個人山行 石徹白道から三ノ峰を歩く

【日 時】2023年5月23日(火)~24日(水)

 

【参加者】T本 他1名

 

【コースタイム】

(23日)

石徹白登山口(11:50)・・・雨宿りの岩屋(13:45)・・・神鳩ノ宮避難小屋(14:20)小屋泊

 

(24日)

神鳩ノ宮避難小屋(05:00)・・・銚子ヶ峰(06:10)[休憩 5分]・・・一ノ峰(07:30)[休憩10分]・・・二ノ峰(08:20)・・・三ノ峰避難小屋(09:30)・・・三ノ峰(09:45)[休憩5分]・・・三ノ峰避難小屋(10:00)[10分休憩]・・・二ノ峰(11:15)・・・一ノ峰(11:45)・・・銚子ヶ峰(12:50)[休憩20分]・・・神鳩ノ宮避難小屋(13:50)[休憩10分)・・・石徹白登山口(15:30)

 【報 告】

 5月も後半になって暖かい日も多くなってきたので、新緑と花を楽しもうと美濃禅定道の石徹白道で三ノ峰の往復山行に出かけた。

 石徹白登山口の駐車場に11時半ごろ着いて準備をして出発。大杉までの急登の階段を登り、樹齢1800年の石徹白大杉の大きさに驚く。さらに足を進めるが、朝まで降っていた雨で登山道は滑りやすい。しばらく行くと尾根道に乗る。新緑の気持ちよいブナ林を抜けていくと急登の「おたけり坂」ここで息が上がる。この坂の終点に「雨宿りの岩屋」があるが、雨宿りできるほどの大きさではなかった。

 さらに登山道を進んでいくと、まもなく「神鳩の宮避難小屋」に到着。出発から2時間ほどだが、この日はここに泊まる。他の登山者は誰も居ないので、貸切りで使わせてもらう。まだ新しいきれいな小屋、トイレは携帯トイレ専用でセットが置かれている。小屋の前から東側の斜面を10分ほど下ると水場がある。夕方から寄せ鍋でビールなどを飲み、午後7時頃には就寝。寒気が南下してきているとのことで、ダウンを着込んでシュラフに潜るが途中で暑くなってダウンを脱ぐ。

 二日目は4時起床、夕べの鍋にラーメンとアルファ米を放り込んで朝食。シュラフなどをデポして5時に出発。これから登る母御石に朝日が当たりすがすがしい。登山道もほどよく整備されていて気持ちよく歩くことができた。一時間ほどで銚子ヶ峰のピーク。方位盤を見ながら山座同定、遠くに伊吹山も見える。東に御嶽山も見えるが少し雲がかかってアルプスははっきり見えない。そこからピークを3つほど越えて一の峰、さらに下って登るとピークを巻いて二ノ峰を通過、また下って三ノ峰に登り始める。途中いくつか小雪渓を横切るが、三ノ峰の山頂下で大きな雪渓を渡らねばならない。日が高くなってきて雪が緩み始めたので、キックステップで慎重に登る。上の登山道に出るために少々の藪こぎをするなど、予想外に時間がかかってしまった。アイゼンを持って来るべきだったと反省。さらに上の雪原を登って、三ノ峰避難小屋に到着、山頂へ向かう。10分ほどで三ノ峰の山頂、いよいよ白山も全体が見え、ゼブラ状に雪をいただいた目の前の別山が堂々と大きく見える。アルプスの方面は依然として雲に隠れていたが、御嶽山や中央アルプス、恵那山や能郷白山方面、荒島岳や経が岳など奥美濃、越前の山々をきれいに見渡すことができた。

 山頂を下って三ノ峰小屋の前でコーヒータイム。雪渓を下るのにまた藪こぎとトラバースで時間がかかった。二ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰の登り返しがなかなかきつい。しかし、登山道にはショウジョウバカマやミネザクラ・シナノキンバイ(名前の分からない花も多数)などたくさんの花に癒やされた。

 銚子ヶ峰でようやく昼食休憩。その後は下り基調の登山道を快適に歩いて神鳩避難小屋に戻り、デポしていた荷物をまとめて下山する。

 今回の山行で出会ったのは、石徹白大杉を見に来た二人連れ、三ノ峰の雪渓を登るときに追い越されたソロの女性(どうやら別山まで行った様子。下りにも神鳩小屋の下で追い越された-速い!)、下りに神鳩小屋で会った二人連れの三組だけだった。

 夏を目前に控えた美濃禅定道・石徹白道登山はブナの林や笹の稜線、奇岩など変化に富んだ登山道と数多くの花々が楽しい山行だった。