個人山行 こんなとこ歩く?音羽山ルートファインディング 旧東海自然歩道他

【日にち】2023年9月3日(日)快晴 

【メンバー】K原(L)、N西

【コースタイム】

7:00膳所駅―7:30日本電気硝子保養所裏登山口―8:00ピーク363付近―8:20水車谷不動尊―東海自然歩道―9:55音羽山(休憩)―10:20牛尾山を過ぎた辺りを強引に下り鳴滝不動尊に繋がる谷道に出る―11:10鳴滝不動尊(休憩)―国道1号線

 

 

 音羽山山群は大津市と京都市山科区の間で昔から「里山」だったと思います。周辺の多くの住民が生活のために尾根や谷に入り、自然食材や燃料を採り、山を越えて物を売り買い、寺社に詣ったでしょう。その結果山域全体に網の目のように山道ができたと思います。私たちはその山道を辿ってハイキングや登山のトレーニングなどをしています。私もこれまでそれらの山道をかなり歩いて来たと思ってましたが、まだまだ知らない山道があることを実感しています。

 Geographica に逢坂1丁目の水車谷不動尊の西の谷に点線の山道が書いてありました。そこへ行ってみたら「東海自然歩道」の表示標があり、少し西の尾根にある東海自然歩道の旧道だったようです。登って行くと道は細くなり、荒れて歩きにくくなりました。さらに行くと桟道があったのですが、ほとんど崩れた状態で放置されていました。「非常に危険」なところをなんとか通過して尾根に上がるまともな道に出てほっとしました。尾根の上の現「東海自然歩道」に出たところで他の人が間違って降りないように木の枝をいくつか横に置いておきました。「この先危険」とでも書いた標識を付けるべきかと思いましたが、準備をしてなかったので木の枝だけにしました。1/25000地形図に点線で表示されている山道は大体現地にも道があるようですが、GPS地図にある点線は今ではもう歩けなくなった例が多くあるようです。「廃道」「ヤブ山」が好きな人もおられますが、現地の状況をよく判断して「道を誤らない」ようにしていただきたいと思います。(私がそうか・・)(K原)

 

 ジャンダルム登頂以後、まるで燃え尽き症候群のような状態になってしまっていた。気持ちを取り戻そうとK原さんと音羽山ぶらさんぽをする予定であったが、結果、さんぽではなく「こんなところを歩く人いるんかい!」というところばっかりを歩くことになってしまった。久しぶりに水車谷不動尊に行きたくて、ピーク363を少し過ぎた辺りから下るが、滑りやすいので要注意。以前よりも斜面が削れているような気がする。

 水車谷不動尊から旧東海自然歩道で音羽山山頂を目指す。1年以上前に音羽山山頂からこの旧東海自然歩道を下った時に、滑りやすくてとても怖かった記憶がある。昔は立派な道だったのだろう、木の橋が取り付けてられているが、今はその橋も腐って壊れている。その代わりにこの道の西側にちゃんとした道があるが、K原さんが旧道を歩くと言われたので、以前怖い思いをした場所を再び歩くことになった。最初は歩けるが、だんだん斜面が崩れて歩きにくい。何かに捕まって歩かないと滑ってしまいそうだ。橋の真ん中に乗ると橋が抜けてしまうといけないので端っこを歩く。半分を過ぎたところで道が途切れて前に進めなくなったため、斜面を登って少し迂回して現在の東海自然歩道に出ると、ちょうどベンチがあったので一休みした。以前歩いた時は、旧道はその先まで歩けて東海自然歩道に合流できたが、大雨の影響で斜面が崩れてしまったのだろう。その先が更に滑りやすくて怖かった場所なので、行けなくなっていてよかった。

 東海自然歩道に出ると階段が続く。これがしんどい。9:50に山頂に到着し、少し下った風の通る場所たっぷり休憩する。風が心地よく一旦腰を下ろすともう動きたくなくなってしまう。充分に休憩し、牛尾山を過ぎた辺りから鳴滝不動尊に続く谷道へ下る。見る限り全く道はない。獣道すらもない。歩きやすそうなところから強引に下る。滑りやすく斜面も崩れやすくて、とにかく人が歩く場所ではないので当たり前だが歩きにくい。ここを登れと言われたら登れるが下るのは怖い。なぜこんなところを下っているのか自分でもわからない。普通なら歩かない場所だ。ただ、K原さんは歩きたかったようだ。途中、コンパスで方向を確認しながら、急坂を下っていくと、暫くすると鳴滝不動尊に続く谷道に合流し、谷道に沿って下り、鳴滝不動尊でほっこりして帰路につく。1日で3つの難ルートを歩くとは何ともむちゃくちゃな計画だ。全くぶらさんぽではなかった。(N西)