個人山行 燕岳(2,763m)~大天井岳(2,922m)~常念岳(2,857m)~蝶ケ岳(2,677m)縦走 

 2023年(令和5年)7月17日(月)~19日(水) 小屋2泊 

メンバー Y森(CL,企画),S口(SL,救急),K西(会計),K森の4人

 

 

7/17(月) 中房温泉登山口(1,460m)~合戦小屋~燕山荘(2,712m)まで

天気 晴れ時々曇り

【データ】距離5.3K 累積標高差(登り約1,370m 下り約110m) 行動時間約5時間50分

【コースタイム】

11:30中房温泉登山口11:40発 →12:20第1ベンチ12:30 →12:53第二ベンチ13:10 →13:40第三ベンチ

13:50 →14:40富士見ベンチ14:50 →15:30合戦小屋15:50→ 17:06燕山荘

 

【記  録】

 安曇野シャクナゲの湯の駐車場に車を置いて、タクシーで中房温泉登山口へ向かう。山々の頭には少し雲がかかっているが、晴れていく模様。上空はもう夏の空の色をしていて、気持ちが逸る。登山口は下山者で大層な賑わいだ。

さあ準備を整えて、いざ燕岳へ!最初からまあまあな急登で、しかも暑い。第一ベンチに差し掛かるころにはみんな汗だくだ。第二ベンチ、第三ベンチと高度が上がっても暑さは和らがず、リーダーは熱中症ぽいしんどさがあり、無理は禁物だ。水分摂取と休憩を小まめにとり、ゆっくりと先をめざす。

富士見ベンチにたどり着くも、雲がかかっていて富士山はお預けとなった。高度を上げていく初日のしんどさと相まって暑さで消耗する感じだ。後は、合戦小屋のスイカ🍉だけを目指して足を進めた。スイカ、スイカと呪文のように唱えながら登る。合戦小屋に辿り着き、「お疲れ様ですう~っ♡、冷えてますよ~」と迎えてくれたお兄さんが天使のように見えた。二切れをすぐにたいらげたら、みんな急に元気になって、今日のゴールである燕山荘までがんばれた。

そしてそして、山小屋まで来たらずっとなかった眺望が!早く登ってらっしゃいと呼んでいる燕岳、雲海から頭を出している富士山、イルカ岩越しに見える槍ヶ岳、前穂、奥穂、北穂・・・全部写真ではないほんものだと思ったら、消灯になっても興奮がなかなか沈められなかった。元気に来られたことに感謝したい。明日は常念待ってろよ。

                                            (記 S口)

 

7/18(火) 燕山荘(2,712m)~燕岳往復後、大天井岳~常念小屋(2,450m)まで

天気 晴れ時々曇り 大天井岳~常念小屋まで稜線上は温度差激しい

【データ】距離12.8K 累積標高差(登り約1,000m 下り約1,200m) 行動時間約10時間30分

【コースタイム】                                                                   

4:30燕山荘発(2,712m)→5:10燕岳(2,763m)5:20~6:00燕山荘(朝食)7:00→7:48蛙岩(げいろいわ) →9:54喜作レリーフ10:05→10:50大天荘11:00→11:10大天井岳(2,922m)11:22→11:30大天荘11:40→13:00東天井岳直下→14:25横通岳直下→15:05常念小屋(2,450m)着

 

【記 録】                                  

 昨日の燕山荘までの登りは暑くてバテバテでしたが、今日は、標高が高いことと、稜線に建っている小屋なので、かなり気温は低いので大丈夫です。さあ、今日は稜線漫歩を楽しもう。

さて、まずは朝食前に燕岳山頂に行きます。途中には、イルカ岩、眼鏡岩等、奇岩がいっぱい。そして途中で迎えたご来光もうれしい。山頂でご来光を迎えた方は下山され、誰もいない山頂に到着。私達を迎えてくれたこの素晴らしい景色、何年待ったことか?縦走を計画して何度目だろう。しばらくして老年の男性とお孫さんらしい若い女性が登ってこられた。聞くと77歳、頭下がります。私には、無理です。帰りは写真を撮りながら燕山荘に到着、そして並ばずに朝食を食べ終える。朝焼けも綺麗だったが、富士山が見えたのもうれしい。

