鈴鹿山系・霊仙山 谷山谷コース~横道コース

日   程: 2014年10月11日(土)
天   候: 晴れ 
参 加 者: Y永(CL)、K村(記録)
コースタイム: 屏風岩駐車地9:00…9:10(林道崩落個所)…9:57こうもり穴…10:46広畑…10:55くぐり岩…11:10漆ヶ滝11:20…11:50魔洞道口…12:20井戸ヶ洞(横道コースとの出合)…(昼食休憩)…13:
40p735…(尾根を下る)…14:30広畑…15:00屏風岩駐車地


記   録

 米原ICから醒ヶ井養鱒場方面に向かう途中、「谷山谷登山道通行不可」の立派な看板が目につく。今回は11月9日のオールラウンド部例会の下見なのであえて、そちらの方へ進む。
 屏風岩の少し手前に10台ぐらい駐車可能な場所があり、そこに駐車。澄み切った透明な流れの丹生川沿いの林道を進んでいくと、林道が崩落している箇所に遭遇した。ここが登山道通行不可になっている原因の所らしい。山側にある石垣をちょっと登ると、この箇所を難なく迂回できた。
 先ほどまで透明な流れがあった丹生川の川底からは水が消えて、白い大きな石灰岩の川底を歩けるようになった。いろいろな形の岩が次々と現れるので、それを乗り越えていく。濡れない沢歩きも変化に富んでいてなかなか面白い。川底の岩場歩きを楽しんでいると、再び水が表面に出てきた。その水があまりにも透明できれいなもので、水があるのかないのかわからないぐらいで、思わず水の中に足を突っ込んでしまいそうになる。
 くぐり岩をくぐって、さらに遡行していくとそれまでピンクのテープでの道案内がたくさんあったが、ある時からなくなってしまった。と同時に、いつしか少し難しい沢歩きになってきていた。15m級の滝が出てきて、高巻き場所を探すと、かなり上の方にしっかりした登山道があった。沢歩きに夢中になっているうちに、本来の登山道を見落としていたようだ。本番では間違えないように新たにピンクのテープを付けてきた。
 先ほどの林道崩壊場所以外は、この登山道はよく整備されている。沢歩きが難しいところには必ず、迂回路が整備されている。これは地元の商店主さんが整備してくださっているようだ。漆ヶ滝は、全体では40mぐらいある多段の滝で、なかなか見ごたえがある。ここには左岸を高巻く登山道がある。滑りやすい急斜面のトラバースになるのでちょっとスリリング。一応トラロープが張ってあるが、ちょっと頼りない。私はピッケルを使用した。魔洞道口からさらに丹生川を遡上し、井戸ヶ洞に到着。今までに水のあるところの渡渉も10回程度あったが、いずれも渡りやすい岩があるところなので、普通の登山靴で問題なく渡れた。
 井戸ヶ洞というのは、横道コースとの分岐点である。ここから1時間ほどで、霊仙山山頂に行けるが今回は、山頂には行かず、この辺りで昼食休憩を摂り、横道コースを下見しながら下山することにした。
 このコースは等高線に沿った土の斜面のトラバースが多かった。P735のところで、「この先台風で大きく流されました。…ここから下登してください。」の看板があった。ここは、この看板に従い、急な植林地帯の尾根を下山する。これで、広畑に戻ってきた。来た時に通った丹生川を下り、屏風岩駐車場に戻ってきた。
 大きく通行不可の看板が立てられていたがが、迂回路があるので、特に問題なく歩くことができた。ただ、その看板のために「谷山谷登山道」を歩く人が少なくなっているので、登山道が分かりにくいところがあった。丹生川沿いの沢歩きは白くきれいな石灰岩の岩登りや、ルートファインディングの楽しみがある。また、沢の水は澄み切っていて、その流れを見ながらの遡行は気分爽快である。本番ではここに紅葉が加わるとさらに素晴らしい景観になることが期待できそうだ。ただ、下山の後半も、岩場を下るのは、最後まで気が抜けず、ややハードであった。 
 あまりにもきれいな丹生川の水であったので、最後に、その清らかな水に全身浸かって汗を流したのはたまらなく爽快であった。(ちべたかったけど…)


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