日 程 :2020年7月5日(土)
天 候 :曇り
参 加 者 :Y森(L)・K間(SL)・H井・Y村・Y田比・S井・T田・A部・A隅・K川(SL・記録)
コースタイム
コース 9:15三上神社(105m)→(表参道)→10:15三上山山頂(432m)→11:00中段の道分岐→(北尾根縦走路) →
12:30田中山登山口→13:10田中山山頂13:55→14:05旗振山山頂→14:34野洲中学校裏下山→車移動(国道8号線)
→ 15:00御上神社P 解散
距離4.9k 累計標高差640m 行動時間5時間19分
記録
コロナの影響で山友会の行事は、7月一杯休止。でも新しく入会された方や体験山行の方、そしてやはり、コロナは心配やけど山へは行きたいと思う会員の方々。それぞれの希望を叶えるため、Y森さん企画の三上山山行。当初、4日の予定時は14人の参加者だったが、雨天のため、5日に予定を変更して決行。残念ながら、当初の目的の半分は達成できず、参加者は10名となってしまったが、これはお天気と相談事なので仕方ない。前日にしっかり下見を済ませたリーダーの案で、銅鐸博物館に咲いている2000年前の種から咲かせたという「大賀ハス」を先ず、鑑賞して、近くの池に咲く睡蓮も併せて鑑賞。もうここで今日の大きなミッション終了と言った感じの大満足のオプションだった。これは、お勧め。時期が合えば是非行ってみて欲しい一見の価値のある見ごたえのあるハスと睡蓮でした。
さて、下山口の野洲中学校の裏に車を2台デポして(これも前日の下見で有効だと判断。このデポのお蔭で帰りの国道歩き30分がカットされた。)三上神社から登山開始。湖西に住む人たちにとっては、比良山がホームグランドだが、湖東に住む人たちにとっては、やはり三上山がホピュラーな山だ。いつでも毎日でも登れる身近な親しい山。今回も身軽にご近所の方が多く登っておられた。でも侮るなかれ。中々急騰で途中には岩場もあって油断大敵なのである。三上山は、「近江富士」とも呼ばれて、神社仏閣などが多数ある信仰の山でもあり、「俵藤太の百足退治」の伝説でも有名で銅鐸や鏡など埋蔵文化財の出土もあり、歴史に彩られた山でもある。
今回は、三上山から北尾根を20~30mのアップダウンを繰り返して田中山、旗振山を縦走するルート。自然に出来たとは思えないくぐり岩など、奇岩も多く、ザレた滑りやすい道が続き、ロープが張ってあるところもあり、中々ハードな縦走路。低山だからと言って甘く見てはいけない。でも眺望はとてもよく、振り向けば、三上山の綺麗な富士型の姿を見ることが出来、湖東平野、琵琶湖を見る事が出来る。そして何度も通る新幹線。
田中山は数年前に大きな火事があったそうで山肌が白くなっていて、360度の眺望を楽しむことが出来る。旗振山は、別名:相場振山とも呼ばれ、江戸時代に大阪堂島の米相場を彦根に向かって、旗を立てたことによると言われている。そして今回は行かなかったが、妙光寺山山頂には三上城があったとか。本当に歴史と文化と自然と眺望に恵まれた山域なのだ。でも山ってどこの山でも信仰と歴史と自然に恵まれてますよね、よく考えれば。だから私達は、いつも山に恋してるのかも知れませんね。
ちょっとだけ今回の教訓。メンバーの一人が、田中山山頂で熱中症でダウン。そこまで相当アップダウンがあって体力を消耗した様子だったが、とうとう山頂で真っ赤な顔でダウンしてしまった。メンバーが持っていた冷凍していた水などで首の動脈、両脇を冷やし、シートをひいて横になってもらい、団扇で冷たい風を送り、ちょっと落ち着いたところでブドウ糖2個をお湯で溶かして飲んでもらい、残っていたエネルギーゼリーを飲んでもらって、漸く回復。良かった。やはりちょっと暑かったのとコロナでステイホームしていたのと昨年大病されての復活だから無理が重なったのだろう。でも皆さんの素早い対応と最後の下山時は、ザックもメンバーが持って、無事に下山出来て本当に良かった。
教訓:小まめに水分、塩分、糖分補給する。休憩も小まめにとる。ブドウ糖、アミノバイタルなどは常備する。冷たい水、お湯有効。取りあえず、無理をせず、体力を維持して、山をこれからも皆で楽しんで行こう。