八ケ岳連峰 硫黄岳(2,760m)~横岳(2,830m)~赤岳(2,899.4m)周回 報告 

~ 温泉と 青空と 評判の山荘と 雄大な展望を楽しむ ~

【日 時】2023年(令和5年)8月26日(土)~27日(日)  

【参加者】Y森(CL)  K川(SL記録)  S口(SL)  N堀(記録) の4人

 

 8月26日(土)  

【天 気】晴れ後曇り最後は、雨

【データ】距離7.2K  累積標高差登り746m  行動時間3時間17分

【コースタイム】

 11:50八が岳山荘P発(1,493m)→12:51赤岳山荘前(休憩1,685m) 12:57→13:48MAMMUTのジープ場13:55

→15:06赤岳鉱泉(2,220m)着

            

 

 

【内 容】 

 いつも雨で、ご縁が薄かった八ヶ岳に行きませんかと言う有り難いお誘いを受けて、南八ヶ岳の主峰、硫黄岳〜横岳〜赤岳縦の縦走山行に女子4名で行って来ました。

 

  5:50膳所駅発、名神の工事渋滞1時間を経て、美濃戸口登山口11:45着。一旦、赤岳山荘前の駐車場を目指すも道が悪いので、引き返して八ヶ岳山荘前駐車場に停めて、いざ出発!暫く行くとこれなら車でも来れたねと言うぐらいの道が続く。第1駐車場と第2駐車場の40分のこの道程が、明日、しっかり身に染みるのだが、この時は全く気にならず、機嫌良く歩いて、赤岳山荘前から約50分歩くとMAMMUTと赤岳鉱泉小屋と行者小屋のコラボのジムニーが停まっていた。それを見ながら、カッコ良いねとこの日は余裕たっぷり。北沢道を歩いて赤岳鉱泉を目指す。

  シラビソの針葉樹の樹々に一面の緑が輝く苔むしたもののけ姫の森、八ヶ岳ならではの森に遭遇。沢沿いの登山道を気持ち良く、マイナスイオンの森の英気を深呼吸しながら、歩いて行く。赤岳鉱泉小屋直前に雨が降り始め、急いで小屋に到着。ギリギリセーフ。雷雨に遭わずに良かった。

  そして今日のメインイベント、おしゃれな赤岳鉱泉小屋。4000円(一人+1000円)で個室を撰べる。温泉付き、18;30までと言う事で急いで入る。有難い。山で温泉なんて。こんな極楽はない。着替えの場所は、4,5人、洗い場には、3,4人、湯舟には3人、10人ぐらいは十分収容できる。気持良いよ。

  そして今夜のディナーは、分厚いステーキ&セロリ、野菜、ソーセージ入りのポトフ&キャベツのコールスロー。何とも贅沢な山小屋の食事。そして、全てが拘りの設備。食堂のテーブルと椅子、清潔なトイレ、本や漫画が満載の暖炉付の談話室。そしてこれは、絶対に伝えたい女子専用の更衣室。そこは、多分新しく増設された6畳ぐらいの個室。3つの椅子付き洗面台,2つの一畳ぐらいの個室の更衣室、おしゃれなソファー、全身が映せるミラー、こんな素晴らしい女子用更衣室を未だかって見たことがない。素晴らしいの一言。今日の最大の報告事項、ってなんなん?それぐらい今日は歩いていないという事です。明日の顛末を知らない呑気な1日が終わります。  (記  K川)

                        

8月27日(日)  

【天 気】快晴のち時々曇り

【データ】距離14.4K  累積標高差登り1,120m  行動時間11時間52分

【コースタイム】

 6:14赤岳鉱泉(2,220m) →7:56赤岩の頭(2,660m)8:01→8:30硫黄岳(2,760m)8:49→9:10硫黄岳山荘(2,651m)9:24→10:19横岳(奥之院,最高峰2,830m)10:25→10:43三叉峰(2,825m)10:45→11:57赤岳展望荘(昼食)(2,739m) 12:17→12:55赤岳山頂(2,899.4m) 13:14→14:43行者小屋(2,355m)15:00→17:10赤岳山荘前17:12→18:01八ケ岳山荘P着 

 

【内 容】

  二日目は魚料理の美味しい朝食をいただいた後、赤岳鉱泉を6時すぎに出発。前日夕方に降った雨が朝の空気を一層澄んだものにしてくれ本当に清々しい。さあ、まず硫黄岳!真っ青な空に白い雲、針葉樹林の緑、そしてビロードのような苔の緑が相まって格別に美しい。硫黄岳への道は急登と聞いていたがそれほどきつくなく、傾斜が緩んだ所で景色を堪能しながら歩いた。赤岳の名の由来は山肌が赤褐色だからだそうだが、すでにここから土が本当に赤い。頂上近くになると徐々に岩塊が出現。あまり予想していなかったのでちょっと驚きつつリーダーを見習って登り、下を見ないようにしてついていく。

  頂上は岩礫を敷き詰めたような広々とした場所で北縁は爆裂火口の断崖が切れ落ちたようになっている。横岳、赤岳の眺めもすばらしい。三角点を探すも、崩落の危険性があるので近づけず断念。

  さて次は横岳。登る前は赤岳のことを気にかけていたが、実は名の通りゆったり横たわっているこの横岳が予想外に長く、峻険で時間がかかってしまった。奥の院、無名峰、三叉峰とあり、岩登りが得意なS口さんがどこに手や足を置くか、何に気をつけるか一人ずつ鎖や梯子を下りきるまで常に声を掛け続けて下さった。お陰でとても心強かったし、学ぶことが多かった。緊張の合間には冗談も交えて、それで一旦リラックスできまた次の岩塊に挑戦することができた。

  ようやく赤岳天望荘につき昼食をとりながら一息。すでにコースタイムより遅れていたが焦ることなく安全第一にしっかり赤岳を登っていこうということになった。赤岳はほぼ頂上まで鎖があり予想していたより登り易かった。

  赤岳を登りきれた喜びは大きかったがここからの下りが第二ラウンドの始まりであった。侵食された山肌に岩が多く、AMMUTのロゴマークの入った階段がしばらく続くが、小石と土が載っているので滑りそうになる。また金網の階段は網の貼っている方向により非常に滑りやすく要注意だ。鎖と階段の連続が終わってもガレの下りが長く続く。

  最後は再び美しい苔の絨毯が迎えてくれ、最初の感動を思い出させてくれた。林道を40分ほど歩き美濃戸口登山口に到着。駐車しておいた八ヶ岳山荘にて温泉に入り、帰路についた。鎖、梯子は多くあったがそれほど高度感がないので初心者が慣れるのによい山だと感じた。絶好の眺めと、アスレチック感、赤岳独特の威容が楽しめる内容の濃い山行であった。リーダーとして常に決然とパーティを引っ張ってくださったY森さん、岩場を的確な指示で先導して下さったS口さんと常に後ろから温かく見守り安心感を与えて下さったK川さんお二人のサブリーダーのお陰で完遂することができました。本当にありがとうございました。               (記  N堀)

