【 実施日】 2022.5.7(土) 快晴
Y森(L)、K西(SL)、N西(感想)
※日の出時刻4:53 日の入り時刻18:53
4:25平駐車場に1台車をデポ 朽木スキー場に1台車をデポ
5:25朽木スキー場―6:30蛇谷ヶ峰山頂(901.5)―7:05滝谷ノ頭―7:17須川峠―7:25荒谷峠―7:43横谷峠―8:05地蔵峠―8:10地蔵山(789.5)―8:25笹峠―8:56イクワタ峠―9:40釣瓶岳(1,098)―10:06細川超―10:35武奈ヶ岳(1,214.2)―11:55コヤマノ岳分岐で近くで昼休憩11:15―11:25コヤマノ岳(1,181)―12:13金糞峠―13:05南比良峠―13:30荒川峠―13:50烏谷山(1,076.5)―14:15葛川越―14:35比良岳(1,051)―15:02木戸峠
―15:25打見山(1,108)―16:05蓬莱山(1,173.9)―16:35小女郎峠―16:55ホッケ山(1,050)―17:18権現山(996)―17:40アラキ峠―18:00登山口―18:15平駐車場
距離:28.1km(高低差含む) 登り2140m 下り2102m
“日帰りでこんなに多くの山に歩けるとは、なんてお得なんだろう”計画書を見て思った。距離的には歩けると思ったが、アップダウンがきついだろう。荷物を軽量化していざ出陣。
5時になると明るくなってきた。車から下りると若干肌寒い。5時25分、朽木スキー場から登山を開始する。朽木スキー場の標高が400mを超えるため、蛇谷ヶ峰まではすぐだ。足元には可愛いスミレが咲いている。新緑の木漏れ日から陽が射し、体も暖かくなり衣服調整をする。約1時間で蛇谷ヶ峰山頂に到着。今日はここがスタート地点だ。
滝谷ノ頭まで登山道脇にはイワカガミがあるが、既に咲き終わったあとのようだ。新緑を楽しみながら歩いていたが、途中から景色は一変し、ボボフダ峠までは針葉樹林帯に変わった。ボボフダ峠から荒谷峠までは再び自然林になり明るくなった。風が心地よく、天候に恵まれたことに感謝。荒谷峠から釣瓶岳までは約4.8km。キツツキキのドラミングを聴きながら混交林の中を進む。地図にはないが立派な林道のそばに出た。林道の両側は、植林地帯となり暗い。饗庭野基地から自衛隊演習音が聴こえてくる。天気が悪ければ雷音と間違えそうだ。
8時10分地蔵山到着。釣瓶岳まで3km。これまで人には会っていない。とても気持ちのいい山歩きだが、釣瓶岳に登る人が少ないのは、取り付きが不便だからだろうか。前に見える釣瓶岳の登りはきつそうだ。その前に栄養補給する。振り返ると蛇谷ヶ峰が見える。もうこんなに歩いてきたのかと思う。
オオカメノ木には可憐な白い花が咲いている。日差しを暑く感じる。釣瓶岳山頂付近から人が下りてくる。武奈ヶ岳から歩いてきたようだ。釣瓶岳山頂近くには、ほんの少しだが雪が残っている。9時40分釣瓶岳山頂に到着。蛇谷ヶ峰方面から2名のトレイルランナーが走ってくる。4月30日から5月8日にかけて滋賀一周トレイルの大会が開催されているようだ。小休憩し武奈ヶ岳を目指す。武奈ヶ岳までは本日の前半戦。ここまでほぼ予定通りのコースタイムで歩けている。釣瓶岳から武奈ヶ岳までは約1.8kmでまだまだ元気に歩けそうだ。
草木が芽吹き春の息吹を感じながら歩き進める。武奈ヶ岳がだんだん近づいてくる。登山道の脇に健気に咲くカタバミが可愛い。10時35分武奈ヶ岳山頂到着。ここまでくると一気に人が多くなる。天気がいいので眼下に絶景が広がる。コヤマノ岳分岐付近で昼休憩とした。登山開始から5時間半。いいペースで歩けている。現時点では打見山山頂に着くころにはどれだけの疲労を感じるのか想像できない。 11時15分、後半戦スタート。金糞峠に向かう途中の芦生杉はいつ見ても立派だ。沢を流れる水音が心地よい。沢を何度か渡渉する。