日 程: 2015年10月12日(月・祝)
天 候: 快晴
参 加 者: Y森(CL)、N野、Y田(一般)
アクセス: 桧枝岐の民宿「こまどり」を午前4時に出発・(車移動)・4:50平ケ岳登山口P着 (R352沿い)
コースタイム: 4:50 R352沿い平ケ岳登山口P(840m)5:10発 →5:28登山道入口の看板(905m) →5:42衣服調整(1,005m)5:50 → 6:39尾根途中休憩(1,310m)6:42 → 7:28下台倉山(1,604m)7:39 → 8:30台倉山(1,695.3m) → 8:42台倉清水(1,640m)8:48 →
9:27白沢清水(1,725m)9:36 → 10:50池ノ岳(=姫ノ池)(2:080m)11:00 → 11:27平ケ岳山頂(2,141m)11:35 → 11:40 湿原散策 2,140mくらい11:45 → 12:25玉子石(2,050m)12:33 → 12:57池ノ岳(=姫ノ池)13:18 → 14:11白沢清水14:18 → 14:51台倉清水 → 15:05台倉山15:12
→ 15:54下台倉山16:02 → 17:20登山道入口 → 17:35 R352沿い平ケ岳登山口P着
距離:22.9km 時間:12時間36分 累積標高差:約1,500m
記 録:
前日の天気予報では天気は回復し雨もほとんど降らないとかで、平ケ岳登山を決行する。民宿で朝ご飯をおにぎりに代えて頂き午前4時に出発。登山口に着き、空を見上げれば星がでている。これは晴れるぞ、ラッキー。
駐車場から10分程林道を歩くと小さな川がでてきて一本橋を渡る。もう少し歩くと「日本百名山平ケ岳登山道すぐヤセ尾根です」という看板あり。同時に平ケ岳まで10.5Kの文字も目に入る。この行程の長さ、覚悟要ります。ここから本格的な登山に入ります。暗い中ヘッドランプをつけて急登を頑張ります。やがて明るくなり、標高1,000mを越えるとヤセ尾根になってきました。気をつけようとあたりを見回すと紅葉の海です。聞いてはいたものの、ここまで素晴らしいとは。1.5時間の尾根歩きも楽しく、何度もカメラのシャッターを切る。なぜ、ここの紅葉がこれほど素晴らしいのか考えたのですが、
その1、ヤセ尾根なので遮るものがない。視界全体が紅葉。スケールが大きい。
その2、標高の高い山はすでに紅葉は終わっているはずだが、この稜線はそれ以上高い所がない。なので全山紅葉。
その3、登る後ろから朝日が当たり(晴れてれば)山のすべてを照らす。山肌は東に向いている。
その4、広葉樹、針葉樹の自然林で赤、黄、緑の木々が混在する。青空に映える。
その5、快晴の紅葉真っ盛りの時期に訪れたこと(紅葉時期はその年によってずれる)
しかし、あまりに綺麗なので何回も写真の取り合いをしていたので、最終下山時にゆとりがなくなりました。反省(-_-) でもヤセ尾根登りは素晴らしかったけれど下台倉山に着いた時はかなりの疲れでした。でも今日の核心部を終え、あとは、緩やかな稜線漫歩です。と思っていたら、アップダウンのある長~い稜線でした。下台倉山を越えるとやっと平ケ岳山頂部が見えてきました。まだ遥かかなたです。遠い(-_-;) でも左手にはいつも尾瀬のあの燧ケ岳が見えていて頑張れと応援してくれているようです。台倉山を過ぎたあたりから木々がでてきてしばらく眺望がありません。このあと2か所の水場があるのですが、この時期、使い物にはなりません。ここは、晴れていれば太陽があたりっぱなしなので、秋といえど水分補給は重要です。1900mを越えるとまた展望が良くなってきました。これから平ケ岳の手前の池ノ岳への最後の急登です。若者達にどんどん抜かれても熟年は行きます。やっと急登を終えると木道が続いていました。そして
池ノ岳到着。眼前に見えるは平ケ岳と姫ノ池の絶景‼。「天上の楽園」とでも言えそうです。絵葉書のようです。晴れて良かった。片道600Kを運転してきた甲斐がありました。また日程を入れ替えたのが大正解でした。さあ、平ケ岳へは、あと少し、ちょっと下って、緩やかに100m弱,登って約30分で山頂に着きました。百名山日帰り最難関と言われている平ケ岳ですが、さすがに遠いです。山頂は木々の中で標識と三角点があるだけで眺望は得られません。木道をもう少し先に進むと大平原と池塘が点在しているところに行きつきました。きっと夏は高山植物の花々で彩られ素晴らしい所だと思われます。標識のある山頂よりここの方が素晴らしいです。燧ヶ岳と至仏山の両方が見え、その間に尾瀬ケ原が広がっているのだと視覚でわかります。なんと贅沢な景色です。遠くですが、燧ヶ岳の左手に会津駒、右手に日光白根山、皇海山。至仏山の右手に武尊山。反対側の北西に越後三山が見渡せます。
さあ、山頂を満喫したら、次なる目的地へ急ぎます。これを見ずして帰れない平ケ岳の奇跡「玉子石」です。これが山頂から40分もかかるのです。でもこんな遠いところへは、もう来ることはないだろうと思うと見ておきたいものです。ありました玉子石。絶妙なバランスそのままに存在していました。上の方から見るので、下に池塘があって絵になります。(内緒ですが、下から見ると玉子石には見えません)さあ写真に納めたら、姫ノ池にもどって素晴らしい景色を前に昼食タイムです。確かに「山頂で1時間は要るよ」と民宿のご主人のお話でしたが、その通りでした。姫ノ池でゆっくり時間を取りたいところですが、長丁場です。日が暮れないうちに下山にかかります。
天上の楽園から紅葉の世界にもどります。下山中も紅葉の中を下りていくので写真を撮りたくなります。3回休憩を取り、最後の下台倉山では、これからのヤセ尾根下山に備え、エネルギーも補充します。ここからは急下降で危険、注意して下ります。下山でもこの尾根は展望が利くので飽きることはありません。登山口には、なんとか日暮れ前に下山しましたが、その後の10分の林道歩きの途中で日没でした。17:35駐車場に到着。お疲れ様でした。
しか~し、これから滋賀まで帰らなければなりません。3人交代で運転し、交代で睡眠をとりながら、自宅に帰ったのが深夜2時でした。行くも苦行、登るも苦行、帰るも苦行でしたが、それに見合う、いえ、それ以上の絶景が疲れを癒してくれる登山となりました。このような、過酷な登山にご一緒して下さったお二人に感謝申し上げます。ありがとうございました。
(Y森 記)