 

 

 

 

 

 

 

 


個人山行 涼風を求めて白山山行

個人山行 涼風を求めて白山山行

 

【日 時】 2023年8月21日(月)~22日(火)

【参加者】 Ts本、A見、A隅、Mr

【行 程】

(1日目)

別当出合(08:55)・・・中飯場(09:30)[休憩10分]・・・別当覗(10:25)[休憩5分]・・・甚之助避難小屋(11:25)[休憩 20分]・・・南竜道分岐(12:15)[休憩5分]・・・エコーライン分岐(12:30)・・・白山南竜山荘(12:45)

(2日目)

白山南竜山荘(04:05)・・・展望歩道展望台(05:00)[休憩25分]・・・白山室堂(06:25)[休憩 20分]・・・御前峰(07:15)[休憩 10分]・・・大汝峰下の分岐(08:15)・・・大汝峰(08:30)[休憩15分]・・・巻き道の分岐点(09:00)・・・大汝峰下の分岐(09:20)・・・白山室堂(10:10)[休憩 30分]・・・黒ボコ岩(11:00)・・・南竜道分岐(11:25)・・・甚之助避難小屋(11:40)[休憩 10分]・・・別当覗(12:15)・・・中飯場(12:40)[休憩 10分]・・・別当出合(13:30)

【報 告】

盆が明けても猛暑が続く中、涼風を求めて白山へ出かけた。湿った空気の影響で天気はやや不安定。午後から雷雨もあるとの予報で、5時に大津を出発、8時半に別当出合の駐車場に到着した。平日ということもあって停まっている車は数十台。登山口に近いスペースに駐車することができた。身支度を調えて9時前に出発。別当出合は標高で1200メートルあまりあるが、日が照りつけると暑い。しばらく登ると中飯場につき水分を補給。さらに登って別当覗あたりまで来ると汗がしたたり落ちる。この頃からだんだんと雲が厚くなり別山や山頂方面の景色が見えなくなる。甚ノ助小屋に着いた頃には遠くの方でゴロゴロと雷鳴が聞こえてきた。甚ノ助小屋で昼食休憩をして、南竜馬場方面に向かう。

 花の山と言われる白山、夏の花はピークを過ぎたようだが、白いヤマハハコやハクサンボウフウ,黄色いオタカラコウやアキノキリンソウ、紫のハクサンフウロやオヤマリンドウ、他にもハクサンカメバヒキオコシやオンタデ、イブキトラノオなどたくさんの花を楽しむことができた。

 昼過ぎに南竜山荘に着いた。室堂と違ってこちらは人が少ない。私たちのグループで一部屋をゆったりと使うことができた。着替えを済ませて山荘前のデッキで早速ビールで乾杯。するとアサギマダラの蝶がたくさん飛び交っていて、とてもフレンドリーに頭や肩に止まってくる。白山の花を求めて集まってきているのだろうか。楽しいひとときだった。夕方は一雨降り、遠くに雷が光っていた。やがて雨がやむと西の空がオレンジ色に光り、南竜馬場のキャンプ場のキャビンが赤く照らされてとても美しかった。 

 二日目は予定時間を1時間早めて4時に出発。笹藪の登山道を朝露に濡れながら展望歩道を登り始める。クマザサの裏がヘッドランプに照らされて白く光るのが幻想的できれいだった。1時間ほど登ると展望台。快晴の空に北アルプスの槍ヶ岳・穂高や乗鞍岳、御嶽山さらに南に恵那山などが雲海の上に並んで見える。槍ヶ岳の隣あたりから朝日が昇ってきた。素晴らしい展望に大いに感動。

 展望歩道を登ってていくとタカネマツムシソウを見つけたり、花はなかったがアオノツガザクラの群落、葉っぱの上に赤い実二つの植物は後で調べたら「オオヒョウタンボク」だった。

 6時30分前に室堂に到着して少し休憩していると従業員さんたちのラジオ体操(ドラえもんバージョン?)が始まり、付き合って一緒に体操をした。そこでA隅さんは室堂に残り、男三人で御前峰~大汝峰~室堂の周回コースに進んだ。陽が当たってきたが、やはり高山は涼しい風が吹いていて御前峰山頂は爽やか。広がる雲海の上に浮かぶ山塊を眺めながら写真をたくさん撮った。さらに御池めぐりコースを進み、油池や紺屋が池、翠が池など火口湖の青い色を楽しみながら歩いた。次は大汝峰のピークに取り付く。岩岩した登山道を乗り越えて大汝峰山頂へたどり着くと富山湾の方まで360度の大展望。しばらく展望を楽しんだ後は七倉山への分岐まで降りて大汝峰の西側をくるりと回って御池めぐりコースへ戻り、室堂へと帰った。室堂センター前ではA隅さんと行き違い-御前峰に登ってきたとのことで遅れて合流。行程や時間をしっかり確認しておくべきだった。

 10時30分過ぎに下山開始。気持ちの良い弥陀ヶ原を抜け、黒ボコ岩から砂防新道へ、甚ノ助小屋、中飯場とたどって13時30分に登山口に下山。駐車場はすでに暑さの中だった。帰りに白峰温泉総湯に立ち寄るが定休日。大野市のあっ宝んどに立ち寄ってから帰った。異常な下界の酷暑から逃れて、白山の涼しい風と蝶や花に癒やされ楽しんだ二日間の山行だった。(Ts本)

(一口感想)

天候が心配でしたが結果的に2日とも晴れて展望新道からのご来光は素晴らしかった。久しぶりの白山は、酷暑の中でも秋の気配。色とりどりの秋の花に心和む2日間でした。参加できて良かったです。ありがとうございました。(A見)

 

日々続く猛暑から逃れ涼風の白山連峰へ・・。

 流れる汗、絞りながら高原の南竜山荘に着くと、アサギマダラが8頭程で美しい翅を広げて舞って迎えてくれた。

 フレンドリーな蝶々は我々から離れず、ベランダに干した帽子に5頭も止まり暫く彼らと遊んだ。

 翌日の御来光は、遠くアルプスのシルエットから神秘的な光線が動き出し輝かしい太陽が出てきた。モクモクと展望雲海も眼下にある。

 感動の一瞬を温かい飲み物で心に刻む。朝日を浴びながら展望歩道を歩くと、朝とれの苺が甘酸っぱく口の中で弾けた。白山の多くのお花にも出会えた。

 室堂に着くと、突然ラジオ体操歌曲が始まりびっくり。御前峰からの景色はどれも個性があって楽しませてくれるが、特に赤いお屋根の山荘が収まっている風光。

 初めてのコースでしたが、リメンバー5回目一歩一歩噛みしめて歩いた。この企画のTリーダーとこの仲間たちに感謝・感謝。そしてお詫び。ありがとうございました。(A隅)

