日 程: 2018年7月28日(土)~30日(月)
参 加 者: Y森(CL車) N野(SL車) S水(車、写真等) K西 S井 I田 Y村 T嶋の8人
コース概要
3日間で 距離13.3km 標高差 約1,300mの登り
記録
7月28日(土) 薄曇り
コースタイム
7:35賤ケ岳SA → 10:13流杉IC → 11:00立山駅 → 11:47美女平 → 12:50室堂バスターミナル(2450m) → 14:30雷鳥平ヒュッテ(2300m)
台風12号が関東から西へ大きくカーブしたので天候は回復見込みとの事で2台の車が賤ケ岳SAで合流。挨拶を済ませ出発。話題は台風の進路❗流杉ICを下りてコンビニで昼食調達し11:00に立山駅着。
往復の乗車券を購入して11:40のケーブルで美女平へ。ここからバスで室堂へ向かう。立山杉の中で仙洞杉は高さ10m、樹齢1000~1500年。屋久島の縄文杉に匹敵するらしい。あちこちに古い杉が残っている。称名滝、弥陀ヶ原を過ぎるとニッコウキスゲが咲いているのが見えた。雪渓もあちこちに見え始める。富山の県鳥が雷鳥とは知らなかった。まもなく雪の大谷。パンフレットでよく見る雪の壁、ここなんだ❗と感激。今は2m位❓それが何十メートルにも両側に❓凄い❗室堂は14度。涼しい~下界の暑さを忘れよう。
休憩室で昼食を済ませて雷鳥平へ歩き出す。長い遊歩道は歩きにくい。コバイケソウやチングルマの花が沢山咲いている。チングルマの花と綿毛が一度に見られたのも嬉しい。風に揺れて歌ってるように見える。テン場が見えたが淋しい限り。台風の影響でキャンセルが出たんだろうな。途中で沼さんグループのA隅さんが散策がてらお出迎え🎵彼等は強風で9時頃途中下山したって。(男性たちはもう出来上がっているらしいよ❗)ヒュッテの正面に明日登る劔御前小舎が雲の合間に見え隠れ。明日はあそこを登るのかとドキドキする。夕食後は沼さんグループの部屋で、12名で夏山集中🎵今日の行動をそれぞれ報告して1日目終了。
(記録 S井)
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7月29日(日) 曇りのち小雨、強風
コースタイム
雷鳥沢ヒュッテ8:10 分 → 休憩8:50分(10分) → 休憩9:30分(15分) → 剣御前小屋(昼食)10:40分~11:40分 → 休憩12:35分(5分) → 休憩13:05分ミクリガ池温泉
台風の影響で朝から雨、風覚悟しての山行だ。雷鳥沢ヒュッテ玄関で記念撮影をして剣御前小屋へといざ出発です。徐々に風も強くなって川に架かる橋を渡る頃には時より強風が吹いてきます。(強風で倒れそうになったら橋にしがみついて)の声 平均台の苦手な私にとってはやっぱりにがてや~!!渡り終えてホっとしてるのもつかの間 これからが急登を多めの休憩をとりながら必死にただただ足を前へ進めます。雨と強風に滅入る気持ちも時より、負けずと可憐に咲いている岩桔梗、岩銀杏が疲れを忘れさせてくれるようです。
剣御前小屋に着いた頃にはさらなる強風、別山に行くのを断念!宿泊も内蔵助山荘からミクリが池に変更、Uターンして帰る事に(又あの橋を渡るんだな・・)と思いつつ下山。(帰りは登りより、ちょっぴり早く感じたでしょうか??)しかし、テント場に着いてからミクリが池温泉へと行く長~い石の階段これがキツイ!ひたすら歩きやっと目的の温泉に着いた時です(今 雷鳥がいたよう)の声 しかし、見る事は出来ず残念!!強風と雨の山行初体験でしたが、頑張った後のご褒美ミクリが池温泉では食事も美味しく(安くて)最高でした。来たかった立山 又、来られるかな??
(記録 I田)
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7月30日(月) 快晴 風ややあり
コースタイム
4:52みくりが池温泉発→5:07室堂山荘前→6:10一の越山荘朝食 6:38発→7:48雄山神社社務所着→7:58雄山神社峰本社(3003m)→8:15社務所発→8:43大汝山(3015m)着→9:40雄山下山開始→10:30一の越山荘10:40発→11:20室堂山荘着→11:30バスターミナル着→12:00立山高原バス乗車→13:00ケーブルカー乗車→13:30駐車場発→13:55立山グリーンパーク昼食と入浴15:30発→16:35小矢部SA交通費清算17:00解散→20時~9時前後各自帰宅
昨日の悪天候が嘘のように最高の登山日和に恵まれ、みんな張り切っている。宿の前で集合写真を撮影して出発した。清々しい空気の中遠くの大日岳を見ると、朝日に照らされた面と影になる面のコントラストが、実に美しく先の景観にも期待が膨らむ。雪渓ではストックキャップを外すことや、傾斜によってつま先やかかとを使って滑らないよう歩くこと、凍った場所は踏まないことなど、リーダーからの注意を守りながら6か所の雪渓を無事に渡ることができた。長い石畳が終わりようやく一の越山荘に到着した。晴れていても気温は12度とさすがに標高2700m、強風もあり小屋内で朝食をとった。いよいよ岩を登って雄山頂上を目指す。最初から滑りやすいザレ状の急登に苦戦しながらも、岩の割れ目に咲く高山植物の花を愛たり、後にした山荘や山道を見下ろし高度を確認しなら登っていく。刻々と変化する景観が楽しくて多少の高山病も苦にならない。雄山頂上では山旅の安全祈願をしてもらい記念撮影、立山連峰最高峰大汝山まではリックを置いて登る。身一つなら大岩と大岩の間の間も難なく登り、3015mの岩峰に立つことができた。360度大パノラマに風雨の山行も忘れ大感激!眼下には黒部の深い谷、目の前には昨日辿る予定だった別山や真砂岳のルートもはっきり見える。剣岳など後立山連峰の稜線だけでなく遠くには富士山、槍岳、白山連峰などの展望に先輩達の山談議は尽きない。下りは小中学生の団体や登山者が多く、一部下山ルートと入り交じり、落石に一層の注意が必要だった。一の越山荘手前で岩ひばりが3羽真横の岩を鳴きながら飛び交うのが見えたが、人の多さにゆっくり自然を楽しむ間もなく、雪渓や長い石畳をひたすら戻り室堂山荘付近での集合写真を最後に立山山行のクライマックスは終わった。
今回初めて2泊3日の夏山集中山行に参加させていただき、北アルプスの雄大な山の展望に魅了されたのは言うまでもないが、山の天気はめまぐるしく変化し風雨によって体感温度が全く違うことを体験し、最悪の天気を想定した準備が大切であること、安全第一で計画を変更するには余裕をもった日程と情報収集が大切であることなどたくさんの教訓を得た。4人の初心者を4人のベテラン先輩方がガイドしてくださり、全員無事に山を楽しむことができたことに感謝します。ありがとうございました。
(記録 Y村)
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写真提供 参加メンバーの皆さん