南斜面と北斜面、2つの顔を持つ越前甲、雪質も裏表、楽しんだというか苦しんだというか?
日 程:2014年2月1日(土)
天 候:晴れのち曇り
参 加 者:CL記録 Y森(山友会)、O氏(一般)
雪のコンディション:北斜面 カリカリ 南斜面 重雪腐りぎみ
距 離:約4.5km
累積標高差:900m
集合 出発:木ノ本IC 6:00
コースタイム:神社裏除雪終了地点P(420m)7:58 →8:50取りつき(650m)→ 9:10 700m台地で休憩9:20 → 10:05大日峠(980m)10:15→10:42アイゼンつける(1,050m)10:57→11:38 稜線(1,190m)に出る11:45→12:15越前大日山頂(越前甲1,319.6m)12:30→12:50稜線(1,190m)13:10→13:33大日峠13:35→14:10 神社裏除雪終了地点P(420m)着
記 録:
予報によると朝は冷え込み、日中は気温が高くなるとか。念のためアイゼン・ピッケルを携帯する。木ノ本ICを6時に出発。順調に横倉の神社裏除雪終了地点まで車で入り7:35着。5~6台は置けそうです。準備後7:58に出発、しばらくは林道を歩いて行きます。雪はカリカリです。650mのところで、山に入り、そしてもう一度林道を歩き、しばらくで小さな沢沿いを登って行き700m台地に出ます。ここでちょっと休憩。眼前に越前甲名物の岸壁が迫力ある姿を見せています。でもその前には小さなデブリも。予想以上に良い天気で青空です。
雪も少し柔らかくなってきました。ここから、台地を横切り、大日峠(冬は夏道より少し上)へのトラバースを、どのあたりから入ろうかと考えながら歩いていたら、中途半端なところに出てしまいカリカリ斜面をちょっと通過する場面も。でも概ね予定通りトラバースすることができた。前々回は、凍っていて怖かった記憶がある。大日峠で一息入れ、峠からの白山等の山々を写真におさめる。さて、ここからが試練の始まり。北斜面は凍っているだろうと最初からクトーをつけてスタート。ところが、標高にして80mくらい登った地点でクトー、ギブアップ。怖すぎ。木の窪みを利用してアイゼン、ピッケルに変える。スキーを背負うと超重いけれど、担いで登れそうな感じ。慣れないけれど安心感がある。歩みは遅いけど確実に一歩一歩進んでいける。Oさんの絶妙なステップの跡を行くので安心です。11:38にやっと稜線に着く。稜線の雪は緩んでいたがそのまま担いで山頂まで細い稜線を登ります。
12:15にやっと山頂に到着。山頂からは、東に白山本峰、別山、取立山、南南東にジャム勝と経ケ岳、南に荒島岳、そして手前に大野盆地、北西に加賀大日山と360度の展望です。この景色だけでも十分お値打ちです。来て良かった。でも今回が一番登りに時間がかかりました。ハア~。アイゼン、ピッケルに変えるのに手間どったからかな?山頂は、少し風があって寒いので稜線でゆっくりしようとすぐに下りることにする。私は、滑降に自信がないので、そのまま担いで稜線まで降りることに。Oさんは、みごとに稜線上や右側に入ってうまく滑って行かれた。
稜線で休憩してアイゼンをとって、いざ北斜面の滑降へ。午後からは雪も緩むだろうと思っていたら、逆に曇ってきて全くのカリカリバーンそのまま。Oさんの板は新品でエッジも効く。しかし、私の板は古いのを持ってきたためエッジが丸いので効きづらく緊張の連続です。ワンターンずつ気を付けて、こわごわ時間をかけて滑る。北斜面を半分くらい滑ってやっと出てきた余裕、写真を撮りながら滑る。常にエッジは研いでおきましょう。大日峠からは、雪は緩みグサグサ。でもカリカリよりまし。岸壁直下緩やか斜面は、楽しんで滑ることができた今日唯一の斜面でした。林道にでる直前までくると雪は益々重く引っかかる。林道にでるとトレースがあるので、ただ立っているだけで車デポ地まで高速で滑れました。越前甲は難しい。今日の雪は上級者向き、3回目でも、まだまだこの山の良さが分からないY森でした。