 

初めての白山山行きに参加しました。

白山は初めての登山でした。山荘泊りも寝心地も到着後の小宴会もよかったです。2日目の朝4時出発で朝露に濡れながら木道を歩くと周囲には熊笹があり、表面の緑と裏面の白い輝きの美しさに感動しました。御前峰、大汝峰の頂上では視界360度は絶景でした。

下山後は皆さんでお風呂へ行き疲れを癒せました。すべてが初めての山行きでした。

リーダのTsさん、A見さん、A隅さんご一緒いただき御礼申し上げます。(Mr)

 

8月度ハイキング部例会 奥島山(標高 424m)から長命寺山(標高 333m)

【実施日】2023年8月20日(日) 

【天 気】晴れ

【参加者】N野(CL)、K部久(SL)、Y森、Y田比、H井、K西、Nま、A元、K部秀(一般)

【コースタイム】

JR 近江八幡駅8:00→8:20駅北口バス停6番(長命寺行き)==8:40渡合バス停

→9:05若宮神社→10:05分岐10:15→10:55天之御中主尊碑(380m地点)11:05

→11:20奥島山(424m)11:30→11:35空奏テラス11:50→12:30長命寺山(333m)

→13:15長命寺→13:50長命寺バス停==14:10JR近江八幡駅  

 

 

 

 【記 録】

当日は残暑厳しいと覚悟していたものの、「熱中症警戒アラート」が発令され、最高暑さ指数(WBGT)も32と危険レベルでの山行となりました。

 渡合でバスを降りると若宮神社まで暑さで焼けたロードを歩きます。田園地帯ですが、元々干拓される前は山際まで琵琶湖が入り込んで、長命寺一帯の山々は「奥島」と呼ばれていたとのことです。登山口からは林道歩きが続きます。休暇村との分岐から急登の登山道になり、380m前後からは目を瞠るような巨岩が現れます。奥島山(津田山)山頂には磐座が祀られていましたし、山頂近くの琵琶湖を望む巨岩の集合体は空奏テラスと名付けられていました。テラスに上がって記念撮影を済ませ、対岸の蓬莱山から連なる比良山系の眺望とエンジン音を響かせながら琵琶湖を行き交うレジャーボートを眺めながらゆっくり休息しました。

 奥島山から長命寺山へはほぼ下りですが、太陽の南中と重なったためか日陰がなくなり頭上からの日射が厳しい。長命寺山は展望なしの山頂ですが、少し東へ移動すると琵琶湖側と反対方向の猪子山から繖山、安土山、西の湖、八幡山などが見渡せました。

 長命寺の手前には有料道路の終着駐車場とトイレ、屋根付き休憩所があります。本日の目的地はここまでとし、エネルギーと水分補給をして、800段近い参道の階段下りに備え、帰路につきました。

 低山とはいえ、過酷な気象条件下での山行でした。度々の休憩とスローペースと皆さんのチームワークで全員無事に下山できたのが何よりでした。参加して下さった皆さまに心から感謝申し上げます。 

               (記録 N野)

 

 

 

 

 

 

 

 


個人山行 若狭耳川うつろ谷 沢登り

山域:若狭

メンバー:T成、T本、T中

工程:8月19日(土)晴 行動時間5時間14分

    耳川赤坂山登山口8:38ーうつろ谷入渓ー赤坂山12:58ー耳川赤坂山登山口13:58

 

溯行の初めは、倒木だらけの荒れた渓相でどんな沢何だろうと心配しましたが、滝が出始めると、登っても登っても滝が現れワクワクしました。

滑の綺麗な所もあり、稜線に上がると眺望は良く、大満足の沢登りでした。

同行下さった皆様ありがとうございました。(T本)

今回の沢は滝が多く、あまり滝の経験がなかったのでいい練習になりました。ただ落差が大きい滝は恐怖心もあったので諦めて巻きました。

天候にも恵まれとても楽しい沢登りでした。(T成)

 沢登り大好きなT本さんと急遽参加されたT成さんと僕にとって山友会では初めての沢登りの3人で充実した沢になりました。

以前、うつろ谷を遡行した時はコンパクトで容易な沢の記憶が残っていたが、今回は台風通過の影響で増水していた。

 

2ヶ所の滝は巻いたけど、その他の滝はシャワークライミングで時には寒いくらいの水をたっぷり全身に浴びて楽しい沢登りを満喫できました。(T中)

個人山行 ~ジャンダルムの天使に逢いに~ 西穂高岳から奥穂高岳テント泊縦走、白出沢ルートから下山 

【日にち】2023年8月11日(金)~13日(日)快晴

【メンバー】K口(L)、Y岡、S口、N西

【コースタイム】

◆8月11日(金)

1:30新穂高駐車場着・仮眠、7:00ロープウェイ―7:30新穂高駅―9:00西穂山荘

◆8月12日(土)

2:15西穂山荘―3:20西穂独標―3:50ピラミッドピーク―4:10チャンピョンピーク―

4:40西穂高岳―6:45天狗ノ頭―9:20ジャンダルム―10:50馬の背―11:10奥穂高岳―

12:15奥穂山荘

◆8月13日(日)

4:55奥穂山荘―6:00アビナイヨ岩―7:10荷継小屋後―8:20渡渉橋―9:15白出沢出合い―10:10穂高平小屋―11:00新穂高温泉センター

【メンバーの感想】

コロナ禍前より計画してようやく行けました。

台風6号と7号の合間を縫うように3日間とも晴天が続いて楽しむ事が出来ました。

行程はそれ程長くは有りませんが、登り下りが連発し、その中で鎖場やガレ場等気を抜けないルートが続きました。

これも、チームで声をかけ支え合い、時には笑いながら歩きました。

西穂山荘と奥穂山荘のテント場では今までに無いくらいにダラダラも出来ました。

緊張と緩和の山行になりました。チームの皆様お疲れ様!!(K口リーダー)

 

天候が心配されたジャンダルム山行でしたが、快晴に恵まれる絶好のコンディションで臨むことができました。

初日ののんびり山行と打って変わって、核心の2日目は1:00起床の2:15発。体力を温存しつつ核心部へ。

結果、全員が危なげなくクリアできた! K口リーダーの岩トレ等の賜物と言っても過言では無い。

S口さん、N西さんは心身とも充実しておられた。全員リラックスして臨める事に感謝します。皆様ありがとうございました!(Y岡)

 