新しく作られた木の橋が掛れてるが、隙間が広く、油断すると木の間から足を落としそうになる。南比良峠に向かう途中にはイワカガミが多く咲いている。この辺りのイワカガミは今が見頃のようだ。恥ずかし気に下向きに咲いているイワカガミのお顔はとっても可愛い。シャクナゲも見ることができた。シロヤシオも咲いている。お花の写真撮影に忙しく、この辺りで予定時刻を若干オーバーしたが、お花に癒され元気を取り戻した。しかし、烏谷山まで登りがきつい。口数も少なくなってくる。葛川越を通過し、14時35分比良岳到着。今朝、釣瓶岳で追い越されたトレイルランナーと再び遭遇。一体どういうコースなのだろうか。烏谷山と比良岳の登りはきついが、前方を見ると琵琶湖バレイが近くなり嬉しくなる。若干遅れていた時間も取り戻せた。
一旦下って打見山を目指す。ソロの男性登山者数名とすれ違う。ここをテント泊装備を背負って登るのはきつそうだ。打見山頂を目指す前に再度エネルギーを補給する。後半戦の頑張りどころだ。芝生の上を登っていく。絶景が見渡せる、お洒落観光スポットの琵琶湖バレイに近づくにつれ、テンションが上がる。琵琶湖バレイのゴンドラでの下山をエスケープルートとしていたが、全員ゴールまで歩けそうだ。
冷えた飲み物で水分補給し、絶景を見て体力を回復し、16時、ゴールの権現山に向けて出発。残り3座。ゴンドラの運行もそろそろ終わる時間だ。日が長いため、まだまだ明るい。東側の景色を楽しみながら小女郎峠、ホッケ山を通過する。小女郎峠のお地蔵様に下山の無事をお祈りする。前方に鹿を発見。動物が動き出す時間がきたようだ。再び熊鈴をつける。静かな登山道がいっきに鈴の音で賑やかになる。この音に動物もびっくりしているかもしれない。後ろから数名のトレイルランナーが走ってくる。ゴールは大津港のようだ。この調子なら8日にゴールできるだろう。人の叫び声か、動物の鳴き声か、前方から何やら声が響いてくる。先に通過したトレイルランナーに何かあったのか。17時18分、権現山に到着。トレラン大会主催者のカメラマンが撮影をしていた。先ほど聴こえてきたのは人の声だったようだ。どうやら、権現山付近に熊がいて、それを知らせる叫び声だったようだ。熊も動き始めているのか。被害がなくてよかった。私たちを追い越していったトレイルランナーが最後だったようだ。権現山で待機していたカメラマンに、スマホ撮影をお願いした後、カメラマンは軽快な足取りで下山された。私たちは、滑って怪我をしないように慎重に下っていく。アラキ峠を通過し、18時に登山口にでた。予定より15分早く下山できた。ヘッドライトをつける前に下山できてよかった。皆が無事に下山できてよかった。天候に恵まれて本当によかった。山の神様に感謝。平駐車場から、朽木スキー場にデポした車を取りに戻り帰路に向かった。お疲れ様でした。
2018年に日帰り比良全縦走を実施したが、それから4年。もう一度体力を確かめたくて実施。やはり、なかなかしんどい。登りでは2人におっつかない。歩き通して前回は足が棒になると言ったけれど、今回は最後、腰が痛くなり、腰まで棒になったような気がした。
今回、若いN西さんの参加でついて行けるかと思ったが、彼女のペースに乗っかって行けたかどうかわからないが、少なくとも、ほぼコースタイム通りに歩いて行けた。上手く私達を引っ張って下さったと思う。道が不明瞭な時は、3人の目で探すと良くわかるので3人は心強い。
縦走は楽しい。分割縦走でも満足感は得られます。やり方は色々、まだまだ山の世界は広いです。これからは、もうこんな長い縦走はしないけれど、自分なりに行ける山で楽しんで行きたいと思います。Y森
良いお天気のもと、お花を愛でながらの気持ちの良い比良縦走を完歩できて、達成感でいっぱいです。でも、もういいかな(^^;)
8日間かけて滋賀全山438kmを走るトレラン大会に遭遇。「強者」が追い越していった。 K西