日 程: 2014年7月17日(木)~21日(月)【うち登山日は17、18、20日】
参 加 者: Y森、T中ひ、M田、N野、Y口、K西、M内、Ine (計8名)
(うちT中さんのみ、17、18日の登山含む3日間の参加)
スケジュール:
17日(木) 伊丹8:55発 ⇒ ANA771便 ⇒ 10:45千歳空港着 レンタカーで移動
樽前山登山
宿泊地・ニセコ昆布温泉ホテル甘露の森
18日(金) 羊蹄山登山
宿泊地・休暇村支笏湖
19日(土) 移動日
T中博子さんを千歳に送ってからトムラウシ温泉へ移動
宿泊地・国民宿舎トムラウシ温泉東大雪荘
20日(日) トムラウシ山登山
宿泊地・国民宿舎トムラウシ温泉東大雪荘(連泊)
21日(月) 観光と買い物後、レンタカーを返却
千歳16:35発 ⇒ ANA778便 ⇒ 伊丹空港着
平成25年の山友会バスハイクに元会員のIneさんが参加され、その時の宴会時に来年は北海道に行きたいなと話が出て、じゃあと企画し始めたのが今年の1月。1月中に飛行機、レンタカー、宿泊場所を押えて準備万端。Ineさんも現地から参加されて情報も頂き心強いメンバーとなりました。あとは天気だけ。幸いにも登山日は良い天気で一度も雨に降られることはなく、楽しい登山になりました。登山後は宿で宴会。毎日、アルコールと温泉にはことかかない最高の登山でした。以下、日替わりで記録担当者からの報告です。
7月17日(木)樽前山 (1,041m) 7合目登山口コース
天 候: 晴れ
コースタイム: 13:15樽前山7合目登山口→14:13東山・樽前山(1022m現在入山できる最高峰)→外輪山巡り→14:42 932m峰との分岐→15:20 西山(994m)→15:45奥宮神社→16:30 7合目登山口→宿泊先18:30 着
早朝大津を出発、伊丹8:55発・千歳空港10:45着、オリックスレンタカー12:00出発
樽前山7合目登山口を目指して、北海道の広い道路を快適に走る。樽前山は、支笏洞爺国立公園に属する風不死岳・恵庭岳とともに支笏湖3山の1つ。
7合目登山口が駐車場になっていてすぐ登り始める、10分ほどで展望台に到着。ここからの登山道は、火山灰の砂地の歩きにくい登山道、そこに丸太の階段が作られていたが段差がきつかった。分岐まで登り切るとそこから外輪山コースの東山へ。東山山頂からは、中央に白い噴煙を出している黒色の溶岩ドーム(樽前山溶岩円頂丘=樽前ドーム)が見え、それをみながら、あそこを超え、向こうの西山まで歩くのかと全貌を見渡しながら歩くスケールの大きい周回コース。西山には、太陽光パネルを利用した、地殻観測変動連続監視の設備が有り、実際に2人の方がパソコン、携帯を使って作業されているところをみることができた。1日目のトレーニング山行を終え、明日の「羊蹄山」近くの宿泊先移動。
(報告:M内)
『企画担当Y森からのお勧め』
千歳空港に下りたその日に登山をしたければ、樽前山がお勧めです。千歳空港から1時間強で登山口に着きます。そして山頂の東山往復だけなら1時間半で下りてこられます。時間があれば、外輪山一周3時間です。まるで、月世界に来たような感覚におちいりますよ。雄大な景色です。7月の末ならイワブクロ(タルマエソウとも呼ばれている)が満開です。ただ、現在も水蒸気煙をあげている中央ドームには、入れません。
7月18日(金)羊蹄山 (1,893m) 倶知安コース
天 候: 晴れ
コースタイム: 4:30「ニセコ昆布温泉ホテル甘露の森」発 ⇒(車移動)⇒ 5:00羊蹄山比羅夫登山口5:10―9:35 九合目(お釜めぐりスタート) ― 11:00羊蹄山山頂(1893m)11:30 ―13:00 九合目(お釜めぐり終わり) ― 16:15羊蹄山比羅夫登山口 ⇒(車移動)⇒ 18:10「休暇村支笏湖」着
羊蹄山は1/25000の地形図1枚にようやく収まるくらいの広さがある。大きな山だと覚悟はしていたが、登山前日、車窓から見上げた羊蹄山は想像以上の迫力だ。ルート経験者のIneさんに「羊蹄山ってどんな山?」と聞くと「見るだけで息が上がる山!」と即答された。羊蹄山は蝦夷富士と呼ばれるほどの美しい山容だが、それは裾野が広く、上に行くほど急勾配になってるってことなのだ…
