個人山行 日本三大渓谷 大杉谷

【日にち】2021年11月2日(火)秋晴れ

【メンバー】 N西(報告)、他1名  

【コース・タイム】 

8:15登山口―10:15シシ淵―11:25桃の木山の家11:40―12:00七つ釜滝―12:20桃の木山の家―シシ淵(25分程度休憩)―15:30登山口 七ツ釜まで6.9km

 【感想】
 気持ちのいい秋晴れでしたが、平日のためか駐車場には車は少なく、同じ時間に登山口から登っていく人もほぼおられず、桃の木山の家方面からすれ違った人も2~3名でした。登山道には目印もあり、しっかりした鎖が取り付けられているので、注意して歩いていれば特に危ないところもありません。滝付近は濡れていて滑りやすく滑落事故も発生しているので注意しないといけないですが、そこも鎖をしっかり掴みながら歩けば大丈夫です。
 太陽の光でエメラルドグリーンの川はとても美しく、バスクリンでもあんなにきれいな色にはならないでしょうね。なぜ、あんなにきれいなグリーンを映し出すことができるのでしょうか。川の底にその秘密があるのでしょうか。植物プランクトンが影響しているようですね。いくつかの吊り橋を渡ると、高いところから水が勢いよく流れている千尋滝を見ることができます。途切れることなくずっとあの勢いで流れているのでしょうね。いったい山はどれだけの雨水を吸収してくれているのでしょうか。登山口から2時間でシシ淵到着。滝の音と樹木が風に揺れる音だけが聴こえてきます。シシ淵は私だけの貸し切りで、暖かい日差しの下に絶景を堪能することができました。何と贅沢な時間なんでしょうか。川の水も美味しいです。暖かかったので水に入りたいと思ってしまいましした。夏に来たら間違いなく水に入るでしょうね。この川に人が入っていいのかどうかわかりませんが(^^;)
 シシ淵から歩いて1時間ちょっとで桃の木山の家に到着です。小屋に泊まって大台ヶ原まで縦走してみるのもいいですね。小屋で少し休憩して、20分程歩くと七ツ釜滝です。七ツ釜滝は日本百名瀑のひとつで、7つの滝と滝つぼが連続していて、落差80mの迫力のある滝です。ここで引き返しましたが、この先へ進むと大きな岩が積み重なった崩壊地となりゴツゴツした岩肌を進んでいくことになります。さらに進むとシシ淵と並ぶ渓谷の秘境『堂倉滝』が現れるようです。いつか機会があれば行ってみたいなと思います。
 美しい景色を眺めながら、水のせせらぎを聴きながらの渓谷歩きはとても気持ちがよく、どこまでも歩けるようなそんな感じでした。ずっとこの景色の中を歩いていたいと思わせてくれました。帰りは数名の登山者とすれ違いました。翌日が休みなので小屋泊されるのでしょうね。朝は貸し切りでしたが、シシ淵にも数名おられました。陽の光が少なくなり、川の水のエメラルドグリーンも朝より薄かったです。紅葉の大杉谷を楽しめたらいいなと思いましたが少し早かったようです。今年は夏の長雨の影響か、紅葉せずに茶色く枯れている木が多くあるようです。大杉谷にもそのような木がありました。普通の登山なら登りはしんどくて、下りは膝に負担がかかりますがスイスイ降りてこれますが、大杉谷は結構アップダウンがあるの下山も心地よく疲れますね。でも、ずっと続く絶景が疲れを癒してくれました。いつもの山歩きとは違った楽しみ方ができました。