みちのく四人旅 温泉と紅葉 に癒されて 八甲田山大岳 奥入瀬渓流 白神山地

みちのく四人旅 (温泉と紅葉に癒されて)

八甲田山大岳(1,584.5m), 奥入瀬渓流ウォーキング, 白神山地散策

実施日 2020年(令和2年)10月9日(金)~12日(月) 3泊4日

メンバー Y森(CL) K川 (SL救急 ) K西(装備) A部(会計) の4人

10月9日(金) 晴れ後曇り 今日は観光

 

伊丹空港発7:55→9:25青森空港(レンタカー借りる)9:30→10:45ねぶたの家ワ・ラッセ11:20→11:45昼食12:15→13:45弘前城見学15:25→17:00酸ヶ湯温泉着

【内 容】

 台風14号が近づく中、飛行機が飛ばないのではと心配したけれど、なんとか出発できた。近畿は雨でも青森は晴れ、東北の一日が始まりました。空港でレンタカーを借り、まずは青森駅近くの「ねぶたの家ワ・ラッセ」で

本物のねぶたを鑑賞、お囃子の実演もあって、ハネトの踊りを体験したり、面白いねぶたの家でした。

 午後は、弘前城を見学。下乗橋からの天守閣がすばらしいと聞いていたのに、行くとほんの少ししか見えない。後で分かったのですが、堀の石垣を修理するため、お城は本丸跡に移動していたのでした。重要文化財の天守閣を移動させるなんて凄いです。また、元に戻った天守閣を見たいものです。ここで「日本100名城に行こう」という本を買ってしまいました。実は、スタンプ帖です。これから100もの城には行けませんが、読んでいると楽しいです。弘前城の桜は有名で、そこかしこに桜の木々が植えられて、満開の頃はどんなだろうと思いはせながらの歩きです。観光を終え、酸ヶ湯温泉へ向かいます。この温泉は混浴ですが、時間制限で女性だけの時間があります。味は酸っぱく苦い。今夜は、この温泉で疲れを癒し、十分な睡眠をとって明日に備えます。         (記録 Y森)   

 

 

 

10月10日(土) 曇り時々晴れ 半時計周りで周回

 

八甲田山大岳(1,584.5m) 活火山 データ  距離9.1 K  行動時間 5時間46分  累積標高差767m

【コースタイム】  7:58酸ヶ湯温泉P発(880m)→8:08 登山口(900m)→8:30立ち枯れ→9:51仙人岱(1,310m)→10:36八甲田大岳山頂(1,584.5m)10:44→11:05避難小屋(1,440m)11:18→11:57上毛無岱(1,210m)→12:23下毛無岱(1,065m)→12:33下毛無岱で昼食(1,045m)12:55→13:44酸ヶ湯温泉P着   (その後車で移動し、蔦沼を散策)

【内 容】

  これ程とは思わなかった登山客の多さ、さすがに紅葉のピークです。駐車場はすでに埋まり路駐も発生している。私達は、宿に止めているのでOK。登山口から半時計周りで、最高峰の八甲田大岳山頂を目指します。出発後すぐ、靴の裏に「ど~ん」と押されるような振動が襲う。地震だ。御岳の噴火を思い出す。八甲田は活火山です。しばらく足を止め携帯で情報を探し、気象庁サイトから、ほぼここが震源とわかった。火山性ではなさそうなので、このまま進むことにした。少し進むと木々が立ち枯れた姿が。有毒ガスの硫化水素にやられたらしい。辺りは何も生えていません。9年前、山友会のバスハイクで来た時は、こんな場所はなかったはず。異常な臭いがしたら、通行しないようにとの看板もあった。火山地帯は温泉の恵みもあるけれど、危険性も隣り合わせです。人が多いのでどんどん追い越されながら進みます。

 沢沿いの木々も少し紅葉して、振り返ればきれいな岩木山の姿が目に留まります。登り切ると平原になり、仙人岱という湿原に出ました。少し、ガスってきました。この先、大岳への登りで一瞬ガスが取れ、山頂が見えましたが、すぐに白いガスに包まれてしまいました。

 出発から2時間半で八甲田大岳山頂(1,584.5m)に到着。と同時に強風。山頂標識を入れての写真撮影も順番待ち。寒い。写したらケルンの裏に回り風を避けて休憩。その時一瞬、雲が取れ、岩木山が見えた~。でもあまりの強風のため長居はせず、下山します。鞍部の避難小屋は3蜜で満員。なので、風はあっても外で休憩。そして今日の目的、毛無岱の紅葉を見に行きます。しばらく行くと右手奥にロープウェー駅が見えます。ここまでくると風も弱くガスも無くなりました。上毛無岱は草紅葉、紅葉は過ぎています。少し行くと下毛無岱に下る登山道上は紅葉を撮ろうとする人が立ち止まり渋滞が発生。私もその一人かも。とにかく綺麗で何回もシャッターを切ります。そして下り切って後ろを振り返るとまた、斜面の紅葉がすばらしい。木道で何回も立ち止まって撮ります。また渋滞です。青森市街からは、日帰りコースなので混みます。さて、ベンチのある場所を見つけ昼食をとりますが、けっこう混んでます。風もあるので3蜜ではないのですが。その後、酸ヶ湯温泉まで、登山道は切れ目のない登山客で混み混みでした。午後2時前に下山できました。靴やストックを洗って車に乗り込み、途中の蔦沼を少し散策してから、十和田湖畔のホテルへと向かいました。今夜もGOTOでの買い物です。(記録 Y森)                        