                 ~超ハードながら、「今まで生きてて良かった」レベルの幸せな山行~

 随分前から、K口氏からジャンに行くよー!とお声掛けいただいていた。頂上の天使がどうのこうの、天狗?ロバの耳?馬の背?次々と現れる難所があるらしい。難所に備えて多忙な中、岩トレを何度も組んでいただいた。雨天になったら、室内のクライミングジムにも。岩をよじ登ることには慣れていったが、西穂高→奥穂高のコースのことを調べると「一般登山道ではありません。経験者向けの難ルートです。重大な遭難事故が度々発生しています。」とか書いてあって怖気付く。

 そうこうしているうちに当日は目前になり、益々心配になるので今ある不安要素を一つずつ消していくことにした。

⛰ココヘリに入る

⛰前夜車中泊、テント泊での睡眠不足を解消できるよう眠剤を処方してもらう

⛰12kg以上の荷物を担いで早朝三上山に登ること数回

⛰高地ですぐ充電のなくなる古い携帯を機種変更する

⛰荷物を軽量化。持ち物をもう一度見直して生きていられる最低限に絞る(臭くてもいい)

⛰不安はリーダーやメンバーに遠慮せず言う!・・・

やれるだけのことをやったら、あとはメンバーのことと自分のことを信じようと思えて覚悟を決める。

 

 いよいよ新穂高温泉に向けて出発。もう天候はダメかと思った台風6号と7号のハザマは晴天の三日間となった。山の神様ありがとう。早めに入った1日目西穂高のテント場では、良い場所を確保して体力を温存。西穂高山荘から奥穂高山荘までの難ルートを少しでも余裕をもって踏破するために2:15出発という経験したことのない前倒しの活動となった。結果この前倒しが功を奏した。涼しいうちに距離を稼ぎ、危険な場所での離合や混雑を減らす。何より時間に余裕があるので焦らず気持ちにゆとりが生まれた。切り立つ岩のアップダウンの繰り返しに余裕があったとは言えないが、前後をK口リーダーとY岡さんにはさんでもらって、安心して進めた。それにしても、落ちたら死ぬとこだらけの道中は緊張の連続だった。そこをほぼ標準タイムで踏破できたのは、私にしたら上出来。リーダーや同行メンバーのサポートのお陰であることは間違いない。

 最終日の降りは白出沢ルート。想像以上に厳しいコース(悪天候になったらすぐに通行禁止になるの

は必須)で、体力を奪われたがなんとか歩ききれた。天候に恵まれ、メンバーに恵まれ、体調も崩さず、ジャンダルムの天使に出会えた幸運にただただ感謝したい。(S口)

 

               ~ジャンダルムの天使に逢いに 岩場が苦手な私がジャンダルムに挑む 葛藤の日々~

 ジャンダルム:どでかい岩稜をさす言葉。子供に表現させれば「ちょうでかいコブ」だ。大人が言えば「近寄りがたい岩場」、正しい大人に言わせれば「決して近寄ってはならない禁断のコース」。このコースは一般登山道ではない。エキスパートオンリー。日本にあまたある山の中で、名前で脅し、力量で脅している究極のツワモノだ。葬式と密接にかかわっている岩峰といえるかもしれない。多くの命を飲み込んできた山である。それゆえの魅力がこの岩峰にはあり、そのために技術体力を鍛えて挑戦する夢を捨てきれない。もしこの岩峰の名前が、ジャンダルムではなく、例えば、ずんぐりした形を見て「丸山」と名付けなれていたら、これほど惹かれる山塊として我らをひれ伏し続けてこられただろうか・・・

 以前読んだ本にこのように書かれていた。まさか、自分がジャンダルムに挑むときがくるとは思ってもいなかった。

 

 「もしジャンダルムに行く時があれば、声をかけてください。」と軽い気持ちで言っていたら、ほんとにジャンダルムに行くことになってしまった~。ヤバいよヤバいよ(;'∀')

 金毘羅山Y懸尾根での岩トレでは、久しぶりの岩の感覚で取りつきから足が震えた。実践練習で予定していた釣り尾根から前穂高岳は悪天候のため中止となった。夏山集中の剣岳で自分の力量を確認したかったが家族がコロナに感染したため直前でキャンセルした。剣岳でかなりびびっているのに、更に難易度の高いジャンになど行けるはずがない、早く辞退を申し出しないと!と思っていた矢先に、K口リーダーから三上山での岩トレの案内がきた。最後の練習だ。S口さんはスイスイ登っていかれるが私は必死だ。私だけめっちゃ疲れている(^^;)こんな状態でジャンに行ったら迷惑をかけてしまうし、もしかしたら死んでしまうかもしれない。やっぱり私なんかが行く場所ではないんだ、辞退せねばと思ったが、S口さんに「不安なのは私もいっしょ。行かへんかったら心細いやん。」と言われ、その気持ちはめちゃくちゃよくわかるので覚悟を決めた。しかし動画を見るとやっぱりこんな場所ムリだと、大きな不安にかられ葛藤の日々であった。

 職場では8人中5人がコロナに感染し、私もいつ感染してもおかしくない状況であった。私が感染しなかったら、それは山の神様が応援してくれているのだと思うようにした。結果、私は感染しなかったが、台風7号が接近していた。K口さんから、台風の状況次第では双六岳と槍ヶ岳の周回に山替えするかもしれないと連絡がきた。確実に台風の影響を受けるだろうと思い、山替え確実だと思ったら一気に元気になった。ジャンに行かなくていいんだとほっとした。(^^) しかし、一向に山替えするという連絡はこなかった。覚悟を決めていざ出発。

 

 深夜に鍋平駐車場に着くと、無料駐車場は既に満車であった。有料駐車場で仮眠をして7:00のロープウェイに乗って西穂山荘に向かう。9:00から西穂山荘前の日陰で小屋番&瞑想&人間ウォッチング。いつもならせっかくたっぷり時間があるので近くの山を歩きたいなと思うが、今回は翌日のジャンのために無駄に体力を消耗してはいけないと考えじっとしていた(*^^)

 当初の計画では午前5:00登山開始であったが、台風の影響による天気の崩れとペースダウンを考慮して、出発時間が3:00そして2:00へと前倒しになった。気象予報士である西穂山荘オーナーの天気予報を聞いて、夕方6:00頃にテントに入り1:00に起床した。眠剤のお陰ですっきり起きることできた。見上げると満天の星が輝いている。準備を整え2:15登山開始。午後からは天気が崩れやすくなるため、他の登山者も早めに行動されていた。

 西穂高岳に着いた頃には陽が登り初めヘッドライトを外した。いよいよみちルートが始まる。激下りの後の狭い登山道、そしてまた一気に登る。高度感はあるが鎖もあるので歩ける。間ノ岳は浮石が多い。大きな岩でもぐらぐらする。その付近には私たちだけしかいなかったが、他の登山者がいれば落石に要注意だ。天狗ノ頭で奥穂高岳から歩いてきた登山者に出会う。互いを励まし合いながら歩きだす。なんといいお天気なんだろう。視界に入るのは実に美しい景色だ。心配していた逆層スラブも岩が渇いているので問題なく歩ける。随所に落ちたら死ぬところがあるが、狭いが足場もあるので丁寧に歩けば大丈夫だ。ルートを邪魔する出すぎた岩がやっかいだ。その岩でバランスを崩さないよう要注意。天狗のコル付近にくると少し人が多くなってきた。このような山で出会う人は皆同志だ。お互いの健闘を祈る。

