越後駒ケ岳と平標山~仙ノ倉山

道行山から越後駒ケ岳
道行山から越後駒ケ岳

日   程: 2014年9月6日(土)夕方発~8日(月)

湯沢温泉1泊 走行距離1230km

参 加 者: Y森(CL)、N野(SL救急)、Y田(一般)

行   程

6日(土) Y森自宅15:30発~(名神・北陸・関越道)

~小出IC~23:00枝折峠登山口駐車場着 後仮眠

7日(日) 越後駒ケ岳登山

8日(月) 平標山~仙ノ倉山


9/7(日) 越後駒ケ岳(2,002.7m)

天   候:小雨のち晴れ

距離:15.5km 時間:9時間50分 累積標高差:約1,250m
距離:15.5km 時間:9時間50分 累積標高差:約1,250m

コースタイム

6:12枝折峠登山口駐車場(1,065m)発→6:50明神峠(1,236m)6:52→7:52道行山(1,298m)8:05→8:48小倉山(1,378m)9:05→9:40百草の池(1,540m)9:50→10:50駒の小屋(1,890m)11:05→11:30越後駒ケ岳山頂(2,002.7m)12:05→12:20駒の小屋12:25→13:10百草の池近く(1,560m)で休憩13:15→13:46小倉山直下(1,370m)13:53→14:32道行山分岐で休憩(1,290m)14:40→15:27明神峠15:32→15:58枝折峠登山口駐車場着                        

記   録

 予定では、南アルプス、荒川三山に行く予定でしたが、太平洋側が悪天のようで急遽、晴れ予報の越後駒ケ岳と平標山、仙ノ倉山に変更しました。
 6日の夕方、大津を出発、関越道の小出ICを下り、奥只見シルバーラインを走る。この道は、直線的で走り安いとのことで選びましたがトンネルが多く、しかも中でカーブしている。時には地肌そのままの場所もあって夜、通過するには不気味です。Y田さんの上手な運転と気合でトンネルを無事通過、こんな怖い道の運転ありがとうございました。トンネルを出て少し戻って枝折峠(しおりとうげ)登山口駐車場に到着。トイレもあります。明日は、日曜日なので車は30台程しか置けないので前夜に入ることにしました。あくる日は結構な人出で正解でした。車中で仮眠します。

枝折峠登山口駐車場は、こんな所(出発前に)
枝折峠登山口駐車場は、こんな所(出発前に)
奥只見湖から流れ落ちる霧
奥只見湖から流れ落ちる霧

駒の小屋直下の岩場に差しかかります
駒の小屋直下の岩場に差しかかります
駒の小屋と越後駒ケ岳(やや右側)
駒の小屋と越後駒ケ岳(やや右側)

 昨晩は雨が降り続き心配しましたが、6時の出発時には、ほぼ小雨になっていました。雨具を着て出発。いきなりの急な階段(新潟の山は整備されていて階段が多い)を登ると、もう稜線。昨夜の雨が霧となり奥只見湖方面は霧が流れています。この霧は有名だそうで、しばらく鑑賞する。(帰りには、霧は全くなかった)明神峠、道行山と進むが、距離のわりにアップダウンが多く、標高が稼げない。道行山山頂では、すっかり雨も上がりカッパをしまっていると越後駒ケ岳に太陽が当たり始めていた。ここから見ると大きく、どっしりとした山です。でもまだまだ遠~い。アップダウンしながら小倉山に到着。ここまで300m登っただけ?一息入れて出発。ここから、やっと登りだけになります。百草の池は本当に小さな池です。上から見ると丸いのが分かります。ここから、名物の階段、とにかく階段。階段が終わると岩場、唯一の難所(ほどでもない)です。岩場を登りきると突然駒の小屋に出ました。ベンチもあってしっかり休憩できます。あと100m強頑張りましょう。灌木はなく、斜面は草原状です。11:30やっと越後駒ケ岳山頂に到着です。南に尖がった中ノ岳、西にギザギザの八海山が見えます。遠くは、燧ケ岳、至仏山、平ケ岳、そして巻機山。ぐるっと山ばかり。越後の山もいいな。また来たい気分が湧いてきます。なのでゆっくりと30分以上休憩してしまいました。下山も眼下に駒の小屋が見え、絵になります。駒の小屋に戻って小屋の名簿に宿泊していなくても氏名を記入、登山者の人数を把握して登山道や小屋の整備のための費用を獲得するためだそうです。百草の池では、日蔭がないので、少ない灌木の木陰で休憩する。このルートは陽を遮るものが少ないので真夏は厳しいコースです。小倉山より下はアップダウンの繰り返しで辛い帰り道でした。枝折峠登山口駐車場に16時前に到着。帰りは352号線を走りました。確かに山の中腹につけられた道なのでカーブが多いです。この道も夜走るのは怖いですね。今夜のお宿、湯沢グランドHに向かいます。最近は小屋とそれほど違わないお値段で一泊できます。チープなお値段で温泉とお食事に満足して本日終了。急な行程変更なのに良いホテル探して頂いたN野さんに感謝です。

(記録 Y森)

越後駒ケ岳山頂から中ノ岳(やや左、三角の山)
越後駒ケ岳山頂から中ノ岳(やや左、三角の山)
越後駒ケ岳山頂にてバックは八海山(山頂がギザギザです)
越後駒ケ岳山頂にてバックは八海山(山頂がギザギザです)

