中宮温泉から中宮道を登り、お花松原で折り返しピストン
日 程: 2013年10月12日(土)早朝発~14日(月) 自宅発5:00
参 加 者: Y森(CL車)、K山(一般,会計)
距 離: 34km(3日間)
累積標高差: 約2200m
10月12日(土) 曇りのち雨、風やや強し
コースタイム
8:50中宮温泉駐車場発(700m)→(道ロスあり) →9:30中宮道登山口(730m) →10:25 1,000mあたりで休憩 10:35→13:25シナノキ平避難小屋着(1,480m)
大津を朝5時に出発、K山さんを八日市ICでピックアップし、中宮温泉には3時間半で到着。途中、時々雨も降る天候だったが、中宮温泉に着いた時は降っていなかった。でもやや寒い。ここの駐車場には、公衆トイレもある。
準備後、いざ出発。だが登山口の橋を見落とし、林道を行き過ぎてしまった。やや戻って登山口に着く。いきなり2つの急な階段あり。重い荷物で堪える。階段が終わると少し緩やかな草地に変わる。ここでK山さんの荷物が重すぎたので、2人で分け合って登って行く。清浄坂は急登であるがジグザグなのでまだしもまし。清浄坂を、登ると道が緩やかになり両側にブナ林も出てきて荷は重いが楽しい。しかし、雨も振りだし、風も強くなってきた。どうやら、天気がやや冬型になって、しぐれているようだ。少し進むとやせ尾根にさしかかる。ここからは上下カッパをきて注意しながら進む。細尾根は幅50センチ程度のところもあり、馬ノ背のような感じです。そこを過ぎるとトチノキ坂はやや道も広くなりブナも大きい。でも時には右手が急斜面で滑ったら落ちてしまう危ないところもあります。
だんだんと風雨強くなってきました。濡れてゴマ平小屋に行くより、ひとつ手前のシナノキ平避難小屋で泊まって、明日、晴れの中を歩く方がどれだけ楽しいかという思いが頭をかすめる。親友のK山さんに相談すると「それがいい」とのことで。即、決定。
13:25にシナノキ平避難小屋に到着、ゴマ平避難小屋まで行ける時間帯ではあったが、ここで泊まることにする。ただ、ここは、水場がないのが欠点。1日目と2日目の夕食を入れ替えようと思っていたら、若い男性2人パーティーの方が来られた。また下山途中の若い女性1人が立ち寄られ2チームから水を頂けることになった。下山途中の女性からはビール1本も「重いから、さしあげます」と言われ、男性チームにお渡しする。そして夕食は入れ替えずに鍋料理、男性チームにお鍋をごちそう。その変わりにお水もらいました。これで明日は荷も軽い。その晩は4人で持ちつ持たれつで協力し、広く使えて、グッドでした。ここで泊まって大正解。18時半に就寝。はや~い。
10月13日(日) 晴れ 午後、一時ガス、その後快晴
コースタイム
5:18シナノキ平避難小屋着(1,480m) →8:05ゴマ平避難小屋(1,860m)8:35→9:45三俣峠(1,970m) →10:40 うぐいす平(2,090m)10:50→11:00地獄覗(2,145m)11:05→11:33北弥陀ヶ原(2,160m) →12:36お花松原展望地 (2,280m)12:45→13:50北弥陀ヶ原→14:20地獄覗→16:27ゴマ平避難小屋着
シナノキ平避難小屋をヘッデン点けながら5:18に出発。出発後、アップダウンはあるもののイチイ坂ではブナ林が素晴らしく、また滝ケ岳を右に巻くあたりからは、・・・ ジェジェジェ~真っ白な白山が、昨日の雨は山頂では雪だったんだ~。昨夜、冷えたはずだ。やっぱり雨の中歩くより白山見ながら歩く方が楽しい。約3時間でゴマ平避難小屋に到着。やっと空荷になれる。そして私は白山の全ルート制覇、達成。(^_^)v 小屋に大きなリュックを置いて、ここで泊まる意志を表明しておく。8:35ここから空荷で出発。昨日、シナノキで泊まった時から山頂登頂は無理、お花松原の紅葉を見て引き返すコースに変更する。