 

10月11日(日) 曇り時々小雨  奥入瀬渓流散策 

 

データ  距離 14.4K  行動時間 5時間25分  累積標高差 284m

【コースタイム】 8:32焼山奥入瀬渓流散策開始(225m)→10:03三乱の流れ(260m) →10:23石ヶ戸(休憩270m)10:36→11:00馬門岩→11:10阿修羅の流れ(290m) →11:30雲井の滝((305m)11:40→12:37ベンチで昼食12:46→13:16銚子大滝(375m)13:22→13:45水門(400m) →13:57子ノ口着(405m) (その後、西目屋村の白神山地ビジターセンターに寄る)

 

【内 容】

 みちのくの旅。3日目。今日は「奥入瀬渓流の旅」

奥入瀬渓流は十和田湖東岸の子ノ口~北東・焼山までの14㎞にわたる奥入瀬川の渓流。

タクシーで出発点の焼山へ。ここから子ノ口までの景勝を楽しみながら歩きます。けれど、今日は生憎の雨 (天気予報に裏切られました) カッパを着て傘をさしての出発です。雨が上がるのを期待して歩きます。やっと雨があがるも、途中のベンチでは、また傘をさしての昼食、muddyな道には閉口しましたが千変万化する渓流の流れ・十数か所の滝・豊かな樹木。自然を堪能した5時間でした。小雨だったので良しとします。

紅葉には少し早い奥入瀬でした。又、四季折々の奥入瀬渓流を訪れたいと思います。     (記録 K西)

 

10月12日(月) 晴れ後曇り  暗門のブナ林散策&渓谷ルート 

 

データ  距離 7K  行動時間 3時間30分  累積標高差 517m

【コースタイム】 その前に津軽峠のマザーツリーを見に行く

10:00暗門P(230m)発→10:15ブナ林コース入口(240m) →10:53渓谷への短縮道入口(320m) →11:20渓谷に出る(260m) →11:44第三の滝(290m) →11:57第二の滝(320m)12:03引き返す→第三の滝→12:20河原で昼食(275m)12:4渓流0→13:15入口でヘルメット返却→13:30暗門P着

 

【内 容】

いよいよ、みちのく4人旅最終日です。今日は、ちょっと白神山地の一部を散策して観光?のつもりが、やっぱり、山歩きの日となりました。1993年12月に世界遺産(自然遺産)に登録された白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万haに及ぶ広大な山地帯の総称で、ここは人の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布し、この中に多種多様な動植物が生息・自生する貴重な山地です。昨日、白神山地ビジターセンターで少し予備知識を得てのブナ林散策です。先ずは、津軽峠の「マザーツリー」を見に行きます。平成30年の台風で上部が倒木していましたが、樹齢400年を超えるマザーツリーは圧倒的な生命の息吹を感じます。ここからも岩木山を展望することが出来ます。マザーレイクや母なる大地があるのにファザー何とかが無いのは何故?ファザーは力がないの?など例によって女子4人ワイワイガヤガヤです。

暗門へ戻って「白神山地」のブナ林の一部を散策します。全山すべて原生林のブナ林です。ビジターセンターではブナは寒い地方に生息するとブナ林の成り立ちを学習しましたが、確かに福井、日本海側の山に綺麗なブナの山が多くあります。「大谷山も綺麗やよねと、いやいや世界遺産と大谷山と比べたらあかんがな。」ここのブナは背が高くきりっとして男前です。途中で、湧水を飲みます。なんとマジリっ気のない水そのものの味がします。ピュアな純粋な味です。南部地方から来たという小学生など多くの子供たちの自然観察の場所でもあります。ブナ林の散策を楽しんだ後は、暗門の滝を目指して、渓谷に向かいます。 暗門川は、津軽の母なる川「岩木川」の支流で、三つの大きな滝が懸り、地元では名勝地として知られ、古くからの人気のスポットだそうです。ヘルメットの着装が必須です。細い岩壁沿いの道を結構、緊張して歩きます。まるで沢歩きの様です。ほど良く整備されているとはいえ、地元の名勝地としては、かなり危険な道です。若い人は良いけど、ちょっとお年を召した方には、お勧めできません。高度感もあって、沢から高い橋も渡ります。「昨日の奥入瀬でいっぱい滝は見たから今日は良いよね」なんて言っていたのを撤回しないといけないほど見事な「第三の滝」「第二の滝」に出合います。滝周辺は険しい岩壁に囲まれた男性的な景観です。道中は道すがら「白神山地」のブナ林を望めながら歩きます。

ずっと、たわわになる林檎を見ながらのアップルロードを通ってきたので、やっと暗門の駐車場で林檎の直売所を見つけて大喜び。お土産もう一杯なのに、林檎、栗を買ってしまいました。やっぱり美味しかった。

みちのく、盛りだくさん旅。毛無岱の見たことのない湿地帯の草紅葉と八甲田山の紅葉。混浴の酸ヶ湯温泉、東北の美味、桂の香り漂う見事な奥入瀬の渓流、きっと桜の時は綺麗だろう青森市民の憩いの場、弘前城、世界遺産の見事なブナ林の白神山地と暗門の渓谷の滝。もう何もいう事のない東北4日間の姦し旅。綺麗かった、美味しかった、癒された、楽しかったに尽きる満喫、みちのく旅でありました。(記録 K川)