個人山行 初めての六甲山 地獄谷~六甲最高峰~宝塚へ縦走

【 実施日】2022年4月2日(土) 快晴

【参加者】N西、他1名(Dさん)

【コース・タイム】

 7:10阪急芦屋川駅―7:40高座の滝―地獄谷―8:40風吹岩(447m)―9:05万物相―10:10雨ヶ峠(600m)―11:00一軒茶屋(休憩)―11:50六甲山―12:20水無山―13:30大平山―14:30岩倉山―14:45塩尾寺―15:25阪急宝塚駅

距離 19.2km 上り1553m 下り1536m

 

 

【感想】

 

 「そうだ六甲へ行こう!」初めての六甲山は桜が満開で絶好の登山日よりだった。数あるコースの中から、初めてということで、王道のロックガーデンから六甲山最高峰を目指すコースにした。阪急芦屋川駅から川沿いに桜を愛でながら歩き始めて、登山道入り口の高座の滝にはすぐに着いた。

 「岩場が苦手でなければ、30~40分の岩場歩きができるこっちの方がお勧め!」ということで、高座の滝から風吹岩までは、花崗岩の岩場が連続する地獄谷から登っていくことにした。水量が多くなかったので、岩の稜線を進んでいった。水量が多ければ岩場は巻くことができる。花崗岩は滑ることはなく、手の置き場もあったので危ないと感じる箇所はなかったが、途中2か所、注意を要する踏ん張り所があり、3点確保で慎重に登った。花崗岩がもろくなっている箇所もあるので、ボロボロ崩れないか確認をした方がいい。コースを外れると更に花崗岩が崩れやすくなっているようだ。堰堤を超えると“ショーベン滝”が見えてきた。

 水のせせらぎと、新緑が気持ちのいい谷歩きから、1時間程度で風吹岩に到着。地獄谷は私たちの他には殆ど人はおらず、後ろから2名が歩いてくるのみであった。展望が良い岩峰を風が吹き抜けることから名付けられたそうだが、阪神大震災で岩の上部が崩壊したようだ。風吹岩には野良猫が住みついてきるようで、今日も4匹ほどが日向ぼっこをしていた。風吹岩の近くに更に展望のいい万物相があるとのことで行ってみた。脇道が多く周り道をしてしまったが、20分ほどで万物相に到着。Dさん曰く、“万物相は火星のよう”とのことだが、私にはちょっとわからなかった。奈良の山々を見渡すことができた。瀬戸大橋までは見えなかったが、すっきり晴れていて展望はとてもよかった。

 風吹岩からなだらかな登山道を進んでいくとゴルフ場が見えて、木陰に入っていく。木漏れ日がとても気持ちがいい。最高峰までまだ少しあるので、雨ケ峠で小休止した。雨ケ峠から最高峰まで1時間程度だが、急勾配で途中の階段の段差が大きく疲労が蓄積する。歩き始めて4時間、一軒茶屋に到着すると、一気に人が多くなった。ベンチには多くの人が休憩をしていた。私たちは、Dさんが前日に採ってきてくれたノビルをオニオンスープに入れていただいた。ノビルをそのまま食べると少し臭いが強いようだが、少し茹でると香りが和らぎ、玉ねぎのようで美味しかった。六甲御最高峰まで登ってみる。車で来れることもあり若者が多かった。

 東六甲縦走路で宝塚まで歩く。アスファルトの車道から登山道に入っていく。六甲全縦走のコースでもあるため、道標もあり登山道が整備されている。登山道には笹が生い茂っていて、単調な登山道が続く。トレランか縦走か、何人もの人が追い越していった。縦走であればこの辺りは終盤にさしかかるので、最後のひと頑張りでタイムを縮めたいところだろう。須磨から縦走するのであれば、この辺りを歩くころには日が暮れているだろう。ここをヘッドライトをつけて歩くのはなんだか心細そそうだ。岩倉山からはお椀を逆さまにしたような形のぽっこりした甲山が眼下に見える。

 塩尾寺から宝塚駅までのアスファルトの下りは膝に負担がかかる。ここが一番辛いかもしれないが、今日は桜やミツバツツジ、馬酔木など春の花に癒された。宝塚駅の“花乃みち”はお花がとってもきれいだった。登山ウェアではちょっと場違いかもしれなかったけれどまっいいか。昔は、"初デートは宝塚ファミリーランド”というくらい身近なところだったようですね。

 次回は、六甲から摩耶方面に歩いてみたいな。荒地山での岩歩きも楽しいかもしれない。六甲山はコースが多くて迷いますね。