出発後まもなく標高差約200mの急登。そこを登り切ると一気に白山方面の山々が見えてきます。でも見ていると、いくつもの山を越えていかねばならないことが分かる。2,077ピークは左を巻いて、三俣峠から少し登り、間名古の頭は右に巻いて進む。この途中にガレたところもあって少し緊張。右に白山と地獄尾根、でも山頂はガスがかかってしまった。ゴマ平小屋より上は木々も、より色づいて美しさが増す。(今回は2,000mあたりが紅葉前線ピーク)少し疲れて、うぐいす平で小休止。ここから10分で地獄覗に到着、ここでは、地獄尾根の崩壊の荒々しさを一望にすることができる。花の白山からは、イメージしにくい景色だ。
北弥陀ヶ原からは木々の背丈も低くなり、木道や紅葉で、益々きれいで写真タイムも多くなる。まるで日本庭園のようだ。そして下山者も多くすれ違う。ほとんどがゴマ平泊の人達だ。今日は、きっと定員一杯だろうな。北弥陀ヶ原を超えるとハイマツやナナカマドの稜線歩きとなり視界が広がり、白山も大きくなってきたが山頂のみガスに隠れている。お花松原を一望できるところで写真を撮りまくる。昨日の冷え込みで一気に紅葉もピークを過ぎていったようだ。でもまだ、十分紅葉は楽しめました。
山頂はガスのままなので仕方なく引き返します。しばらくして振り返ると、なんと山頂のガスが取れてるではありませんか。で、また写真タイムの始まりで何枚もの白山写真を撮って満足して帰りました。帰りに北弥陀ヶ原で、これから山頂に行って小桜平避難小屋で泊まるという途方もない若者と出会う。ガスは持たず、今夜はパンとジュースだと言っておられた。心配したけど、K内さん情報で遅くに到着されたようでした。帰りは、いくつものピークの登り返しがあってなかなか着きません。疲れました。
16:27ゴマ平避難小屋に到着。26人に外にツエルト1人、定員オーバー。荷物を置いてたお蔭で小屋の中に陣取ることができた。ここはすぐ近くに水場があり助かる。人が多いので夕食も小屋の端で、そっと食べている感じ。ぎゅうぎゅう詰めは、しんどいです。小屋外では、満点の星と市街のネオンがきらめいています。避難小屋泊の山行もいいもんだと若干思えてきました。他のパーティーの宴会もうるさいなと思いつつ床につくと寝入ってしまいました。ここの小屋はトイレが部屋側に開くので匂いがやや気になります。20時頃に就寝。
10月14日(月) 快晴
コースタイム 5:15ゴマ平避難小屋発(1,860m)→7:55シナノキ平避難小屋(1,480m)8:10 →10:53中宮温泉駐車場着(700m)
今日も、ヘッデン点けて5:15小屋を出発。今日は、下山のみ。途中の稜線上で右手からご来光がさす。早速カメラに収める。 (^-^)このあたりの紅葉も捨てたものではない。だが、この道、下りだけど、アップダウンが多く疲れた体には厳しい。特に巻いてはいるものの滝ケ岳への登りはきつい。白山は今日も山頂までくっきり見えています。イチイ坂のブナも色づきはじめています。シナノキ平避難小屋までもう一登りして、下ってやっと小屋に到着。ここで小休止。エネルギー補給して、トイレも利用。ここのトイレは部屋側に開かないので全く匂いなし。さあ出発。
ここから3時間。思えば、このあたり雨の中を登ってきたが、こんなに良い(楽しい)道だったとは。やせ尾根も今日は楽しく余裕を持って下り、清浄坂も難なく下り中宮温泉の赤い屋根が見えてきて、ああ、下りてきた~と感無量。同時にお休みもう終わりだと実感。最後の急な2つの階段を下ると到着です。記念写真を撮って3日間の山行を締めくくりました。
雨やら荷物の重さやら、アップダウンの多さやらで疲れたけど、思い出に残る山行でした。中宮道は加賀禅定道、楽々新道、岩間道、北縦走路に比べると、滑りやすく、道も細く草や笹つきで、やや注意を要すると思いました。下山後は中宮温泉「日本秘湯を守る宿」の「にしやま旅館」の温泉に入り、移動して「いわなや」でイワナ料理を頂き帰途に着きました。同行のK山さま、食糧も用意して頂き、ありがとうございました。またどっか避難小屋泊で行きましょう。