日 程: 2019年9月12日(金)夕~16日(月)
参 加 者: Y森パーティー Y森(CL車) Y口(SL) K西 M内 A部(会計)の5人
K川パーティー K川(CL) Nま(SL 車) N西享子(会計)の3人 合計8人
概 要: 3日間で 距離 約40km 標高差 登り 約2,080m 下り 約3740m 行動時間 約33時間
記録総括 : Y森
コース概要
9月12日(木) 曇り
21:30南条SA 二台集合 → 流杉スマート → 0:15立山駅
9月13日(金) 曇りのち晴れ
コースタイム
距離5.5K 登り約650m 下り約330m 行動時間6時間10分
7:20立山駅 → 7:40美女平 → 8:30室堂(2450m)8:50発 →9:55一の越(2,700m)10:12→11:30雄山(3,003m)12:03→12:28大汝山(3,015m)12:40→13:38富士ノ折立(2,999m)13:53→14:28真砂岳南峰(2,860m) →14:35真砂岳北峰(2,861m)14:50→15:00内蔵助山荘(2,790m)着
記録
Y森さん企画が定員オーバーだったので、別にメンバーを募って実施。2日目の小屋が違うだけで殆ど同じルートを8名で行ってきました。
12日立山駅で前夜泊。翌日は平日なのにやはり人気の立山。朝からケーブルカー乗り場には行列が。立山山岳警備隊に登山計画書を提出すると事故が多いのだろう、劔沢雪渓と雲切新道は充分に注意をするようにとチェックを受ける。最高のお天気に恵まれて、いよいよ出発です。今年の5月の春山まったり山行の時は、全面雪に覆われていた室堂。雲海の中に浮かぶ大日、奥大日岳を望みながら一の越へ。一の越では、お決まりの槍が岳をバックに写真を撮って、前回は眺めていただけだった雄山を今回は、登るぞ。当たり前やね。ここが出発点。登りと降りの道が分けられているので人気の山も渋滞が緩和させる。立山神社で参拝を済ませ、大汝山へ。木村大作監督の映画「春を背負って」の舞台にもなった休憩所でゆっくり昼食後、富士ノ折立へ。ちょっとガスった中、登頂。ガスったり晴れたりする中、ゆっくり、ゆっくり眺望を楽しみながら稜線を行く。真砂岳山頂から東に降りると直ぐに内蔵助山荘に到着。
山荘は2011年にリニューアルされてとても綺麗。コンパクトだけど、色々な配慮が行き届いていて洗面所、おトイレも清潔。食事も丁寧なメニューで大満足。そして今夜は十五夜。北アルプスの山並みに浮かぶ十五夜を楽しむ。山荘のベンチからは、内蔵助氷河 、内蔵助カール、別山、勿論、剣岳も目の前だ。大日 奥大日岳 。縦走してきた立山三山 、燕岳から富士山から北アルプス 南アルプス 浅間山も富山湾 富山平野 能登半島 後立山も見る事が出来る最高のシュチュエーションの山荘だ。名前の由来は信長・秀吉配下の武将で越中一国の守護となった佐々成政の通称が内蔵助であったことからとか。密かに家康と通ずるためザラ峠を経て厳冬の立山連峰を越え信州に出るという無謀な「さらさら越え」で有名ですよね。やはり信仰と歴史のある立山連峰です。そして明日はいよいよ今回の核心部 劔沢雪渓を抜けて仙人池へ向かいます。
(記:K川)
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9月14日(土) 快晴
コースタイム
距離12.2K 登り780約m 下り約1,550m 行動時間10時間25分
6:05内蔵助山荘発→7:07別山南峰(2,874m) →7:20別山北峰(2,880m) →7:40別山南峰→8:32剱沢登山情報所 (2,520m)8:55→9:05剱沢小屋(2,560m) →11:40真砂沢ロッジ(1,760m)12:15 →13:30二俣(1,580m)13:45→15:54仙人峠(2,140m)16:00→16:30池の平小屋(2,050m)着 K川パーティー16:15仙人池ヒュッテ(2,080m)着
記録
