個人山行 ルートファインディング京都府最高峰 皆子山縦走

【日程】   2023年3月25日(土)曇り 

【メンバー】T田(L)、Nま、N西(感想)、他2名

【コースタイム】

 

 8:10平駐車場:35花折峠―9:15ピーク765―9:50西下立山(途中峰)―10:35ミタニ峠―11:10百井川―P819―P889―P926―14:20皆子山14:30―P914―15:30登山口―15:40平駐車場

 ※距離14.2km 標高差999m

一部ルートがわかりにくい場所がありますのでご注意ください。

 

 予報通り、歩き始めると雨はやんだ。まずは花折峠貯水タンク近くから直登する。雨が降った直後だが、既に登山道は乾いており、枯れ葉がいい塩梅に水分を含んでいるので歩きやすい。急坂を登ると、スギ林の雰囲気のいい尾根道に出る。静かな尾根道を歩き進み植林地帯を抜けると、一帯の木々はブナ林に変わり、とてもいい景色になる。馬酔木とシキミが見頃を迎えており、少し目を移すとタムシバも満開だ。背景の山は霞み、新緑前の鶯色の樹々とタムシバ、シキミ、馬酔木の上品なグラデーションに気持ちが癒される。まるで平安時代の絵巻に描かれているような風景だ。(あくまでも私の主観である。)

 ピーク762m地点には木の幹にテープが巻かれている。GPSと地図でルートを確認しながら進む。木のオブジェが目を楽しませてくれる。西下立山に着くと、西下立山ではなく、「途中峰812m」と記載された表示がある。地元の人の呼び方なのか、昔はそのように言われていたのか。ミタニ峠を目指す。台風の影響を受けた倒木が多くある。680mのミタニ峠まで下り、更に百井川に向かって下る。渡渉し谷沿いの斜面に注意しながら歩く。苔と、ここでも倒木のオブジェが目を楽しませてくれる。11時過ぎに550mの百井川まで降りてきた。自然林の美しさを十分に満喫できるコースでった。

 百井川登山口で小休止し、修道院跡の建物横から皆子山を目指す。ここも馬酔木は多いが、全く花が咲いていない。剪定時期によっては花が咲かないこともあるようだが、いったい誰が山中の馬酔木を剪定しているのか。九十九折りの登山道をどんどん登っていくと、一面がブナ林のとってもいい雰囲気の開けた場所に出た。ここから再び300m程登る。口数が減り、登ること一生懸命になる。ここでも芸術的な倒木のオブジェが目を楽しませてくれる。

 ちょうど12時、800m付近の大きく開けた、枯れ葉の絨毯の上で昼休憩とする。ちょうど陽が射してポカポカと暖かくて気持ちがいい。こんなに素敵なコースなのに誰もいない。ゆっくり昼休憩して、ピーク889を経由して皆子山を目指す。ここからの登山道も自然林でとっても気持ちがいい。若干のアップダウンを繰り返して、大きくカールした皆子山の原頭部が四方に広がっている。改めて皆子山の大きさを実感する。最近まで雪が残っていたのだろう。枯れ葉が雪の重みでくしゃくしゃだ。

 原頭部の景色を楽しみながら、ひっそりとした佇まいの皆子山山頂に着いた。山頂には少し雪が残っている。小休止し、今までと雰囲気が違う植林地帯を下山する。最初は緩やかな下りだが、途中から傾斜が急になり足元に注意が必要だ。この急坂は登山口まで続いた。こちら側から登ると結構きついだろうと思う。最後まで雨に降られず、人も会うこともなく、静かで上品な春の山景色を楽しむことができた。ありがとうございました。