個人山行　比叡山悲田谷道～本坂周回

 これから本格的に暑さが厳しい夏に向かいますが、そんな中、比叡山の植林地を抜ける悲田谷道はお勧めのコースです。傾斜も緩く、涼しく歩けます。

比叡山は必要な材を自分の山で賄うべく、杉・檜の植林をし手入れを続けておられます。
この谷の植林地は枝打ちも間伐も適切に行われ、放置され荒れ果てた人工林を嘆きながら歩いている者にとっては、垂涎の地です。（笑）
入り口は分かりにくいですが、比叡山高校の上にある光永覚道師の南善坊の駐車場に停めさせていただいて、ゲートの横をすり抜けて林道を進みます。（そのまま行くと横川へ行く林道なのですが、もう使われていないようです。）衣掛け岩の先が悲田谷道の入り口。赤レンガの水道橋の下をくぐり何度か橋を渡って進みますが、橋も滑り止めを付け補強してあります。
道の傍には、比叡山を支えた人たちのささやかな墓が続きます。高僧の豪華な廟があちこちにある比叡山ですが、私はここの小さな墓石群がとても好きです。

修理中の根本中堂の中が見学できると聞いていたので、行くつもりでいたのですが空模様が怪しくなってきたので残念ながらカット。本坂を下りました。
比叡トレールとやらを作って観光に力を入れ始めた比叡山は、歩きにくいほど荒れてしまった本坂を本格的に修理するつもりのようです。やり過ぎにならなければいいけれど・・とひそかに危惧しながら下山しました。