内蔵助山荘からの御来光5時25分、四方八方視界良好、日本海から富士山をはじめ南アルプスまで雄大な景色を朝食前に満喫し、山荘での朝食後、2日目の山行開始。別山へ向かう。南峰でデポし北峰へ、劔岳を眼前に記念写真を撮り、暫しまったりして剣沢へ急降下を開始する。到着後、剣沢テン場に隣接する警備隊から、沢の状態、危険個所を確認し、剣沢を真砂沢ロッジに向かう。夏道はロープ、鎖、はしご、雪渓があり計画書予定タイムより遅れたが無事、真砂沢ロッジへ到着。昼食後、川沿いを二股に向かい、二股吊橋を渡り二股に到着。小休憩し、仙人新道をひたすら500m登る。これが晴天、無風の状態での登りで、ヘロヘロになりながら2140mの池の平小屋と仙人池ヒュッテ分岐に到着、我が班は16時15分仙人池ヒュッテに到着、池に映る逆さ劔をあてにビールで乾杯した。
(記:Nま)
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9月15日(日) 快晴
コースタイム
距離10.5K 登り約400m 下り約1,350m 行動時間9時間40分
5:50池の平小屋→6:05平の池(1,980m)6:12→6:25池の平小屋6:40発→7:26仙人池ヒュッテ(2,080m)北川パーティーと合流7:52発→9:55仙人温泉小屋(1,540m)10:15 →11:04雲切新道入口(1,629m) →12:53雲切新道終点→13:47仙人ダム(休憩)14:20→15:30阿曽原温泉小屋(860m)着
記録
Y森班は平ノ池に映る「劔」を撮影して、K川班と合流する仙人小屋へ。此処でK川班と合流して阿曽原温泉へと出発!!予定では、そこそこに温泉に着いてゆっくりと過ごしましょう…でしたが超ハードな行程。仙人温泉までは沢沿いの下りですが気をゆるすと滑り易い道。仙人温泉で休憩をして「雲切新道」へと下山。ここからは急な下り。細尾根でしかも階段やロープに鎖場の連続。木の根っこも張り出していて足元をしっかりしていないと、事故に繋がりかねない。
緊張の連続でやっと「関電人見平」で大休憩。気持ちとお腹を落ち着かせて、阿曽原温泉を目指しますが、最後に急登。神様はそうやすやすと温泉までは導いてくれないんだ!歩くこと9時間。やっとの思いで阿曽原温泉に到着。温泉で今日の汗を流してご苦労様。地図上での行程よりはるかにハードな一日で無事全員温泉に浸かれてよかったです。仙人池に映る裏劔は今でも見事でした。がこれからの季節「紅葉の裏劔」は、もう見事なものだと思います。で、もう一回来る?仙人新道もしんどいし雲切り新道も危険だし。もういいかな!
(記:K西)
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9月16日(月) 晴れのち曇り
コースタイム
距離11.8K 登り約250m 下り約510m 行動時間6時間50分
4:35阿曽原温泉小屋→7:08オリオ滝→7:20オリオ谷通過(940m)→8:23大太鼓(935m) →8:36志合谷トンネル8:43→9:32蜆谷(しじみだに) →11:25欅平(600m)着
記録
最終日は、阿曽原温泉から欅平駅までの約11Kです。このコースのポイントは、何と言っても水平歩道です。水平歩道は、黒部渓谷の電源開発のための資材運搬のために作られた道です。標高約1000メートルの断崖絶壁をコの字の形に削って作られ、起伏は少なく、ほぼ水平な登山道です。ただ道幅のせまいところもあり、柵はないため、落ちたら最後というスリル満点の登山道です。阿曽原温泉から欅平への道はこの道しかありません。実際滑落事故が起こっているので、危険な道です。
最終日もお天気に恵まれ、黒部の美しい渓谷や山並みを満喫しました。ただ長時間緊張を強いられたので、大変疲れました。資材運搬のために水平歩道を作った先人にただ感謝、感謝です。
(記:Y口)
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