オールラウンド山行部例会・教遭部共催 比良 白滝谷 沢登り

【日 時】 2021年7月18日(日) 晴れ

【参加者】 K澤(CL)、K口(SL)、Y岡、H川、S口(報告)

【コースタイム】

坊村P出発 8:24⇒⇒9:07牛コバ⇒9:07入渓地点(沢装備装着)
9:32出発⇒10:37白石谷出合⇒11:03クルミ谷⇒11:55夫婦滝⇒12:05昼食地点12:36⇒12:56クルミ谷⇒13:09白石谷⇒13:42牛コバ⇒14:26坊村P

 

 

 

 

【報告】 

初めての沢登りは、何を着て道具は何が必要かから始まり、ナメ滝?斜滝?と知らないことだらけでスタート。防村から入谷までの道のりも、私以外の経験豊富なメンバーには軽いアップだろうが、十分に消耗した。さて、入谷。ヘルメット、重いカラビナの付いたハーネス、スパッツ、沢靴などを装着していざ沢へ。当たり前やけど、冷たい。ホンマに行けるんかなと不安半分、ワクワク半分。すぐに小さな滝が次々現れるが、リーダーはヒョイヒョイと登って行く。遅れまいと登るが、どこに足を置くとよいのか要領つかめず、岩を掴んで必死で這うように登る。滝のシャワーを思い切り顔面に受けて、全身ずぶ濡れになったあたりから吹っ切れてちょっと楽しくなる。普通の登山よりももっと全身を使って自分の身体を引き揚げるイメージ。野生の猿になったような気分で、無我夢中で付いていく。自分がどの辺りまで登ってきたのか地図を出して確認することも、美しい滝の写真を撮る余裕もなかった。そうこうしているうちに、高さ15mほどの大きな滝が迫る!
「これ絶対無理やん。」と思っていても、リーダーはスルスルと直登していく。ここは、下手したら死ぬなと思った。初めてハーネスにロープを付け、万が一の時の安全を確保してもらう。行くしかないと覚悟して踏み出す。ロープに引き上げてもらうのではなく、あくまで自分の手と足で登るのだが、ロープ1本で繋がっていると思うだけで勇気がわき、不思議と怖くなかった。無事リーダーのところまで登れた時、子ども時代お転婆ばかりしていてよかったと初めて思った。こうして、途中足を滑らせて小さな滝壷に落下したりしながらも、その日の行きのゴールである夫婦滝に辿り着く。緊張と興奮の連続で、下山の山道では小石にもつまずくフラフラ状態だったが、心はとても満たされていた。 歳を重ねてから新しいことに挑戦するのは、勇気がいるし家族にもあきれられているが、仕事をリタイヤしてからそう長いとは言えない残りの人生をとても豊かにしてくれていると思う。 最後に、ウェアーや道具一式を貸してもらい「大丈夫、あなたならできる」と背中を押して頂いたK川さん、初心者も受け入れる沢登りの企画をして頂いたK澤さん始め同行した皆さんにとても温かくサポートして頂きました。感謝です。