個人山行  百里ケ岳熊森トラスト地・カメラ確認

 

【日時・場所】2023.3.12.(日)晴れ後曇り  朽木・百里ケ岳熊森トラスト地

【参加者】M上、K内(記録) 

【車】K内車(軽)走行距離 片道100km(坂本大宮川観光駐車場~木地山BS)

【コース・タイム】

 8:00坂本大宮川観光駐車場→8:40朽木新本陣道の駅9:00→9:30木地山BS

 →9:40駐車場所10:00~(既設作業道)~11:40作業道・廃車場所~12:00・696付近(昼食)12:30

 ~13:30カメラ設置場所13:45~16:00車着→17:45坂本駐車場(解散)

 

 

【記録】

 百里ケ岳の北東斜面にある約220ヘクタールの熊森トラスト地は、北谷より南側はほとんどが杉の人工林。百里ケ岳への登山道としてよく使われる小入谷から登る

 百里新道の上部に素晴らしいブナ林が続いていることを考えると、トラスト地の斜面も植林前はブナ林が広がっていたと思われる。戦後直ぐの拡大造林で杉が植え

 られ、早くに植栽された場所では直径50~70cmくらいの立派な杉に育っている。ただ悲しいかな、植えられた後の手入れがされなかったため、ほとんどの木が

 熊剥ぎにあい、材としては役に立たない。

 

 こんな林の中にも動物たちは住んでいる。カメラを2台セットしていて、3年ぶりにやっと電池交換に入れた。優れもののカメラで、近くを通った動物の体温を感

 知して撮影スイッチが入るらしい。昼も夜も一番多く映っていたのは鹿だった。保存されていた映像は2021.8.23.以降のもの。このカメラは2代目で、2020年8月

 にセットした先代のカメラは2度も熊に叩き落されている。アヤハで購入した1.5mの杭に取り付けたのだが、その杭が気に障ったらしく噛み跡をいっぱい付けて引

 き倒されていた。

 

 カメラが設置されている・696より北の斜面は、雪が融けたら森林組合が伐採に入る予定になっている。新しい作業道が付けられ、チェーンソーやユンボが入るこ

 とになる。この場所にただ一頭(と思われる)で暮らしている寂しい熊は、どこにねぐらを移すのだろう。薄暗い林の伐採が進んで地面に光が入るようになり、地

 中に眠っているブナの種子が芽を吹いて、彼(彼女?)の好物の実をつけるようになるまで生きながらえることができるだろうか?

 

 春本番になり雪が融け北谷登山道が歩けるようになったら、今度はサンバソ谷経由でカメラ確認に入いろうとM上さんと話した。熊の生態に興味のある人は、良か

 ったらご一緒に歩いてください。地図読みも楽しめます。