 いよいよジャンが目の前にどんと構えている。今までの岩場歩きと大きくは違わない。一歩一歩しっかりと歩き進める。陽射しを浴びていないからだろう思ったより疲れていない。馬の背とロバの耳だけが一番の難所と思っていたらしっかり落とし穴があった(^^;)大きな岩と岩の間に人がすっぽり落ちてしまう隙間があり、めちゃくちゃ怖くてなかなか渡れない。後ろのY岡さんの「大丈夫、大丈夫。」の言葉に励ましされ何とか渡れたが、こんな場所があるなんて聞いてないよ~。

 9:20ジャンダルム登頂!エンジェルが迎えてくれた。山が幾重にも遠く重なり、想像をはるかに超える絶景だ。エンジェルの背景には槍ヶ岳が聳えている。釣り尾根の稜線もきれいに見える。他の登山者も登ってきて、皆が思い思いの写真を撮る。感無量。残すは最難関のロバの耳と馬の背を無事に通過するのみ。「ウマノセ」と書いてあったので分かったが、ロバの耳はどこだったのだろう・・・。気づかないうちに通過していたようだ。奥穂高岳の山頂はすごい渋滞だ。滋賀山友会のTシャツのお陰で声をかけてもらえる。梯子を下りて11:10奥穂山荘に到着。無事に到着できた!自分の力だけでは到底登ることはできない。山の神様、支えてくれたメンバー、全てのことに感謝しかない。

 テントを張り終えてほっと一息ついた頃から、奥穂のテント場は続々と埋まっていく。夕方になると場所がなくて、涸沢岳の登山道にテントを張る人もでてきた。改めて、早く歩き始めてよかったと思う。近くに来た若い外国人女性はテントを張らずシュラフのみで寝るようだ。どうやらシュラフカバーがいいらしい。夕食を済ませてテントに入る。翌日は4:00起床、5:00下山開始予定。事前情報によると白出沢ルートもなかなかのコースらしい(^^;)私はせっかくなので1時間早く起きて涸沢岳に登ることにした。

 3:00起床。テントから出ると今日も空いっぱいに星が輝いている。準備をして涸沢岳へ向かう。往復30分程度であるが、暗くて道がわかりずらくうろうろしていたら、北穂高岳に向かうという男性がこられたので付いていった。涸沢岳から北穂高岳への道も暗いのでわかりずらそうであった。

 4:00にテント場に戻りテントを撤収し、予定通り5:00下山開始。何とか駐車場まで天気がもってくれることを祈る。奥穂山荘を出るとゴロゴロした岩だらけの場所に出る。途中までは階段状になっているが、その後は浮石だらけで非常に歩きにくい。これは大丈夫だろうと思うような大きい岩もぐらつくので危ない。いっきに下ったので振り返ると奥穂山荘がかなり遠かった。「アビナイヨ」岩の近くには、前を歩いた人のであろう血痕が岩にべっとりついていた。ほんと、気をつけないとアビナイヨ。荷継小屋後を過ぎると暫く振りの登山道に入る。なんとも可愛らしいおこじょの子供に遭遇。暫しの癒されタイムであった。壊れそうな木の梯子をいくつか通過すると、白出大滝の流水音が聴こえてきた。ここからは鎖と梯子の連続だ。 鎖のお陰で安心して歩ける。そして絶景だ。台風がきているとは思えない快晴でとても気持ちがいい。重太郎橋も問題なく通過できた。白出沢ルートを登っていく人には脱帽だ。めちゃくちゃしんどいルートであることは間違いない。白出沢出合から林道に出て、穂高温泉センターでゴール!!からの鍋平駐車場までの道のりが辛い。皆が登ることに一所懸命になり、口をきくと息が苦しくなることを知って無言で登った。温泉に入っておそばを食べて帰路についた。

 

 “山登りで一番難しいのはね、登ることじゃない。登った山を無事に下ることだ。無事に下って初めて登山が成功するんだよ” K口リーダー、Y岡さん、S口さん、本当にありがとうございました。1回目の金毘羅山での練習の時から、絶対に私にはムリだと思っていました。連れていっていただいて、本当にありがとうございました。素晴らしい経験ができたことに感謝です。こんな私でも皆さんのお陰で登ることができました。どれだけトレーニングをしてもきっと不安はなくならなかったでしょう。動画を見て予習もしていきましたが、自分で登って経験したからわかることたくさんありました。山登りは一歩前に進めばいつかかならず頂上が現れます。誰に対しても裏切ることなく達成感を与えてくれます。行ってみたいな!と思っておられる方は、トレーニングをして是非チャレンジしてみてください。素晴らしい世界が待っていますよ(^^)

 

◆ジャンダルムの天使に逢うために私がやったこと

・靴を新調した。正解だった。しっかりグリップが効き、岩場も安心して登れた。

・ザックの背面パッドをシュラフマットの代用にした。元々どこででも寝られるので全く問題なかった。外付けマットは岩場では邪魔になったと思うのでよかった。そして軽量化できた。

・プールの階段の手すりを使って懸垂をして体力作りをした。岩場を腕の力で登ると体力の消耗が激しかったので、懸垂で上腕二頭筋と背筋を鍛えた。実際は狭いがちゃんと足の置き場があったので、腕力を使うことはほとんどなかった。(N西)

 


オールラウンド部例会~白峰三山~

山域:南アルプス白峰三山縦走

メンバー:F井、K藤、T中

工程:8月11日~13日

 11日(金)晴 山行2時間48分 休憩27分 行動時間3時間15分

    広河原10:20-10:51白根御池分岐11:04ー11:34第一ベンチ1140-12:15第二ベンチ12:21-13:35白根御池小屋(テント泊)

 12日(土)晴のち曇り 山行7時間52分 休憩2時間8分 行動時間10時間0分

    白根御池小屋4:51-6:30草すべり分岐6:40-7:02小太郎尾根分岐7:21-7:52北岳肩の小屋8:06-8:56北岳9:31-

    9:59吊尾根分岐-10:47北岳山荘11:00-11:50中白根山12:00-13:20間ノ岳13:32-14:51農鳥小屋(テント泊)

 13日(日)晴のち曇り 山行8時間25分 休憩1時間33分 行動時間9時間58

    農鳥小屋4:34-5:59西農鳥岳-6:42農鳥岳7:03-7:38大門沢下降点7:53-10:44大門沢小屋12:29-12:59

 

