鈴鹿 渋川 沢登り

日程: 2020年8月23日(晴れ)

参加者:K口、K澤(CL・報告)

コースタイム

【愛郷の森】9:04出発---9:45【最初の3m滝】---9:54【二段8M滝下】10:00---

10:25【滝谷分岐】 ---10:57【最後の5m滝】11:07---11:10【林道の橋(遡行終了点)】

~11:30(昼食)---12:06【愛郷の森】

 

出発して40分は平凡な川原歩きです。しかし、渋川の真骨頂はこの先です。手強い沢です。最初の3m滝はいきなり難関です

右岸左岸どちらも登れそうですが、先行者の言葉で左岸を選択しました。足下が斜めになっています。

ホールドも十分ではありません。ここは背中のザックを上の岩に押し当てて通過しました。

滝壺へ落ちそうでとても怖かったです。

 

そこを過ぎると二段8mの大滝です。今日はフィックスロープを張って、懸垂下降をしているグループがおられて

「どうぞロープを使って登ってくださいよ」と言われるのですが、とても登れそうにないので、右岸の残置ロープを使って

登りました。(高巻き)

滝谷分岐を過ぎてすぐの3m滝も手強く、左岸に残置ロープが有るのですが、それだけでは登れません。

結局ここはK口さんが、右岸を高巻き、私はぬめった滝芯をスリングで引上げてもらいました。

 

しかし、渋川は「山椒は小粒でぴりりと辛い」のように、まだ終わりません。終了点の手前に「最後の難関 5m滝」が

待ち受けていました。先行2人の若者が滝芯を「中央突破」するものですから、こちらも楽なルート(画像の上の方に簡単なルートが有る)を選んでおれません。続いて中央突破を試みます。画像でオレンジ色ヘルメットのK口さんは滝の左手に居ますが、

登るべき壁は右手なのです。滝の流れをくぐるのに、「息も出来ない」激流に顔を突っ込まなければならず、

両手でホールドをつかんで居るだけならまだしも、滝の圧力に耐えながら右へ右へと動かなければなりません。

ここが本日の最難関で、2人共1度は猛烈な激流に負けて落ちてしまいました。(写真:青シャツはK澤です)

 

でも「先行者がクリアした」から、諦めることは出来ません。2度目のチャレンジで猛烈な圧力の滝をしのぎ、

なんとか右手の岩に取り付き登り切ることが出来ました。

 

登り切った所が遡行の終了点です。川原でランチタイムとしました。

お昼ご飯を食べて、下りは歩きやすい林道を約30分下ると出発地点に戻れます。

 

日程としては「お手軽な半日遡行ルート」で、終了後には池田牧場のジェラートも待っているのですが、

写真の1枚目と3枚目の滝はかなり厳しく、女性の場合はロープに頼り切ることになると思います。

特に1枚目の地点は「自力突破」が必須で、地形的に上から引っ張り上げることが出来ません。

3枚目の地点は男2人掛かりでなら引上げ可能です。

本日も先行者に男女各1名の2人連れが居られ、1枚目の地点は女性の方もK口さんと同じ所を通過しておられました。

3枚目、4枚目の地点は我々が先行したのですが、3枚目の滝は男女とも私たちが2人掛かりで引上げ(足下の岩がぬめっているし、高さもあるので一人では引上げ不能)、4枚目の滝については女性の方は「簡単なルート」を選んでおられました。

 

「ぜひ挑戦してみたい」と思われる方は、ご連絡ください。喜んで案内させていただきます。遡行時間は短いですが、とても「満足感」を得られる沢です。