当日は3:45起床。ホテルで朝食代わりのおにぎりを受け取り比羅夫登山口に向かう。北海道は日の出が早いので4時でもすっかり明るい。登山口にはトイレ、水場があり駐車場には既に先行車が数台あった。
出発して一合目まではゆるやかな林の中だが、それ以後はダケカンバ林の単調な急登が続く。「○合目」のプレートの数字が増えていくのが励み。眺望はない。ようやく七合目くらいでニセコアンヌプリが見えた。スキーといえばせいぜい信州止まりだったが、実際にニセコを近くに見ると北海道スキーも夢ではないかもと嬉しくなった。8合目を過ぎたあたりで森林限界になり、岩場に出るとそこはやっぱりお花畑。長い登りを耐えてきた甲斐があった。
羊蹄山のハイライトは何と言っても雄大な見晴らしの中を歩くお鉢巡り。大火口は直径700m、深さが200mもあるすり鉢状。その鉢の縁をゴマのような私たちが歩く。一周の2/3はなだらかな稜線歩きを満喫し、1/3は岩稜帯で緊張感を味わう。お鉢巡りの終盤、コンクリートの土台だけが残った旧小屋跡があった。独立峰独特の強風が小屋を吹き飛ばしてしまったらしい。自然の猛威に恐怖を感じると共に、今回は晴天微風で迎えてくれた羊蹄山に感謝。
下りは、思い出すだけでもウンザリするくらい長くてつらい道のりだった。特に一合目から駐車場までの長―いこと!
この日に泊まる宿舎の夕食バイキングが20時までということなので大急ぎで車で移動。温泉で汗を流してレストランへ。好きな具を好きなだけ盛れる海鮮丼、とうもろこしやメロン…北海道の旨いもんがいっぱい! 従業員の皆さんもにこやかでとても親切。休暇村支笏湖はおススメだ。明日はトムラウシ方面への移動日。のんびりと夜ふかしかと思いきや、疲れ果てて早々と就寝した。
(報告:T中ひ)
『企画担当Y森からのお勧め』
ニセコ周辺のホテルはほとんど、朝食をおにぎりにかえてくれず、欠食するのはそちらのかってといわれ、唯一受けて下さったのが「ニセコ昆布温泉ホテル甘露の森」でした。当日の朝は4時半出発でも受け付けの方がおられ支払いもでき、早朝におにぎりと冷えた500MLのお茶を頂きました。但し、コンビニのおにぎりですが宿泊代の中に入っています。羊蹄山の登山口まで車で25分と近い。お勧めです。
7/20(日)大雪山 トムラウシ山 (2,141m)
天 候: ガスのち晴れ
コースタイム: 3:20AM 旅館(トムラウシ温泉東大雪荘)出発 ⇒ 4:10登山口 ⇒ 5:10休憩 ⇒ 6:25休憩 ⇒ 7:15コマドリ沢分岐 ⇒ 8:10前トム平 ⇒ 9:00トムラウシ公園 ⇒ 9:52分岐 ⇒ 10:30トムラウシ山頂 ⇒ 11:37分岐 ⇒ 12:10トムラウシ公園 ⇒ 15:45駐車場
天候は曇り。まだ真っ暗の中を登山口まで車で移動するが、道は未舗装で、悪路続き。車一台しか通れないような道幅であるが、登山口から降りてくる車をすれ違う。登山口の駐車場は広く相当数の車が駐車可能だ。既に出発された方も多く、トムラウシの人気振りが感じられた。
暫く樹林帯のなか緩やかな道が続く。雨のせいだろうか、水が溜まり泥だらけの中の歩行を余儀なくされた。泥水や張り出した木の根っこに注意を払いながら、気の滅入るスタートとなった。
出発後2時間で、コマドリ沢分岐に到着。長い樹林帯を終える。大勢の人が休憩中。沢の水は格別に冷たい。ここから雪渓歩きが始まる。急な谷筋を鈴なりになって歩く。ガスがかかり眺望ゼロ状態。ここで一気に高度を稼ぐ。
雪渓を抜けるとお花のお出迎えである。道の脇にエゾコザクラ、チングルマ、エゾノツガザクラなどなどが可憐な姿を見せている。ガスで周囲の山容は何も見えないが、足元のお花が私たちを慰めてくれた。
トムラウシは、アイヌ語で「花の多いところ」を意味するとか。美しいお花畑が大雪山系の魅力である。人気の理由も故ありである。「花の多いところ」とは別に、「日本百名山」の著者深田久弥のよると「水垢(水垢)の多いところ」という意味があるそうである。確かに雪も多く、水が豊富な山である。
