【日 時】 2021年7月19日(月)~20日(火) 快晴
【参加者】 K原(CL)、M田、N野達(報告)、K林、N西(報告)
【コースタイム】
7/19(月)
6:10別当出合-観光新道-9:45殿ヶ池避難所-11:05黒ボコ岩-12:05室堂センター
7/20(火)
7:00室堂センター―8:40南竜山荘―砂防新道―10:55中飯道―11:40別当出合
【報告】
以前は毎年のように登っていた白山ですが、今回は5年ぶりでした。
最高の天候に恵まれ、真っ青な夏空の下 御来光を始めとして北アルプスや御嶽山の雄大な景色と、ハクサンフウロやミヤマキンポウゲなどの高山植物の花々を堪能する事ができました。これまで白山は単独でしか登ったことがなかったのですが、今回、山友会の仲間と感動を共有する事ができて、最高の思い出となりました。
実は私、元いた愛知県に引越すことになり、今月末で山友会を退会させていただくことになりました。最後まで連れられ登山ばかりとなり誠に心苦しいのですが、皆さんにいろいろ親切に教えていただき、楽しい山行をいくつも経験させていただきました。ありがとうございました。
これからもどこかの山でお会いできればと思います。最後に滋賀山友会の益々の御発展と会員の皆様の御健康をお祈り申し上げます。ありがとうございました。(N野達)
18日の夕方に滋賀を出発し、別当出合の駐車場で夜を明かし、観光新道から登り、室堂センターで一泊、御前峰でご来光を見て、展望歩道から南竜山荘を経由して砂防新道を下山してきました。。
山肌を駆け上ってくる心地よい空気を肌に感じながら別当出合登山口を出発しました。慣れない重いザックを背負って急坂の観光新道を喘ぎながら登っていくと、すぐにピンクや黄色、紫の色とりどりのお花たちが出迎えてくれました。至る所に健気に咲く可愛い高山植物にテンションが上がりっぱなしで、これからもっと出会えるはずなのに、写真を撮るのに大忙しです。お花のまわりを気持ちよさそうに飛んでいるアサギマダラも見ることができました。観光新道からの登山者は少なく、たまに下山される方に出くわす程度で登山道はとても静かでした。鳥の囀りを聴きながら山に包まれているような気持ちで歩きました。
殿ケ池避難小屋まで登ると標高も2000mを超え、視界に入る景色は絶景で、美しいものを見続けていることって本当に幸せだなと思いました。蛇塚の辺りには残雪があり、熱くなった体にひんやりとした風がとても心地よかったです。黒ボコ岩に腰をおろし雄大な景色を眺めていると、大きな空と山々を一人占めしているような気持にさえなりました。暫くすると少しガスが流れてきました。ここまでくると室堂平まであと少しです。気持ちが逸ります。気持ちの良い弥陀ヶ原の木道を過ぎ、室堂センターに到着。
センターのチェックインは13:00からなので、疲れた脚をほぐして暫くセンター前で休憩。新型コロナ感染症の影響で通常24人の部屋は私たち5人で貸し切りでした。初めての山小屋でこんなに快適に過ごさせてもらったら他の小屋には泊まれなさそうです。重いザックを置いてお池巡りを楽しみました。ここでもまた新しい高山植物に出会うことができました。スマホがお花の写真でいっぱいです。登山道では見られなかったチングルマやコイワカガミ、クロユリがきれいに咲き誇り、イワヒバリもとても可愛く囀っていました。お池巡りも半分を過ぎた辺りから、雪渓から雲が湧きあがり、雷がゴロゴロと鳴りだし、急に天気が変わり始めました。雨がポツポツ降り始め、急ぎ足でセンターまで戻ると、雨が本格的に降り始めました。あんなにきれいな青空でしたが、山の天気は急変するんですね。雨は一時的なもので、暫くするとまたすぐにきれいな空に戻りました。
小屋の夕食はハンバーグカレーです。いっぱい歩いたあとのカレーは美味しかったです。夕食後はセンター前から夕日を眺めました。雨上がりで夕日が余計に赤く見え、滝雲が山を覆っていました。毎日見る夕日も見る場所によってこんなにも変わるものなんですね。日の入りは19:10でした。
翌日は3:00に起床し御前峰へ出発。今日もいいお天気のようです。山の神様に感謝です。04:20御前峰に到着。山頂の気温は8~9度でそれほど寒く感じませんでした。山頂からは白馬岳、剣岳、立山、槍ヶ岳、穂高連峰を見ることができました。どれも私にとっては憧れの山です。神主さんが白山の成り立ちと周辺に見える山々を丁寧に説明してくださいました。薬師岳の辺りから太陽が顔を出してきました。ご来光の主役は太陽ですが、雲が重要な脇役となりご来光をドラマチックに飾り立ててくれています。本当に幸せな時間でした。とても珍しい雲も見ることができました。
センターで朝食をとり7:00に出発。展望歩道から南竜山荘を経由して砂防新道から下山します。展望歩道に向かって歩き始めると、クロユリ、コイワカガミ、ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイなどが辺り一面に咲いていてお花畑という感じでした。展望歩道からの眺めはよかったのですが、登山道は狭く石がゴロゴロあり、足も疲れているので注意が必要でした。アイゼンが必要なほどではなかったですが、途中の雪渓は注意して歩きました。南竜山荘が見えてきました。南竜山荘周辺も限りなく大きな青空が広がり絶景でした。南竜山荘で休憩し砂防新道に向かって歩いていきます。憧れの白山ともお別れかと思うと寂しいです。観光新道に比べると砂防新道には花は少なく、登山者も多くまた違った雰囲気でした。ここまでくると登山口までもあと少しです。重い荷物にバランスを崩しそうになりながら下山しました。
お天気に恵まれ、たくさんの可愛い高山植物に出会い、御前峰から素晴らしいご来光を見ることができ、初めての白山は最高の登山となりました。大先輩にいろいろなこと教えていただきながらの山歩きは本当に楽しかったです。N野さんが退会されることはとても寂しいですが、最後に一緒に白山に行くことができ、楽しい思い出を作ることができてよかったです。計画から準備、長い道のりを運転をしていただいたK原さんには本当に感謝いたします。ありがとうございました。
翌日はいつもとは違い脹脛が筋肉痛です。山の勾配やザックの重さで体の使い方が違うのでしょうね。(N西)