(ほうきふじ)とも呼ばれる。主峰 剣ヶ峰が標高1729mで実質の大山頂上でなるが、剣ヶ峰へは危険な痩せ尾根で通行禁止の為、現在は隣の弥山(みせん)標高1709mが大山の頂上。標高800m〜1300mのあたりは西日本最大のブナ林が鎮座している。大山の主要な登山道は2つ、ひとつが夏山登山道。下山駐車場もしくは南光河原駐車場が最寄りの駐車場で、1合目から弥山までの標高差約1000メートルを一気に登る。急勾配の登山道ではあるが、道はよく整備されており初心者でも安心して登ることができる。
【行 程】
6:05 南光瓦河原駐車場 766m出発 →6:35二合目 →7:00 四合目 →7:40 六合目避難小屋 →8:10 八合目 →8:33大山頂上避難小屋 →8:35~9:20弥山(大山頂上) 1709m 山頂 →9:40石室 →9:50 八合目 →11:20大山寺阿弥陀堂 →11:28夏山登山口 →11:35南光瓦河原駐車場着
【報告と感想】
一週間前の天気予報で雨天で心配したが直前の天気予報で4日と6日は天気が崩れるものの、5日の午前中は晴れとなっていた。人気の登山スポットで一番便利な「南光瓦河原駐車場」に駐車するためには朝6時迄に着かないと登山口までが遠い下の駐車場となるとの事前情報を得ていた。紅葉シーズン、3連休中で、現地まで4時間以上かかることから、日帰り登山ではあるが、前夜発で車中泊を決定。午前1時に南光瓦河原駐車場に着いたが駐車場には既に多くの台数が停まっていた。暗い内から登りだす人が多く、我々も日の出前に出発。よく整備された丸太の階段を登りだす。夜が明けるとブナ林の紅葉が太陽の光を浴びてキラキラと輝く。1合目から9合目まで1合毎に表示があり、標高表示もされていた。5合目を過ぎるとブナ林が途切れて視界が開け大山の岩肌を真近に感じる。6合目の避難小屋からは荒々しい北壁が目の前に現れる。秋晴れのもと、ちょくちょく休みを取り展望を愉しみながら登る。眼下を見下ろすと、遠く日本海や中国地方の山々が見渡せる絶景が広がる。8合目を過ぎると常緑の低木「ダイセンキャラボク」の群落が広がり、木道の登山道に変わった。石室との分岐を過ぎて暫くすると頂上避難小屋。売店あり、清潔なトイレあり、ありがたかった。山頂からの景色は360度の大パノラマ、南側は通行禁止エリアで、最高峰の剣が峰の尖った頂、瘦せ尾根、怖そうな斜面を眺める。 更に遠く見えるのが雲海なのか瀬戸内海なのか分別がつかない。その奥は四国の山々なのかも知れないので見えたこととする。休憩場所もよく整備されていた。 心地よい気候で風もなく素晴らしい景色を眺めながらの昼食は至福の時間。下山は石室を参拝するコースを経由、眼下に雄大な景色が広がり大自然を満喫。常緑の低木と共に草むらが広がり、寝転びたくなる→寝転んでみた。 (大山だけに大の字に! 表大の字、裏大の字も※写真参照)。登りの人が増え、子供や犬も登っていた。道を譲ってると、なかなか前に進めないが素晴らしい景色を堪能しながら、ゆっくりと下る。駐車場に着くと、駐車待ちの車が列をなしていた。
下山後は大山寺山麓の門前町の「豪円湯院」で汗を流す。一般490円、モンベル会員は460円と随分お得。豪円湯院の泉質は1200メートルの地下から汲み上げられて抗酸化作用が強いらしく神の湯と言われている。 豪円湯院のレストランで食事(豆腐食べ放題)して帰路につく。高速に向かう道中、振り返ると富士山そのものだ。登山途中で見た、荒々しい北壁があるとは思えない。見る方角で、こんなにも山容が違うのか、まるで別山に登ってきた気がした。車を停車して貰い写真撮影。 荒々しさと優しさを兼ね備えた素晴らしい山で、あたたかい秋晴れのもと大変楽しい山行だった。