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北アルプス 白馬岳~小蓮華山~白馬乗鞍岳 縦走

日   程: 2018年7月13日(金)夜~7月15日(日)

参 加 者: Y森(CL車、運転、記録)、N野(SL、運転、救急)、M内(装備、記録)、A部(会計)の4人

コース概要

2日間で 距離18.5K 沿面距離20.9K 累積標高差 約2,000m 

行動時間 1日目 9時間10分  2日目 7時間30分

ルート図
ルート図

記録

7月14日(土)  晴れ、午前中、大雪渓はガス

 

コースタイム

7:00猿倉(1,250m)→8:15白馬尻小屋(1,550m)8:25→8:40アイゼン装着(1,630m)8:57 →11:15アイゼン外す(2,170m)11:38→12:30アイゼン着け小雪渓横断(2,400m)13:00→14:20村営頂上宿舎(2,680m)14:50→15:15白馬山荘着(2,840m)16:00→16:22白馬岳山頂(2,932.3m)16:30→16:49白馬山荘着

 夏の大雪渓を登るのは20年ぶりくらい。前回は、途中から雨で寒い思いをしたが、今回は、晴天が保障されているので楽しみです。車を八方の無料駐車場に置き、タクシーで猿倉へ。3連休なので、かなりの人混み。7時に猿倉を出発、やはり早々に暑い。白馬尻小屋前からキヌガサソウが出迎えてくれた。前回ここで覚えた花だ。ピンク色のもある。ここより、少しで軽アイゼンを装着、いよいよ大雪渓を登って行く。前方を見ると一列に切れ目なく人の列が見える。さすがに3連休、人は多い。雪渓は風があって涼しいというか中間あたりは、寒かった。途中から、ガスってきて遠くまでは、見えないが、いつもの事なのだろう。さて上部に行くと杓子岳側からカラカラっと音がする。落石である。そのうちガスが取れ、視界良好となると石が落ちてくるのが良く分かる。メンバー全員ヘルメットを装着し、登って行きます。2,100mを越えると大雪渓も終わり岩場でアイゼンを外し休憩していると、どこかのパーティーの女性からきゅうりの浅漬けを頂きました。生姜が入って美味しく水々しく生き返る思いでした。「あんなに沢山、持てないな~」と感謝です。ここより、岩場をジグザグに登って行きます。クロトウヒレン、クルマユリ、テガタチドリ、ハクサンフウロ、シロウマアサツキ等がお花畑の主役です。

 小雪渓は、安全行こうと再び軽アイゼンを装着し5分間ほどで渡り切る。ここからもお花がいっぱい。また雪渓からの水が豊富で途中、顔を洗える程の水が出ているところもありました。冷たいけど。(^_^)v お花写真に時間を取られ、太陽に照らされ、体力消耗。辛い。村営頂上宿舎前には、シナノキンバイ、黒百合、ウルップソウ、ミヤマオダマキ、シロウマオウギ等の高山植物の花が見頃です。14:20村営頂上宿舎到着。ここには小屋の外に缶ビールの自動販売機が設置されています。汗かいてすぐは身体に悪いです。血液ドロドロの方は要注意。まずは他の水分を取ってからにしましょうね。休憩後、白馬山荘へ足を進めます。稜線に出ると杓子岳、白馬鑓ケ岳のすっきりとした雄姿が素晴らしい。15:15白馬山荘に到着。先に宿泊の手続きを済ませ、小屋に入って休憩。その後、元気な3人は白馬岳のピークを目指し16:22山頂到着。夕刻でも白馬三山、剱岳、毛勝三山、白山まで見えています。山荘に戻り夕食を終え夕日を見て、明日どうするか相談です。長野県の遭対協の方にも相談にのって頂き、目的の不帰のキレットに行くか検討。鑓温泉経由は雪渓崩落の恐れがあるため明日から通行止めになる。よってエスケープルートはない。結局、疲れと暑さも心配で白馬大池経由で栂池高原下山コースに変更とした。また来年チャレンジしましょう。

(記録 Y森) 

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7月15日(日)  晴れ

 

コースタイム

白馬山荘5:50⇒6:10白馬岳(2,932.3m)⇒7:20三国境(2,750m)⇒8:18小蓮華山(2,766m)⇒9:25船越の頭(2,612m)⇒10:10白馬大池(2,380m)10:45⇒11:18白馬乗鞍岳(2,456m)⇒11:38(軽アイゼン装着)天狗原12:12(2,200m 着脱)⇒13:40栂池自然園駅(1,830m)~ロープウェイ・ゴンドラ~14:55高原駅着15:00予約タクシー⇒15:15八方第3駐車場⇒15:20八方の湯16:00⇒安曇野ICから高速、渋滞もなく⇒22:30大津帰着

 早朝、日の出が映し出す貴重な「白馬岳の影」をみて、5時からの朝食1順目の席につくことが出きた。早朝から暑いくらい天気の中、出発する。昨日到着後にも登ったので2度目の登頂となった。白馬岳から、ガレ場を下り、お花畑へと続く稜線歩き、長編ドラマ「坂の上の雲」のあの三国境を目の前に見て感激。咲き誇るお花にも感激。ここからは、強風と登りに耐えながら、快晴がもたらす二重山稜を見通せる景色、船越の頭から見える「白馬大池」の地形、雷鳥坂からの白馬大池のカラフルなテン場の風景と感激するシーンばかり。

 白馬大池で大休憩をとり、池の周りの岩を一気に渡り歩き、白馬乗鞍岳に登り詰める。下りきるところで待ち構えていたのが天狗原の突端部、雪渓トラバース道。ロープが張ってあったが、ツアー客が利用していたので、私たちは、ロープを使わずに対岸にたどり着く。この先も急な下り雪渓、最初は、ロープを使わずに降りていたが、すべる人を見て、ロープを補助として使わせてもらい安全に下降することが出来た。

 照り返しの厳しい中、暑い暑いと文句を言いながら、木道を歩き、自然園駅に到着した。大勢の人が、お店のソフトクリームで涼を取っていたが、私たちは、休憩もとらずロープウェイ乗り場へ直行。50人に程の乗客が乗れるロープウェイを2回待ちしている間に後方は、あっという間に長蛇の列となっていた。コンドラを乗り継いで高原駅に到着したところ、ばっちりのタイミングで予約タクシーが到着。乗り込み八方第3駐車場まで戻った。(往復、同じ運転手さん。とっても気さくな方でさわやかな気持ちになった。八方の湯の割引券(100円引き)ももらっていたので利用。小さな温泉でしたが、源泉掛け流しの湯。湯船は新しくてきれいでした。) 普段は、クーラーなど必要ないのでしょうが、この日は、下界は猛暑。汗がなかなか引きませんでした。車の中でやっと涼しくなりました。安全な山行に感謝です。

最後に一言、高い山でしても暑かったです。特に山小屋は寝苦しい程暑かったです。

(記録 M内) 

 

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