~ 温泉と 青空と 評判の山荘と 雄大な展望を楽しむ ~
【日 時】2023年(令和5年)8月26日(土)~27日(日)
【参加者】Y森(CL) K川(SL記録) S口(SL) N堀(記録) の4人
8月26日(土)
【天 気】晴れ後曇り最後は、雨
【データ】距離7.2K 累積標高差登り746m 行動時間3時間17分
【コースタイム】
11:50八が岳山荘P発(1,493m)→12:51赤岳山荘前(休憩1,685m) 12:57→13:48MAMMUTのジープ場13:55
→15:06赤岳鉱泉(2,220m)着
【内 容】
いつも雨で、ご縁が薄かった八ヶ岳に行きませんかと言う有り難いお誘いを受けて、南八ヶ岳の主峰、硫黄岳〜横岳〜赤岳縦の縦走山行に女子4名で行って来ました。
5:50膳所駅発、名神の工事渋滞1時間を経て、美濃戸口登山口11:45着。一旦、赤岳山荘前の駐車場を目指すも道が悪いので、引き返して八ヶ岳山荘前駐車場に停めて、いざ出発!暫く行くとこれなら車でも来れたねと言うぐらいの道が続く。第1駐車場と第2駐車場の40分のこの道程が、明日、しっかり身に染みるのだが、この時は全く気にならず、機嫌良く歩いて、赤岳山荘前から約50分歩くとMAMMUTと赤岳鉱泉小屋と行者小屋のコラボのジムニーが停まっていた。それを見ながら、カッコ良いねとこの日は余裕たっぷり。北沢道を歩いて赤岳鉱泉を目指す。
シラビソの針葉樹の樹々に一面の緑が輝く苔むしたもののけ姫の森、八ヶ岳ならではの森に遭遇。沢沿いの登山道を気持ち良く、マイナスイオンの森の英気を深呼吸しながら、歩いて行く。赤岳鉱泉小屋直前に雨が降り始め、急いで小屋に到着。ギリギリセーフ。雷雨に遭わずに良かった。
そして今日のメインイベント、おしゃれな赤岳鉱泉小屋。4000円(一人+1000円)で個室を撰べる。温泉付き、18;30までと言う事で急いで入る。有難い。山で温泉なんて。こんな極楽はない。着替えの場所は、4,5人、洗い場には、3,4人、湯舟には3人、10人ぐらいは十分収容できる。気持良いよ。
そして今夜のディナーは、分厚いステーキ&セロリ、野菜、ソーセージ入りのポトフ&キャベツのコールスロー。何とも贅沢な山小屋の食事。そして、全てが拘りの設備。食堂のテーブルと椅子、清潔なトイレ、本や漫画が満載の暖炉付の談話室。そしてこれは、絶対に伝えたい女子専用の更衣室。そこは、多分新しく増設された6畳ぐらいの個室。3つの椅子付き洗面台,2つの一畳ぐらいの個室の更衣室、おしゃれなソファー、全身が映せるミラー、こんな素晴らしい女子用更衣室を未だかって見たことがない。素晴らしいの一言。今日の最大の報告事項、ってなんなん?それぐらい今日は歩いていないという事です。明日の顛末を知らない呑気な1日が終わります。 (記 K川)
8月27日(日)
【天 気】快晴のち時々曇り
【データ】距離14.4K 累積標高差登り1,120m 行動時間11時間52分
【コースタイム】
6:14赤岳鉱泉(2,220m) →7:56赤岩の頭(2,660m)8:01→8:30硫黄岳(2,760m)8:49→9:10硫黄岳山荘(2,651m)9:24→10:19横岳(奥之院,最高峰2,830m)10:25→10:43三叉峰(2,825m)10:45→11:57赤岳展望荘(昼食)(2,739m) 12:17→12:55赤岳山頂(2,899.4m) 13:14→14:43行者小屋(2,355m)15:00→17:10赤岳山荘前17:12→18:01八ケ岳山荘P着
【内 容】
二日目は魚料理の美味しい朝食をいただいた後、赤岳鉱泉を6時すぎに出発。前日夕方に降った雨が朝の空気を一層澄んだものにしてくれ本当に清々しい。さあ、まず硫黄岳!真っ青な空に白い雲、針葉樹林の緑、そしてビロードのような苔の緑が相まって格別に美しい。硫黄岳への道は急登と聞いていたがそれほどきつくなく、傾斜が緩んだ所で景色を堪能しながら歩いた。赤岳の名の由来は山肌が赤褐色だからだそうだが、すでにここから土が本当に赤い。頂上近くになると徐々に岩塊が出現。あまり予想していなかったのでちょっと驚きつつリーダーを見習って登り、下を見ないようにしてついていく。
頂上は岩礫を敷き詰めたような広々とした場所で北縁は爆裂火口の断崖が切れ落ちたようになっている。横岳、赤岳の眺めもすばらしい。三角点を探すも、崩落の危険性があるので近づけず断念。
さて次は横岳。登る前は赤岳のことを気にかけていたが、実は名の通りゆったり横たわっているこの横岳が予想外に長く、峻険で時間がかかってしまった。奥の院、無名峰、三叉峰とあり、岩登りが得意なS口さんがどこに手や足を置くか、何に気をつけるか一人ずつ鎖や梯子を下りきるまで常に声を掛け続けて下さった。お陰でとても心強かったし、学ぶことが多かった。緊張の合間には冗談も交えて、それで一旦リラックスできまた次の岩塊に挑戦することができた。
ようやく赤岳天望荘につき昼食をとりながら一息。すでにコースタイムより遅れていたが焦ることなく安全第一にしっかり赤岳を登っていこうということになった。赤岳はほぼ頂上まで鎖があり予想していたより登り易かった。
赤岳を登りきれた喜びは大きかったがここからの下りが第二ラウンドの始まりであった。侵食された山肌に岩が多く、AMMUTのロゴマークの入った階段がしばらく続くが、小石と土が載っているので滑りそうになる。また金網の階段は網の貼っている方向により非常に滑りやすく要注意だ。鎖と階段の連続が終わってもガレの下りが長く続く。
最後は再び美しい苔の絨毯が迎えてくれ、最初の感動を思い出させてくれた。林道を40分ほど歩き美濃戸口登山口に到着。駐車しておいた八ヶ岳山荘にて温泉に入り、帰路についた。鎖、梯子は多くあったがそれほど高度感がないので初心者が慣れるのによい山だと感じた。絶好の眺めと、アスレチック感、赤岳独特の威容が楽しめる内容の濃い山行であった。リーダーとして常に決然とパーティを引っ張ってくださったY森さん、岩場を的確な指示で先導して下さったS口さんと常に後ろから温かく見守り安心感を与えて下さったK川さんお二人のサブリーダーのお陰で完遂することができました。本当にありがとうございました。 (記 N堀)