個人山行 比良・権現山からホッケ谷道へ

  【日程】2022..1.3. 晴れ時々曇り

  【参加者】K内

  【コース・タイムk】

 9:30自宅発→10:20栗原・権現山登山口付近P~

 11:40ズコノバン ~ 12:50権山 ~ 13:20ホッケ谷道入口

 ~15:10P735~16:50林道車着

【報告】

 久しぶりの比良歩き。家族を送り出してから家を出たので、栗原に着いたのは10時過ぎだった。

 いつものホッケ谷道下山ルートの林道合流点に駐車。

 

 登りの人は山スキーを担いだ夫婦一組だけ。福井県の人だったので、思わず口癖となった質問を

 ぶつけてしまった。「野坂山地の風力発電のこと、ご存じですか?」部子山~銀杏峰の計画が

 池田町長の英断でストップされていることは知っておられたが、野坂のことはご存じなかった。

 美浜町のこと、原発のことなど話した私たちの結論は、「やっぱり金やね・・。」

 

 気を取り直して登っていく。ただでさえ歩きが遅いのだから、写真など撮らずにさっさと歩けば

 いいものを、このところ皆さんのフェイスブック投稿写真に刺激されていて、ついカメラを覗い

 てしまう。コースタイムの2倍近い時間をかけて権現山頂へ。

 お昼時だったので10人ほどの老若男女がお食事中。ここまでは、きっちり50cm幅に踏まれた

 歩道歩きのようなもの。このまま引き返すのは余りにも軟弱すぎる。鋲付き長靴とワカンの相性

 も確かめたい。

 権現の道標だけ撮影して、ホッケ谷道へ。ワカン跡があったので、あらっ先行者?と思ったが

 ほんの入り口だけ。長靴にワカンをつけて70cmのふかふか新雪へ突進。気持ちよくバフバフと

 歩き続けたのだが、倒木が出始めて様子が変わった。雪が多すぎて、いつもなら楽に潜れる倒木

 の下が通れない・・。腹ばいになったり、深雪を掻き分け別ルートを探したり、

 思わぬ障害物競走状態になった。

 続いては、いつも道探しに難儀する急斜面・・赤テープを探してジグザグに下っていたが、

 途中から面倒になって方向だけ確かめて藪に突っ込んだ。緩んだ雪でワカンの雪団子が

 凄まじい。結局ワカン下りを諦め、足を上げての尻滑りにしたが、かなり下ってからひょっと

 してと思ってワカンを外して長靴にした。鋲がしっかり効いて実に快適!!

 

 そんなこんなで時間を喰って、空が美しい茜色に染まり始め少し焦った。

 楽勝のはずの最後の細尾根も倒木だらけ。溜息交じりに長い林道を歩き、

 車に着いたのは16:50。深雪を甘く見てはいけないと身に染みて感じた、

 わくわくどきどきの山行だった。

 

 余談①・・若いころ毛勝三山の猫又山に連れて行ってもらったことがある。

 谷に向けての急斜面、山スキーの人たちもしり込みする中、地元の長靴のオジサンたちが

 ポンポン跳びこんで行かれた。見ていた者たちは、おーおと歓声を上げた。

 あれはきっと鋲付き長靴だったに違いない。「鋲付き長靴」偉大かな!!!

 

 余談②・・登山道に沿ってズコノバン付近まで林道がついていた。

 雪の中では歩き易いが、他の季節には歩きたくない。関係者でない人間の身勝手な思い込みだと

 は分かるのだが・・。

                               (K内記)