前トム平(1720m)に着くころは、ガスが消え始め、周囲の山々の姿が漸く見え始めた。やっとトムラウシの姿が目の前に現れる。容易に人を寄せ付けない厳しさが感じられる。 そしてごつごつした岩場の登りを超えて、トムラウシ公園に到着。あたりは岩と水場と高山植物の美しい自然公園である。ここは通り過ぎるのが惜しい所。トムラウシ公園を過ぎて、少し登ったところからみた方が公園らしく見える。
十勝岳の分岐(トムラウシ分岐)から一気に山頂へ。ゴロゴロした岩の登りをこえ、やっと着いた山頂には多くの登山者で一杯だった。写真を何枚か撮って、すぐに北沼へ。北沼にはまだ厚い雪が残っていた。(2009年の大遭難事故では、大雨で沼から溢れた水が大きな川になったとか。想像もつかない光景である。)
ガスが晴れると雪の白と山の緑と空の青さが素晴らしいコントラストを描き、しばらく開放的な気分に浸った。一周して再び分岐へ。ここから駐車場まで約4時間かけて下山。
今回は天候に恵まれ、眺望よし、お花よしと最高の山行となった。山頂からの青々とどこまでも連なる北の山々の肌には雪が残り、躍動的である。北海道でなければ味わえないスケールに感動の連続。下山後トムラウシ温泉で汗を流し、美味しいビールを味わった。
(報告:Y口)
『企画担当Y森からのお勧め』
・ゆったりとしたプランを希望なら登山口にもっとも近いトムラウシ温泉に2泊されるのがベストです。「国民宿舎、東大雪荘」、一軒しかありません。食事というよりも温泉がいいですね。
・温泉からだとトムラウシ山の往復コースになるのですが、+40分でトムラウシ山頂の北側の北沼湖畔まで下り、左への巻き道(山頂に登らずトラバース)を帰ってくると池とお花畑がより楽しめます。山頂直下で登ってきた道に合流します。ただし、山頂直下は踏み跡がいっぱいあり、迷いやすく、また、お花畑に踏み込まないよう注意が必要です。下山に要する時間と天気に余裕があれば、お勧めです。
・快晴でもスパッツが必要なのがトムラウシです。1/3が泥道です。必携スパッツ‼
元会員のIneです、北海道に移住して10年。山の活動を停止していたせいで、折角声をかけてもらった昨年のバスハイクでは、岩手山3合目でリタイアしていました。今回の北海道山行は地元なので失敗出来ないプレッシャーを感じながら、近くの写万部山(シャマンベヤマ498.8m)でトレーニングを行い、登山回数も79回になりました。積雪期はプラブーツにアイゼンを付けてウォーキングしていました。この写万部山の良さは、熊がいない・海側の眺望が良い・登山道を春秋、長万部町が整備してくれる・個人的には比良山系権現山から琵琶湖を眺めている気分になる、飽きがこないダケカンバの明るい山です。
年数回羊蹄山の麓を車で走るのですが、道路が山に近いところに通っているため、山を見ているといつも圧倒されて息苦しく思っていました。今回、何合目まで登れるのか?6合目は超えたいと、不安を持って登っていました。頂上部のお鉢の縁に着いた時には、写万部山のトレーニングが足りていたことが実感出来た瞬間でした。もう羊蹄山に近付いても息苦しくはないと思います。
トムラウシ山には少し余裕を持って登ることが出来ました。樽前山も羊蹄山もトムラウシ山も雄大さが感じられる北海道らしい山です。まだまだ、良い山が北海道にはありますよ。思い出をありがとうございました。
北海道山越郡長万部町 Ine 馨
■番外編(観光・お買い物など)
最終日は、メロンやトウモロコシを食べ、ロケ地見学やラベンダー鑑賞等の観光しながら千歳まで帰りました。今回、半年をかけて計画準備をしてきましたが、無事に終える事が出来、メンバーの皆様に感謝申し上げます。運転、会計、山と道路情報、観光情報、天気情報など、皆様のご協力のもとに最高の登山ができました。ありがとうございました。また、行きたいです。Ineさん参加ありがとうございました。
(まとめの筆者Y森。写真Y森 他、M田さん、T中さん、N野さん、Y口さんに提供頂きました)