実施日 :2022 年 6月25日 (土) 曇りのち晴れ
参加者 :K原(L)、M田、N西(感想)
コースタイム
7:15滋賀里駅―7:40志賀の大仏―7:55崇福寺跡―10:20無動寺―11:10根本中堂―釈迦堂―12:15玉体杉12:45―13:15横川―14:15三石岳(さんごくだけ)―八王子山―15:10牛尾山―15:40日吉大社前―京阪坂本駅 距離22.4km 登り1794m 下り1758m
“志賀の大仏”を見たいという要望と、三石岳に行ってみたいという要望をこのルートで叶えてもらった。地図を確認すると、ぐるっと周回し比叡山を網羅する充実のコースであった。
朝起きたら予報が外れいいお天気であった。延期する予定だった山行を、急遽予定通り実施することにした。ほぼ予定通り志賀里駅を出発し、百穴古墳を見学した後、お堂が見えてきて志賀の大仏に出会うことができた。想像とおり、ふくよかで優しいお顔で、見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる仏様であった。この先の崇福寺跡への道は危険との表示があったが行ってみた。案の定、道は崩れていたが、注意して渡れば通過することはできた。崇福寺跡は礎石がしっかり残っており、建物の位置関係をイメージすることができた。
ここから白鳥越に向かって歩き始めると、前方に長い木の階段が見え、もくもくと登る。200m程登ると白鳥越えに合流し、夢見が丘方面へと進む。夢見が丘からは比叡山ドライブエウィイが見える。小さなアップダウンを九十九折に進むと、やがて緩やかな登りで歩きやすい登山道になった。新緑の中を気持ちよくことができた。分岐を無動寺に方面に進み、トラバース道をアップダウンしながら歩いていく。地図に書かれている登山道から少しずれて、新たな道ができているようだ。元の
登山道は削られてしまったのか。別に作られた道も崩れやすく、滑りやすい箇所があり注意が必要であった。近くで犬の鳴き声がしてびっくりしたが、正体は今から向かう無動寺の可愛い番犬であった。無動寺で休憩をさせてもらう。ここまで誰にも会うことはなかった。
根本中堂、釈迦堂を通過して、峰道から玉体杉に向かう。横川まで3.8km、玉体杉までは1.7km。約1時間程度で玉体杉に到着すると、3名程が昼休憩をしていた。帽子が飛びそうなくらいの風は心地よく、京都の街を眼下に昼休憩とする。30分程休憩したあと、約30分で横川到着。静かな境内の中を、青もみじと紫陽花を愛でながら、元三大師堂に立ち寄った後、三石岳方面に歩く。
比叡山周辺とは違い、ここからは誰にも会うことはなかった。表示はないが、分岐がいくつかあるので地図で確認しながら歩く。三石岳山頂付近にはピンクテープがある。展望はなく樹木で暗い。その中の1本のスギの木に、ワイヤーで滑車が括り付けられたままの状態になっており、スギの成長を妨げており、苦しそうなスギの姿に心が痛んだ。三石岳山頂からは、地図には破線で表示されている林道に繋がる道を下るが、急坂で注意が必要だ。林道に合流し八王子山に向かう。雷がなり始めてきたので急ぎ足で八王子山に向かうも、禁足地のため山頂には行かず通過するだけにし、牛尾神社に向かう。雷はなりやみ、雨に降られることもなく牛尾神社に着くことができた。牛尾神社からの琵琶湖を眺めながら休憩する。今日一番の展望だ。志賀の大仏、崇福寺跡から、比叡山を代表する無動寺、根本中堂、釈迦堂、横川を1日で巡ることができ、充実した山歩きであった。お天気に恵まれ、気持ちよく歩くことができた。
2022.6.27(月)三石岳山頂付近のワイヤーに括られて苦しそうな杉の木のことが頭から離れず、管轄の延暦寺に電話をしてみた。すると、対応していただけると返答をいただいた。窮屈なワイヤーを外されても、どの程度復活できるのかわからないが、とにかく可哀そうな見た目ではなくなってほしい。この姿は見ているだけで心が痛む。
滋賀里の崇福寺跡から比叡山に至るルートに興味がありました。緑深い寺跡から尾根道に登るまでの階段が、「ダイヤモンドトレイルか?」と思えるほどしんどかったです。後はいくつかのお堂をたどりながらの行者道を気持ちよく歩きました。雨予報から一転、快晴に恵まれ、比叡山を吹き渡る風がとても気持ちのいい一日でした。
今回も改めて、比叡山のルートの多さを知り、地図を見ているとまた歩いてみたいと思ったりしています。ありがとうございました。(M田)