日 程: 2014年5月4日(日)
天 候: 晴れのち曇り
参 加 者: YN(CL)、KH、YY
アクセス: 乗鞍エコーライン三本滝レストハウス前駐車場車中泊。三本滝レストハウス前駐車場から位ヶ原山荘までアルピコ交通「春山バス」利用(片道\1,250)
コースタイム:9:25位ヶ原山荘 - 10:50摩利支天岳直下 - 11:20乗鞍岳肩の小屋 - 12:00蚕玉(こだま)岳 - 12:15剣ヶ峰(3026m) 13:00 - 13:50乗鞍岳肩の小屋 - 14:30位ヶ原山荘
記 録:
GWは新入会員のYさんと乗鞍岳と御嶽の2daysを計画。実はこの立案はYさん。先月のトレイルランまでハード山行続きだったので、長期休暇はのんびり山行もいいかもとH君も同意。
前日の3日19時に彦根を出発し、東海北陸自動車道~高山~安房トンネル経由で乗鞍高原へ到着したのが0時。三本滝駐車場は6~7割といったところ。車外に出てみると満天の星!これを見るとアルプスに来た~って感じがします。
しばらく見ていたい気分でしたが、とにかく寒い!ダウンを着こんでも寒いです。とにかく寒いのでシュラフにもぐりこんで、オヤスミです。
翌朝起床は6時半。周りも起き始めて準備でガヤガヤしています。バスが8時45分発なので時間はたっぷり。なんですが、朝からドピーカン!この天気に駐車場に居るのがもったいなかったです。が、今さら言っても仕方ない。ゆっくりとモーニングコーヒーを飲みながら、まったりします。朝陽を浴びてそんなに寒くなく、贅沢な時間でした。
三本滝から出たバスは全部で6台!半分以上、いやもっとかな?BCスキーヤー・ボーダーの方々でいっぱいでアウェー感にあふれます。30分弱でバスはこの時期の終点の位ヶ原山荘へ到着。山荘前では計画書の提出を求められます。私も念のために提出しました。
登山口は山荘から車道を歩いてすぐ。スキーヤーに混じって歩き始めます。初めから登山道っていうものは無く、とにかくひろーいゲレンデを直登。雪はグダグダで、アイゼンなしで登れます。
周りに比較対象物がないので、歩いても歩いても景色はゆーっくりとしか変わらないです。
肩の小屋口まで来て、やけに目立つのが正面の摩利支天岳。皆、まっすぐ肩の小屋へ行かれていましたが、おもしろくないので摩利支天岳を目指すことにしました。BCスキーヤーの先行者さんがおられたのでやや安心。ところが、摩利支天直下の岩場が近づいてきて、ややビビる。ムリすれば登れなくはないのですが、Yさんもメンバーに居るし万が一のことを考えて、トレースもあったし、あっさり摩利支天を巻いていくことにしました。このトラバースも踏み外すと少し滑落するくらいの傾斜はありましたが、幸い雪がゆるいので大事にはいたらなそうでした。
摩利支天を巻いて肩の小屋に到着すると、朝のピーカンがすっかりグレーな空に。泣。登山はやっぱり早出に限ると感じた瞬間でした。時間も12時近くでしたし、アルプスでは普通のことなんでしょうね。ここからは稜線目指して200m弱の急登です。標高3000mで空気も少し薄いせいか、いつも通ってる低山のようにノンストップずーっと登り続けることは不可能。少し登っては呼吸を整えの繰り返し。一歩ずつ確実にです。
稜線に出て振り返ると穂高の峰々が姿を現していました。山頂でもないのに、写真撮ったりしてちょっとした達成感です。相変わらず空はグレーでしたが、ガスってないのが幸いでした。
稜線に出てからも結構つらい登りでしたが、予定の12時に剣ヶ峰へ登頂することが出来ました。
独立峰だけあって噂どおりの眺望。富士山までは見通せなかったんですが、穂高はもちろんのこと、御嶽の存在感に感動です。やっぱりこの剣ヶ峰に来て実際見ると良いですねー。中央・南アルプスもくっきり。ぼんやりですがたおやかな山容の白山もキレイでした。
下山は肩の小屋口からまっすぐに位ヶ原山荘を目指します。穂高の峰々を真正面に見ながら高度が下げていくんですが、これが名残惜しい。徐々に手前の摩利支天に穂高が隠されていきます。
時々シリセードしながら、バスの出る1時間前に位ヶ原山荘に到着。余裕をもってバスにも乗れ、まったりと雪山ハイクが出来ました。
翌日(5/5)は御嶽の日帰りを計画していましたが、山は大荒れの予報でしたし、曇りまたは雨の山頂を目指す気にはなれないので、私たちはキャンセルして帰路に着きました。
この日の悪天で穂高他多くの登山者が遭難されたようです。亡くなられた方のご冥福をお祈りするばかりです。
(記録:YN)