駒の小屋を目指して下山開始
駒の小屋を目指して下山開始
帰りの奥只見湖には、もう霧はありません
帰りの奥只見湖には、もう霧はありません

9/8(月)平標山(たいらっぴょうやま)から谷川連峰最高峰の仙ノ倉山

松手山から平標山を望む(一番奥です)
松手山から平標山を望む(一番奥です)

天   候: 曇り
山   域:谷川連峰西域
コースタイム
湯沢温泉=元橋駐車場→平標登山口(5:35)→大鉄塔(6:54)(7:05)→松手山1614m(7:42)(7:50)→平標山1984m(9:21)(9:30)→仙ノ倉山2026m(10:16)(10:30)→平標山(11:16)(11:25)→平標山ノ家(11:58)(12:30)→平元登山口(13:15)→岩魚沢林道経由→元橋駐車場(14:15)=湯沢温泉(入浴)=越後湯沢IC(15:30)関越道=長岡JC=北陸道・名神=大津IC(22:30)

距離:14.5km 時間:8時間41分 累積標高差:約1100m
距離:14.5km 時間:8時間41分 累積標高差:約1100m

記   録
 直前の天候変化によって南アルプス山行を回避し、代替山行2日目に登った平標山は谷川連峰の西端に位置し、眺望の良さと「NHK-BS花の百名山」にも選ばれたほど種類も豊富な高山植物の宝庫として知られた人気の山です。国道17号線のすぐそばにトイレを完備した広い駐車場があり(ただし有料500円)、アクセスは抜群です。今回は、松手山経由で平標山山頂を目指し、平標山から谷川連峰最高峰の仙ノ倉山まで足をのばし、帰路は平標山に戻って平元新道を下るコースをとりました。
 駐車場から林道に出るとすぐに、平標登山口と平元登山口方面への分岐があります。平標登山口までは数分ですが、登山道に入ると急登の連続となります。無理のないようゆっくり登ること1時間20分ほどで送電線の巨大鉄塔に到着。柏崎原発から首都圏につながるという送電線は、これまで見たことがないほど巨大です。
 この後、緩やかになった登山道をさらに進むと松手山到着です。一気に視界が開け、平標山まで続く草原状の稜線や国道17号線を挟んだ対面には苗場スキー場が一望できます。また、この時期でも咲いている花の多さに驚かされました。それは、8月のお花畑はさぞかし華やかだっただろうと想像させるのに十分なほどの種類と数でした。Y森さんが、写真におさめて調べてくれた花の名前を掲げておきます。

タマガワホトトギス、ヤマハハコ、フシグロセンノウ、タカネマツムシソウ、ハクサンシャジン、ハクサンフウロ、ミヤマコゴメグサ、ウメバチソウ、アズマギク、タテヤマウツボグサ等々

登山口から、いきなり、ずっと急登です。
登山口から、いきなり、ずっと急登です。
ようやく巨大鉄塔に到着。休憩。休憩。。。
ようやく巨大鉄塔に到着。休憩。休憩。。。

ハクサンシャジン
ハクサンシャジン
タカネマツムシソウ
タカネマツムシソウ

ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
ミヤマコゴメグサ
ミヤマコゴメグサ

 平標山まであと少しのところで斜面下手より急速にガスが昇ってきました。風も強く、気温も下がり、平標山山頂ではガスの中での記念撮影となりました。平標山の山頂は、その名の通り平らです。4つの登山道が交差する十字路になっています。
 ここから仙ノ倉山までは、ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら広い稜線の縦走路が続いています。ハイマツやシャクナゲ、豊富な高山植物を守るため登山道はほとんどが木道と木の階段となっています。途中、立派な木製のベンチも設置され、尾瀬ヶ原の雰囲気を思い起こさせます。ガスの中を往復2時間。再び平標山に戻り、平標山ノ家経由で平元新道を下ります。
 山ノ家までの道は、池塘保護のため100%木の階段となっています。効率的な下りとはいえ、疲労した脚には堪えます。眺望に恵まれた山ノ家は、自然の水が出っ放しの手洗い場、きれいな水洗トイレと相まって、長居したくなるような場所でした。本日一番の長休みで生気を養い、果敢に階段にチャレンジし、45分で平元登山口に。さらに、岩魚沢林道を約1時間ひたすら歩き、元橋駐車場に無事帰着しました。 
 国道17号線は、その沿線に日本有数のスキー場や温泉がある主要幹線道路です。元橋駐車場近くにも道の駅や大小の温泉があり、帰りの入浴にはとても便利です。直前になって計画変更を余儀なくされましたが、代わりにこんな素晴らしい山行を計画して下さったCLのY森さんに感謝申し上げます。
 また、1200km余に及ぶ車の運転や2日間に渡るロングコース登山に根気強くお付き合い頂いたY田さん、大変お世話になりました。谷川連峰のなかにも、こんなやさしく女性的な山があるんですね。ぜひ、もう一度登って、素晴らしい眺望とお花畑を楽しみたいものです。

(記 N野)

ザレ場につけられた階段
ザレ場につけられた階段
平標山(1,984m)山頂到着。残念。ガスの中
平標山(1,984m)山頂到着。残念。ガスの中

さあ、仙の倉山に向かいましょう
さあ、仙の倉山に向かいましょう
仙ノ倉山山頂にて。ここでもガス
仙ノ倉山山頂にて。ここでもガス

平標山ノ家が見えてきました。やっと休憩できる。
平標山ノ家が見えてきました。やっと休憩できる。
変なキノコがありました。猛毒の火焔だけ・・・かな?
変なキノコがありました。猛毒の火焔だけ・・・かな?