白山 楽々新道~岩間道

日   程: 2013年10月13日(日)~14日(月・祝)

参 加 者: K内

天   候: 晴れ

コースタイム

10月13日  5:00倉内宅発→湖西バイパス→(R161)→敦賀IC→(北陸自動車道)→福井北IC→(R416、R157、R360)→瀬戸野→8:30新岩間温泉・山崎旅館8:45~(林道・軽トラ便乗)→9:00楽々新道登山口→14:15小桜平避難小屋(泊)

10月14日  6:00小桜平避難小屋発~10:10岩間温泉元湯~11:00新岩間温泉・山崎旅館(入浴)12:00→家着18:30(湖西・高島付近渋滞)

 

記   録

10月13日 標高差が1500M以上ある白山では、全山一斉に紅葉、ということはあるはずもなく、自ずと人はそれぞれの紅葉を思い描きながら山を辿る。山森さんたちは2300M付近弥陀ケ原・お花松原の紅葉を、私は麓のブナ林の黄葉を目当てに山に入った。昨日の雨は上がり、朝から快晴。10月も半ばだというのに、木陰を探したくなるような暑さ。コンクリートでしっかり固められた林道に少しうんざりしながら歩き始めたら、軽トラのおじさんに声をかけられた。キノコ採りらしい。登山口まで荷台に乗せてもらった。林道終点から一時間半ほど急斜面を登り小桜平にでるルート(もちろん非公開)もあるとのことでかなり心ひかれたが、5時間登る予定通りの着実な道を選んだ。

 確かに「楽々」ではあるが何とも変化に乏しい退屈な道だ。結論からいえば、元湯で入浴するつもりがないなら、岩間道を登り楽々新道を下山に使う方がいいと思う。岩間道の方は、ブナ林で始まり、中腹は針葉樹林の中をアクロバティックに抜ける岩混じりの道、2000M付近の尾根道は眺望良く変化が楽しめる。紅葉にはまだ早く、目を奪うほどの花らしい花もなく、唯一の彩りはゴゼンタチバナの真っ赤な実。クマよけのためのラジオを楽しみながら黙々と登る。2組ほど下山のパーティーに出会った。ゴゼンタチバナの赤い実にシラタマノキの白い粒が混じり始めたころ、左手に見える岩間道の尾根が色つき始めた。ダケカンバの幹の輝く白・こずえの黄色、ナナカマドの赤、そしてこの彩りを引き締めるのが針葉樹の濃緑。夢中でカメラに収めるのだが、何ともぼんやりと頼りない。肉眼に勝るものなし・・。

 歩き始めて5時間で広がりのある笹原につき、時間どおり小桜平着と喜んだが小屋が見つからない。残雪期には雪に埋もれて入れないことがある、と聞いているだけで、ほかに何の知識もない。見逃したか、ツエルトで野宿か・・と少し焦りながらさらに一段上の笹原に進んだら、小屋が見つかった。良かった・・。平成22年完成のピカピカの避難小屋。トイレも立派。銀マットが4枚もある。要煮沸とあるが、水もきれいだ。荷物を置いて岩間道分岐からさらに1時間ほど登ってみたが、眺望は開けず引き返した。地図に樅ケ丘とあり納得。同宿者2人。ここから見える夕日(日本海に沈む?)がきれいだと聞いて泊まりにきたという若いお兄さんは、シナノキ平避難小屋からお花松原、七倉山を経て歩きとおして小桜平まで来たという。下山後の電話でシナノキ平避難小屋で一緒だったという山森さんから聞いたところ、水なし、シュラフなし、コンロもなし、身軽な体力頼みの軽装。若いってすごい!!(霜柱が立ち、白山には雪が降ったこの夜、さぞ寒かっただろうと同情したが、後の祭りだった。言ってくれればラーメンぐらいあげたのに、気がつかなくてごめんね。)

 

10月14日 冷え込んで寒かったので、夜中3時ごろお湯を沸かし、ラーメンを食べた。朝は何の準備も片付けもいらず、6時に小屋を出た。一部小沢の中の滑る下りに往生したが、尾根からの眺望、岩稜の登り下り、最後黄葉には残念ながらまだ早かったブナ林の急斜面の下りをそれなりに楽しみながら、岩間温泉元湯に着いた。水着の持ち合わせはなかったが、Tシャツを着て入れるといいなと楽しみに下ってきたが、すっぽんぽんのおじさん(お爺さん?)が悠々と独り占め状態だったので諦めた。けれど楽しみな情報を一つゲット!噴泉塔に行くまでの途中の沢に、手掘りの露天風呂があるとブログに書いていた人があって、その真偽のほどを元湯でテントを張っていた人たちに確かめたら、その中に掘っているまさにその人がいたのだ。毎年6月になり、山崎旅館への林道がオープンになるや否やスコップを持って入山。件の場所に露天風呂を掘ってくれているのだという。怪しげな人たちなら眉唾で聞いたのだが、お酒やジュースも勧めてくれた好青年(?)たちだったので、素直に信じることにした。

 来年の10月末日。ブナの黄葉と、元湯入浴と、秘められた露天風呂を探してもう一度岩間温泉に来ます。だれか一緒に行きませんか(笑)?

 

*一里野付近のGS :毎回段取りが悪くてうろたえるのが、ガソリン切れ。今回もあわやガス欠寸前。一里野温泉の公園そばのGSが開いていて、救われました。皆さん給油は早い目に。

*お花松原のダケカンバの紅葉は、台風18号の時散ったようです。小桜平避難小屋付近の、クロマメノキ(?)の紅葉がきれいでした。

小さな秋
小さな秋
小桜平避難小屋
小桜平避難小屋
朝の日本海
朝の日本海
岩間道
岩間道