【日 時】 2022.9.24(日)晴れ25(月)晴れ
【参加者】 T本 I野
【行 程】
(1日目)10:51美濃戸口―11:51赤岳山荘12:01―14:04赤岳鉱泉
(2日目) 5:08赤岳鉱泉―6:33赤岩ノ頭6:46―7:00硫黄岳7:12―
7:30硫黄岳山荘7:40 ―8:29横岳―9:46赤岳天望荘10:10―
10:42赤岳11:03―12:04阿弥陀分岐―12:12行者小屋12:24―
12:53赤岳鉱泉13:40―15:25赤岳山荘15:36―16:23 美濃戸口
【報告】
南北に峰を連ねる八ヶ岳連峰。中でも主峰の赤岳を中心に硫黄岳、横岳をめぐる絶壁や岩稜、クサリ場、梯子の急登などが続くルートを赤岳鉱泉を起点に周回
した。駐車率8割ぐらいの美濃戸口から美濃戸に向けて林道を歩く。マーモットの旗のある赤岳山荘を過ぎ、八ヶ岳案内看板から真っすぐ登る北沢コースを選択
する。ホソバトリカブトの紫色の花々が、苔と下草の緑に混じる樹林帯の中を進む。沢沿いを歩き、金網の上に木を乗せた橋を幾つか超える。沢の清流が段差
で跳ねる、水滴の光の反射に目を細め原生林を登って行く。木々の間から硫黄岳、横岳が見え隠れする。横岳はギザギザした感じのする山の連なりだ。2時間程
で赤岳鉱泉に到着する。小屋前のベンチでザックを降ろし、受付を済ませる。明日午前8時にヘリが来るので、それまでに撤収できないようなら、小屋の裏に張
るよう言われる。行ってみると水がついていたり、石が埋まっていたりで離れて張ることになった。
(夜間、地面に傾斜があり寝返りを打つと下部に動いていく。)
翌朝5時出発。シラビソの樹林帯の中、ヘッデンの灯りを頼りに登る。朝になりケルンの立てられた岩稜地帯に出て、硫黄岳の山頂に着く。瓦礫を敷き詰めた様
な山頂は広く、一気に展望が開け雲海の向こうに富士山もはっきり見える。大同心小同心も近い。ゆっくりと休憩や写真を撮っている2人連れのお姉さんに声を
かける。(よくやる)夏沢峠方面に下り天狗岳を目指すと言う。(憧れの本沢温泉が近く次は行ってみたい)大ダルミから改装工事中の硫黄岳山荘を経て、台座ノ
頭辺りでヘルメットを装着しストックをしまう。ここから奥ノ院、大権現、三叉峰、石尊峰、鉾岳、日ノ岳、二十三夜峰までアップダウンの連続、クサリ場や
岩場登り(10~40mのクサリ、4~5mの梯子)。これらの岩峰を総称して横岳と呼び、どの峰からも赤岳や南アルプスが見える。難無く通過。地蔵仏のある地蔵
尾根を通り、赤岳展望荘で昼食。いよいよ赤岳。石が転がる程の岩の急坂にクサリを掴み取り付く。途中、2人のお姉さんが体育座りをしてお尻で前向きに降り
ていく。見届けたいが、自分の事に集中、登頂。赤岳頂上小屋前を通って標高点へ。山頂は狭いが皆、思い思いに休憩している。遠くに中央、北アルプスが霞
んで見え、高い空に秋の雲の巻層雲も見える。
20分程で下山。帰りは文三郎尾根をおりる。クサリが張られている急坂の岩場を、片手にストック片手にクサリを掴み、加速がつかないようゆっくり下る。
それが終わるとザレ場。岩の上に砂をまいた坂、金網で造られた階段が登場する。展望は開け、下方緑の中に行者小屋が見える。長い階段が続いて行者小屋に
着く。休憩。水が水道蛇口から出ているので、冷たい水を飲む。上手い。お約束の小屋の前にある幾つかのフキダシを使って写真を撮った。涼しい土の道の林
道を通って赤岳鉱泉へ。テントを撤収してザックが重い。来た道を辿り沢沿いを歩き、途中で林道になり赤岳山荘、そこからは自動車も入れる林道を歩いて美
濃戸口に着いた。足が痛い。皆さんには終わりに1時間歩くより、もう200円高い美濃戸駐車場に停められることをお勧めします。