    早川水系発電所取水口ー14:02森山橋-13:32第1発電所バス停

 台風7号が南海上に発生し13日にその影響で風雨がかなり強まると予想された為、決行するか判断が難しかった。毎日の台風情報に注視していると進路は予想より徐々に西の方へ行く傾向がある為、決行を決めた。でも、3000m上空の風速は15m位予想された為、2日目の状況により北岳から農鳥へ向かわずに広河原に下山することにしよう。

 3時に自宅を出発し、F井さんの待合わせ場所に向かうが約束時間を過ぎてもF井さんが来ない。どうしたのか?寝過ごしたらしい。八日市でK藤さんを拾って高速を走る。今日からお盆休まで大型連休の為、車両が多く渋滞があれば、芦安駐車場発10時のバスに間に合うのか心配。しかし、渋滞もなく芦安駐車場に9時過ぎ到着。バスに乗らずにジャンボタクシーに乗り予定より早く広河原に到着。

 広河原山荘は新しくバス停付近に新築移転されていた。吊橋を渡り、いきなり始まる急登をゆっくり登る。3日分の荷物が肩に食い込む。ゆっくりでもいいので50分くらいは歩き続けてペースをつかむことが2日以降の為に重要。何とか登りを耐えて、御池小屋に到着。着くと荷揚げのヘリが来るためテントを張るの1時間位小屋の中で待つ。

 2日目は3時に起床。快晴で風もない。しかし、今夜のテント場となる農鳥小屋には天水しかない(地図には往復30分の水場があるが現在は枯れているのか?)ため、今夜と明日の食事用の水と行動用の水として5L、F井さんと僕に分けて持つことにした。昨日よりさらに重くなったザックを背負い、草すべりの急登を黙々と登る。小太郎尾根に出ると漸く北岳山頂が見えた。心配したような風は稜線にでてもなく台風の影響は全く無かった。

稜線上をゆっくり登るが、数年前、キタダケソウを見にきた7月初旬の時より花はかなり少ない。ザックの重さもあり花を撮る気が起こらず、結局3日間で花の写真は撮らず、3日目の大門沢小屋からの下りで少し撮っただけだ。

 北岳肩の小屋で1L200円で水を少し補給する。そして北岳山頂に到着。360度の展望を楽しむ。しかし、次に登る間ノ岳がどっかり正面に立ちはだかる。さらに今日のテント場の農鳥小屋はその向こうで未だ々だ。八本歯への分岐を通り過ぎた。以前(7月初旬)はこの辺にハクサンイチゲがたくさん咲いていたが既に終わっていた。北岳山荘に着き、ドコモの電波が繋がったので台風情報を調べた。紀伊半島の方へ向かっていて、スピードも遅いままのようで、明日も余り台風の影響は少ないと思われた。ただし、台風の東側の雨雲が気になる。小屋の方に聞くと明日の昼頃から雨が予想されるとのこと。それらの判断から予定通り農鳥に向かうことにする。

 また、農鳥小屋の方から来られた方に天水の有無や小屋のトイレ状況を聞くとかなり酷いらしい。(今年は農鳥小屋は営業されていない)重い腰をあげて間ノ岳へ登り始める。徐々に雲が出てきた中、肩に食い込むザックの耐えながら徐々に高度をあげる。北岳と間ノ岳の標高差は3mしかない。

山頂が見えるようになる頃ライチョウの親と5匹の子供のお出迎えを受ける。山頂付近はガスがかかりライチョウが出てきたようだ。すれ違った方の情報によるとこの辺りは毎年ライチョウがいるとのこと。ガスの中、間ノ岳山頂に着いてた。今日の登りはこれで終わり、後はテント場まで下るだけだと思うと肩に食い込むザックの重さも少しは楽に感じる。足元に気を配りながら長い下りを耐え、農鳥小屋に到着。早々テントを張る。疲れたので夕食までの時間をテントの中で仮眠する。

 今回は軽量化の為、全てアルファ米の白米や五目ごはんなどにしたので食事の楽しみは全くない。疲れの為、まだ6時だがテントに入って目を閉じると雨がふりだした。明日の天気が心配だ。雨は直ぐにあがり、3日目の朝も快晴だった。風は少し出ていた程度だったが、テントの中でお湯を沸かして朝食にする。御来光も期待できるほど快晴だったが、陽の登るところだけ分厚い雲に阻まれていた。西農鳥への登りの途中に素晴らしい御来光が見えるはずだが、雲は徐々に厚みを増しあたり全体が明るくなってから雲の上から陽がでて、廻りの山の朝焼けを少しだけ楽しめた。

 今日は5Lの水が無い分ザックが軽く、難なく山頂に到着。振り返ると間ノ岳とその右に北岳、左に仙丈ヶ岳。南に目を向けると塩見岳から南へ続く3000mの峰々が見渡せた。一旦下り、少し危険な岩稜地帯を慎重にあるくと農鳥岳に着いた。再び360度の展望を楽しむ。上空は少し雲が出てきたが未だ雨の心配もなく風も弱いままだ。下を見ると大門沢へ降りる分岐点も見えた。最後の記念写真をとって下る。

 分岐点から大門沢に降りるが激下りの道が延々と続く。沢の音が聞こえるようになったが激下りは続く。沢にでてタオルを濡らして3日ぶりに顔をあらった。これから、沢沿いに緩い下りだと思ったけど、急な下りは大門沢小屋まで続いた。奈良田第1発電所から広河原行きのバスの時間を気にしながら降りたがゆっくり間に合いそうなので大休止。持ってきた梨を剥いて食べる。バス停までまだ3時間かかるので、気合を入れて下る。途中の急な下りでF井さんが足を滑らせて2,3回回転しながら転落。幸い怪我はなく良かった。

 地図の林道が始まる手前から林道工事が始めっていて、アップダウンの迂回路に疲れる。工事中の林道に出てやれやれ林道の始まりかと思うと林道は工事中の為か通らせてくれず登山道へ迂回させられた。林道にでるとバスの時間が気になり小走りに下山。結局、バスの時間の1時間前にバス停に到着し皆、無事下山の喜びに浸る。

 記録を書くため間ノ岳は日本何番目の標高なのか調べたところ奥穂高岳と同じ高さ3,190mで3位だった。さらに少しネットで調べると、2020年あるテレビの番組で奥穂高岳の標高を再測量したところ3,191mと計測された。結果、3位が奥穂高岳、4位が間ノ岳が正解のようです。

 

(感想)

K藤:北岳、間ノ岳、西農鳥、農鳥岳を縦走する計画に参加させて頂きました。台風7号の動向を気にしながら出発となり、北岳を登頂したら下山の可能性も考えられましたので、ずっと天候変化の不安がありました。しかし雨に降られることもなく稜線上で強い風が吹くこともなく、眺望を楽しむ事が出来ました。私にとっては超久々のテント泊で体力的に厳しいものがありコースタイム遅れご迷惑おかけしました。T中さんF井さんに凄く凄く助けて頂き、予定ルートを踏破できたこと感謝しております。