7時、再び燕山荘を出発。今日は、大天井岳を通って常念小屋まで行く。稜線はずっと南に続く。振り返ると燕山荘と燕岳がだんだんと離れていく。この稜線を歩くのは気持ち良い。蛙岩を超え、進んでいくと大天井岳の山塊が徐々に大きくなってくる。切通岩(喜作レリーフ地点)で一息入れ、大天井岳の登りに備えます。

遠くから見ると大天井岳は急斜面に見えますが、直登はせず、一旦大天荘へ向けてトラバース。そして大天荘の裏から山頂への道が続きます。10分で山頂でした。

大天井岳山頂からの雄大な景色は、圧巻です。さすが、北アルプスです。槍ケ岳、穂高がすぐそこです。今まで足を踏み入れた山々が並びます。まだまだ行きたいな~と思わせる山達です。さてそこそこで大天荘に戻ります。常念岳目指して稜線歩きの続きです。稜線の西側は冷たい空気で、東側は暑い空気が流れ、この気温差、体感温度で7~8度くらいあるように感じます。さて一か所雪が残っていたので、雪を帽子の中に入れて歩きます。意外となかなか溶けません。熱中症予防になります。

大天井岳も遠くなり、逆に常念岳が大きく近づいてきます。ジグザグのルートが見えます。あそこを明日登るんだ。400m程ありそうです。横通岳の直下から道は下降します。常念小屋が見えてきました。道はジグザグにつけられ、なかなか着きません。やっと15時過ぎに常念小屋に到着です。この縦走コースは危険なところは少ないけれど、体力は、かなり要ります。今日は早めの到着でゆっくりできました。尚、常念小屋では、生ビールの販売は16時までです。K西さんウキウキ、彼女の姿はすぐに部屋から消えました。(*^^)v    (記 Y森)

 

7/19(水) 常念小屋~常念岳~蝶が岳~三股まで

天気 曇りのち強風のち雨、

【データ】距離13.6K 累積標高差(登り約1,100m 下り約2,300m) 行動時間約11時間

【コースタイム】常念小屋発4:40→常念岳6:00→天空小屋跡8:50→P2592 9;50→蝶槍10:10→蝶が岳ヒュッテと山頂11:10~12:00→まめうち平13:50→三股15:30

【記 録】

常念小屋の前にどっしりと構えて聳え立つ常念岳を先ずは朝一やっつけてしまおうと出発。思っていたより急坂ではなく,でも慎重にゴロゴロ石の登山道を頂上目指して歩くこと1時間強で頂上の祠に到着。1人分のスペースしかなく後続隊のツアーが迫ってきていたので写真もそこそこに撤退。今日の天気予報では曇。昨日、燕岳・大天井岳から360度アルプスの山々を存分に眺めたので今日の雲がかかった景色は仕方ない。朝ご飯を山頂で済ませて蝶が岳目指して岩稜帯を下ります。浮石に気を付けながらのこの下りは慎重に。

途中ニッコウキスゲの群落のお花畑、樹林帯を抜けて蝶槍を抜けますがこの辺りから足取りが停まるほどの強風が蝶が岳ヒュッテまでの長い稜線に吹き悩まされました(良いお天気なら気持ちのいい稜線歩きになっていただろう)やっと小屋に辿り着き一息ついていると雨も降ってきて最悪なお天気(せめて下山までは雨は降らないと思っていたのですが)蝶が岳の山頂は長塀尾根の下り左のピークにあります。ここから三股までの樹林帯の中を下ります。よく整備された登山道ですが三股までの長い下りと雨の中、足元が滑らない様に慎重に又足も疲れてきていたので三股に無事に下りて来た時はホッ!!としました                     (記  A・K)