個人山行 苗木城跡散策と城山周回ウォーキング ~天空の城、「苗木城」。石垣と巨石を駆使した城跡から歴史を忍ぶ ~

【日 時】2022年(令和4年)10月25日(火)  曇り 

【参加者】Y森、A見、O本き、S井  計4名

【データ】距離 約6K  累積標高差 約450m  行動時間 4時間半

【コースタイム】

10:15苗木遠山資料館内見学11:05→11:10苗木城跡散策(ガイドさんの説明あり)12:45→12:45大矢倉下で昼食13:20→13:25ウォーキング出発→13:40大手門跡←13:42北恵那鉄道廃線橋梁を見る13:47→13:48飛騨街道を歩く(お化け岩、弁慶岩、化粧岩等見学)→14:15桜公園→14:50駐車場→風穴→15:08展望所15:15→高森神社→15:20駐車場着

 

 

 

 

 

 

 「苗木城」は、天空の城、岐阜のマチュピチュとも評されています。一度は行っておきたいお城です。やっとその機会を得て10月25日(火)に行ってきました。

 前もって、ボランティアガイドのY江さんをお頼みしていたので、苗木遠山資料館の展示物から説明をして頂きました。ガイドさんによると、藩主は、遠山氏で、わずか一万石ですが江戸から明治まで12代、一度も転封されずに明治に入るまでここを治めたとのこと。一万石の大名が、このような高い天守を持つのは、珍しい。しかし一万石では、漆喰作りの立派なお城は作れません。お金がない。土塀は赤いままです。しかし、ここにある大きな石を巧みに利用して城は、頑丈に建てられていました。国指定史跡です。

 足軽長屋跡からは、正面に続百名城の天守を見、遠くに百名山の恵那山も見える恰好の場所です。そして大矢倉へ、岩を抱き抱えるように積まれた石垣を見ることができました。武器蔵、二の丸跡、三の丸跡と移動、千石井戸では、まだ水があります。しかし、この井戸は、すぐ下に岩盤があるため深くはありません。馬洗岩は、城跡一の大きな岩で、周囲45m程の花崗岩です。昔、苗木城が敵に責められ水の手を切られた時に馬をこの岩にたたせ、米で馬を洗い、あたかも水が豊富なように敵を欺いたことが名前の由来となっています。さていよいよ天守に行きます。天守は二つの巨岩にまたがるように作られ3階建て(地階、1階、2階)になっていました。現在設けられている展望台は、2階部分の床面を再現したもので柱穴は当時のものを利用しています。清水の舞台に似ています。この天守展望台からの眺めは抜群で、木曽川の流れ、笠置山、恵那山なども遠望することができます。その後、帯廓を見て三の丸でガイドさんの説明は終わり、ここでお昼としました。

 昼食後、ここから四十八曲がりを下り、下りきると、昭和53年に廃線になった北恵那鉄道の橋梁が見えてきます。しばし、撮り鉄に変身、橋梁写真を撮りました、ここからは、巨岩を見ながら、飛騨街道を進み桜公園(700本の桜がある)を通って一周しました。駐車場に戻って、途中、出会ったおじさんが教えて下さった高森神社へ行きます、その途中に大展望所があるのです。行くと正面にあの大岩に建てられた天守がど~んと現れました。ここはすごい展望所です。思う存分写真を撮り、高森神社にお参りして下山。本日終了。今回のお城は、岩に根付いたお城で、ちょっと他では、味わえない面白い苗木城でした。 (記 Y森)