日 程: 2014年11月15日(土)~16日(日)
天 候: 晴れ
参 加 者: Y永(CL)、T中(SL)、M田、K村(記録)、K川
コースタイム:
1日目:草津PA駐車場4:00=6:30大杉谷第三発電所登山口駐車場6:45…8:15千尋滝8:30…9:27ニコニコ滝9:37…9:55平等嵓…10:30桃の木山の家10:45…11:10七ツ釜滝11:20…(崩落現場)…12:05光滝…12:45堂倉滝(昼食休憩)13:10…14:10堂倉避難小屋14:15…14:25粟谷小屋(泊)
2日目:粟谷小屋7:05…7:55堂倉滝8:00…7:36光滝…(崩落現場)…9:25七ツ釜滝9:38…10:00桃の木山の家…10:30平等嵓…10:40ニコニコ滝10:45…11:27千尋滝(昼食休憩)12:00…13:30大杉谷第三発電所登山口
記 録:
朝4時、草津PA駐車場に集合。草津ICから新名神~伊勢自動車道~紀勢自動車道で大宮大台ICへ。そこからさらに宮川ダムの上流に向かう。第三発電所の近くの駐車場に着いたのは、出発から2時間半後の6時20分。着いた時刻が早かったので、まだ半分ぐらいはスペースはあったが、駐車スペースは30台分ほどしかなく、すぐにいっぱいになってしまいそうだ。我々が駐車したのは、第三発電所に最も近い駐車場で、そこには大きめの東屋があった。トイレも近くにあり、ここで前夜泊することも可能だ。
6時30分第三発電所の横のゲートを通り出発。宮川沿いにつけられた登山道は、よく整備されていて、崖を削ってつけられた道や、しっかりした吊橋、石畳などがあり、歩きやすくできていた。また、危険な個所には頑丈な鎖が取り付けられていた。とはいえ、足を滑らせたりして滑落したら、大惨事というところもたくさんあった。そのようなところをを1時間半ほど登ったり下ったりしていくと、対岸に滝が見えてきた。「千尋滝」である。この滝は高さ100m以上ある張り出した岸壁の上から流れ出ている。その全体の姿が徐々に見えてきて、その迫力に圧倒された。
さらに、1時間ほど宮川沿いの登山道を進むと切り立った両岸の岩の間から、別の滝が見えてきた。「ニコニコ滝」のようである。この滝のビューポイントには東屋があり、そこから対岸の岩壁を流れ落ちる滝を真正面に見ることができた。
この谷には紅葉する木は少ないが、所々にある赤や黄に色づいた木々の葉がダイナミックで迫力ある峡谷の景観に色を添えてくれている。
「平等嵓」という高さ200mはあろうかという大きな筍のような岩山の横を通り、30分ほど行くと、桃の木小屋に到着した。外にあったベンチとテーブルを借りて、しばし休憩。
そこから、30分ほど歩くと、幅の広い水の流れの滝が見えてきた。「七ツ釜滝」である。この滝は何段かに分かれていてそれぞれに大きな滝壺がある。この滝は本流の滝なので水量が多く、一際迫力ある滝だった。この滝は日本の滝100選の1つだということである。この滝のビューポイントには避難小屋にもなるちょっと大きめの東屋があった。
この滝を高巻く登山道を通りさらに上流に行くと、河原に今までにはない大きな角ばった岩がごろごろ転がっているところがあった。ここが10年前の崩落現場らしい。今は岩を砕いたり砕いた岩を埋めたりしてなんとか人が通りやすい道がつけられていた。ここの修復のために今年の4月まで通行止めになっていたということだ。しかしまだ、落石の可能性があるので、できるだけ早く通り抜けるように指示する看板があった。
崩落現場を過ぎると間もなく、「光滝」が見えてきた。登山道はその滝を高巻いてその上流に出る。
さらに40分ほど上流に進んでいくと、吊り橋から間近に見える滝が現れた。「堂倉滝」である。
歩き始めて6時間。時刻は12時45分、ここで長めの休憩をとり、昼食タイム。
そこから先は、沢と別れて尾根道になる。高低差400mを1時間で登り、堂倉避難小屋に着いた。20人ぐらいが寝られるスペースのある小屋だった。この日は、この付近の登山道の整備に来たボランティアの人たちが何人か泊まるらしい。そこから200mほど先の「粟谷小屋」には、午後2時半に到着できた。
「粟谷小屋」には風呂があり、談話室には薪ストーブがあった。この日は我々以外には10名の宿泊者があった。大台登山センターが声をかけて集まったボランティアの人達で、登山道の修復などの作業をしに来ている方々であった。その人たちとも交流をし、21時就寝。
翌日、朝食を済ませて、7時に「粟谷小屋」を出発。来た道を通り、下山する。同じ滝も見る時間帯が違うと、光の当たり方が違うので、また違って見える。 下山時は、千尋滝でゆっくり昼食休憩をとった。1時30分、第三発電所の登山口に戻ってくることができた。
帰りに、奥伊勢温泉フォレストピアで入湯して、さっぱりして帰ってきた。
日本の三大渓谷といわれる大杉谷。今回歩いてみて、確かにそう言われるているのも納得できる。
絶壁を削ってできた道、数多くの吊橋、迫力あるさまざまな滝、澄み切った川の流れ、そそり立つ岩山…の連続。そこに紅葉が彩りを添えてくれて、感動的な渓谷であった。
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