 富士山が見えたこと、雷鳥親子が砂浴びしている所に遭遇できたこと、アルプスの山々をガスに邪魔される事なく、くっきり見られたこと幸せな時間でした。下山ルートは長くて疲労困憊しましたが、帰りのバスまで天気がもってくれたことラッキーでした。素晴らしい山計画の立案と細やかなサポートとアドバイス頂いた田中さんに感謝。ご一緒頂き優しくサポートしてくださった福井さんに感謝。有意義な3日間でした。

 

F井:6~7年前になりますが同じルートを挑戦した事があります。まだ駆け出しの頃で色々と行ってみたい頃の話です。力量に会わず3人パーテイでしたが、私のみ敗退した経緯があります。何時か挑戦したいという気持ちはありましたが、今回絶好の機会と思い参加致しました。前回の挑戦時より体力もかなり落ちていますが、使い物になったようです。パーテイにも恵まれ3000メートル級を4座制覇できたことは今後の自信につながると思いました。展望もしっかり写真に撮る事が出来大満足でした。リーダーのT中さんには、テントの事食事あらゆるサポートをいただけたこと感謝しております。

個人山行 盆休みテント泊縦走 北アルプス新穂高温泉~鷲羽岳~新穂高温泉 

2023 年 8 月 10 日(木) ~8 月14 日(月)
参加者 CL Ts田、SL M田、U宮(食担)、M内(報告)
日程
8/10 晴れ    瀬田5:00 ~ 草津田上 IC ~ 米原 JCT ~ 一宮 JCT ~ 飛騨清見 IC ~9:15 新穂高温泉(駐車)9:35・・・

     11:10わさび平小屋11:20・・・(小池新道)・・・15:50鏡平山荘(小屋泊)
8/11 晴れ 鏡平山荘5:50・・・7:00弓折乗越・・・8:35双六小屋・・・巻き道・・・11:10三俣山荘(テント泊 )
8/12 晴れ 三俣山荘5:25・・・6:40鷲羽岳・・・8:11三俣山荘9:00・・・三俣蓮華岳・・・中道・・・

     12:30双六小屋(テント泊)
8/13  晴れ  双六小屋5:00・・・6:10弓折乗越6:25・・・7:04鏡平山荘7:30・・・小池新道・・11:00ワサビ平小屋

     ・・・新穂高温泉駐車場
8/14  晴れ  ペンション木下8:30 ~ 飛騨清見 IC ~ 草津田上 IC 瀬田 12:00

 

【感想報告】

 

 ●7月末の夏山集中に参加出来なかったが、盆休みに北アルプステント泊縦走に参加できた。台風6号の影響はないだろうと思っていたところ、突然台風7号の影響が浮上し、13日に影響が出そうというヤマテン予報で短縮コースに変更することになった。
結果的には、山行中、快晴・雷雨にも合わずに、夏山を存分味わう山行が出来た。森林限界ではないが、テント泊縦走の限界かなと・・・感じたが。

●一年前の夏山集中は、右俣林道~槍平小屋テント泊~千丈乗越~槍ヶ岳山荘テント泊~槍ヶ岳~(集中)徳沢ロッジテント泊
テント泊縦走3泊4日のロング縦走を達成した。2年連続して夏山を楽しむことができた。気心の知れた仲間に感謝です。

●早朝発の山行は、寝不足が原因で足が攣りることがあるが、やはり攣ってしまって、難儀をしたが何とか鏡平山荘までたどり着けた。
6月の清掃登山から2か月間、本格的な山登りをしていない状態での参加で、ゆっくりだったら歩けるかなと思う反面、ほんとに歩けるかと心配だった。私のペースに合わせてもらって感謝です。

●左俣林道歩きでワサビ平小屋へ、林道歩きであったが結構汗をかいた。ビックなスイカを4人で分けて食べる。汗が引き、水分補給になった。この先の分岐で小池新道に入る。岩ごろの道が始まり、鏡平山荘まて登りばかりが続くが、見上げれば、真っ青な空、槍ヶ岳につらなる山容を見ながら登る、これに元気をもらった。4日間これほど天気に恵まれた山行も珍しいのではないかと思う。

●鏡平山荘のスタッタでさえめったに見られないという「鏡池から見る槍ケ岳の絶景」は素晴らしかった。

●鏡平山荘にはテン場がない。ゆっくりしか歩けない私には、鏡平山荘まで歩くのがやっとだった。
ワサビ平小屋でテント泊を張るか、双六小屋のテン場か、さらに奥の三俣山荘のテン場かと、どこでテントを張るか、メンバー次第でコースが決まる。

●2日目 11日は、三俣山荘のテン場をめざして出発。これまた登りである双六小屋から巻き道を選択、標高差250mだが、ロングコースである。三俣山荘は、予約不要のテン場。昼までにつけばテン場確保できると安心していたが、なんとすでに満杯状態。4テンは単純にソロテント4倍の面積が必要なのである。本格的に整地する事で見事にテント設営。これでひと安心。とりあえずビールで乾杯 お疲れさん。この後もテン場に人は来るわ、来るわ。なんと若者が多い事か、私たちのような熟年のテント派属を探すがほとんど若者である。仲間のように会話しているのも不思議に思ったほど、SNS?  夜になると登山道がソロテントでカラフルな登山道に変身していた。

●3日目 12日早朝、テン場からそそり立つ鷲羽岳にピストンで登った。標準コースタイムで登頂できた。まだまだいけるではないかと思ってしまう。(空身だからですよ) 早朝の涼風・360度の展望は、見事だった。動画をアップできればと思うが・・・・

●鷲羽岳から戻り、テント撤収している朝8時過ぎ、テン場を探している2人組に、ここ空きますよと声をかける。整地の苦労話を聞いてもらった。助かりますと喜んでもらえた。昔と違って、朝からテント設営が一般的なのか? いやいや三俣山荘だから らしい。 

●三俣山荘のテン場から登り返して、三俣蓮華岳~丸山~双六岳をパスする中道ルート~双六小屋の予約制のテン場へ12時30分着。台風の影響か、事前に予約が出来た。予約制なので、昼着でもテン場に余裕があった。

●4日目 13日早朝から下山開始。双六小屋~弓折分岐~鏡平小屋~小池新道~ワサビ平小屋に11:00到着。

●早く下山しすぎて、時間調整をする。。
ワサビ平小屋前のベンチを陣取って、人間ウォッチングを楽しむ、なんとのんびりした時間を過ごせたことか。その間にテントとフライを広げて干すと他の登山者も真似をしてテントを干していた。

●人間ウォッチングメモ 
① 下山してきた女性、頭に手ぬぐいを巻き、半袖の腕は黒く日焼けしていた、その女性 なんと日陰でなく、日の当たる場所で、生ビール(?円)とスイカ(800円写真参照) を豪快に食べる姿「カッコイイ」。食べ終わると、さっさと林道を歩いていった。
②男性二人組、林道から歩いてきたよな、日の当たるベンチで休憩、なんと生ビールと何かを食べ始めた。生ビールを飲んでいる? 結局 登っていった。
③日傘をさして歩く登山者の多い事。片手にストック、片手に日傘 もちろん帽子をかぶった上に日傘である。休憩する場所で日傘、暑いからしょうがないかとも思うが、今どきの若者は、歩く時も片手に日傘、手がだるいと思うが・・・・

●小屋の看板メニュー食べた感想。下界では、この値段では高くて食べないが、山で食べると夏場は、納得できる値であり、値打ちがあるおいしさだった。生ビール以外に、スイカ、コーヒーフロート、ソーメンを初めて食べて感動した。
 
●13日泊まった「ペンション木下」は、安宿で検索して予約。1泊2食温泉付き12500円 大当たり、リピーターになりそう。ただしクーラーなし、夜は涼しかった。

 (因みに鏡平山荘一泊2食14000円)

●来年の夏山集中は、ワサビ平小屋+テン場で企画できないかと今から提案していこうと思う。

●台風7号は、15日一日かけて紀伊半島に上陸して日本海を北西に通過。京都府福知山市、鳥取県に大きな被害が出た。

一報で心配された16日夜の京都の風物詩「大文字の送り火」は、無事執り行われた。

 

 

 


個人山行 比良 白滝谷 沢登り

 【実施日】2023年8月6日 (日)晴れ

 【実施コース】  

 明王谷林道P出発 7:40⇒⇒8:20牛コバ(沢装備装着) 8:40出発 

 ⇒⇒10:20白石谷出合⇒⇒11:10白滝⇒⇒12:00夫婦滝(昼食)

 12:50⇒⇒14:00牛コバ⇒15:00明王谷林道P

【参加者】 CL:H谷川 T本 T成 K澤  計4名

 

 【感想】 

 H谷川さんがリーダーで、ベテランの上澤さんが同行くださり今シーズン三本目の沢登り山行に参加することが

 できました。

 比良の沢登りは初めてでしたが思っていたほど滑りは少なく小滝、滑床ありの奇麗な沢でした。イボイボのカエル

 が多く何度も踏みつぶしそうになりましたが、お天気にも恵まれ楽しい山行でした。

 同行くださった皆様、本当にありがとうございました。

                                             T本

【感想】

 山友会に入会して初めて個人山行に参加させていただきました。しかも念願の沢登り!

 なんとかゴールの夫婦滝まで無事に辿り着けたのは、沢登りベテランの方々の助けがあったからこそと思います。

 難所で感じたスリル、小滝を超えた時の達成感、また好天にも恵まれたことで、十分に楽しめた一日でした。

 同行してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 下山途中で蜂に刺されたのは想定外でしたが、こちらも応急処置をしていただいたことに感謝しています。

                                             T成     

 


個人山行  百里ケ岳・麻生林熊森トラスト地:旧作業道・植林地状況観察

 

日時:2023.8.1.(火)晴れ 車:(K内車・軽)
参加者:M内、K内(記録)
アクセスタイム:坂本大宮川観光駐車場7:00→木地山BS(トイレ使用)→8:30橋崩落場所P
コースタイム :橋崩壊場所空地(3~4台駐車可)9:00出発~(堰堤より沢に降り、右岸の水際を歩行)~穴あき大栃付近9:20~飯場跡(崩壊した小屋、酒瓶欠片多い)~9:40丸木橋渡渉~(北谷左岸を歩く)~10:15桜谷出合~10:30サンバソ谷出合~11:15巻き上げ機跡(2018台風により倒れた杉倒木を確認・撮影)11:35~(北谷一般登山道)~12:40橋崩壊場所・車13:00→14:30頃坂本大宮川観光駐車場解散

 記録:
前回7/11の続きを歩くため堰堤から入渓。穴あき大栃付近より先が未確認なので、写真を撮りながら水際を歩いた。古い森林組合施業地図に出ている桜谷出合手前の飯場跡に、酒瓶欠片に気を付けながら這い上がった。山行の時いつも通っているやかんがぶら下がった崩壊した小屋がそれだった。(笑)
みんなで作った丸木橋を渡って対岸の桂の木の広場で小休止。丸木橋はしっかりしていた。大雨の時も水は橋の上を越えて流れたようで、繋がれていた虎ロープも健在。
桜谷出合の右岸に斜面崩壊があり、桜谷には左岸からしか入れない。崩壊箇所の写真だけ撮って、続きは登山道を歩いた。サンバソ谷出合の高台(大きな栃ノ木がある)にも、作業場があったのではないかと思わせる広場があった。
サンバソ谷出合より上流は、登山道は北谷本流から離れて巻いている。登山道が流れのそばに戻った時、巻き上げ機残骸が残る広場に出た。2018年の台風でなぎ倒されたままになっている左俣の倒木の様子と、残っている杉の様子を確認しながら写真撮影。懸念されるのは土砂崩れなどで杉倒木が埋まり、ダムになることだ。崩壊して土砂ごと流れ出すと、下流への影響は甚大なものになる。
撮影後は一目散に登山道を下山。途中15分ぐらい食事休憩をしたが、12:40には橋崩壊場所の車に着いた。

余談:
8/11山の日、ラジオを聞いていたら、植林された山や林業についても関心を持ってほしいと投稿している人がいた。山友会と熊森滋賀の有志で、百里ケ岳の東尾根や北谷の登山道整備を始めたのは10年以上前のことになる。当時、山の所有者は琵琶湖グランドホテル、植わっている杉の所有は国の機構で名前もいろいろ変わった森林総研。滋賀県や熊森本部の人たち、寄付をしてくださった篤志家さんの協力を得て完全に熊森のトラスト地となったのは5年ほど前のことである。
60年以上前ブナ林をほぼ丸ごと伐採、その材は架線で搬出され、跡地に植林がされた。(百里トラスト地はヒノキではなく全て杉の植林。)昭和38年ごろから10年ほどかけて、地元の人たちや県外から手伝いに入った人なども加わって植林作業は続いた。初期に植えられた杉は現在搬出適期を迎えている。植えた後お金が続かず、手入れ不足となり、残念ながらいい木はない。地元の高島森林組合に搬出間伐を依頼、今回3期目の搬出計画が作られた。ほぼ100%補助が出る奥山の切り捨て間伐の作業も始まる。間伐が進むと植林地がどのような状況になるのか、機会があれば観察会を企画したいと考えている。